SixTONESとスト担、東京ドームは優しさで溢れていた
【慣声の法則 in DOME 2023.04.23】
その日が来た。今年全ての幸運を使い切り、オーラスに行ってきた。
席はアリーナ、ステージに向かって左一番前のリフターのすぐ傍で、外周まで数メートルの距離。
初参戦でところどころ記憶がないが、決して忘れられない日のことを記録しておく。
1.SixTONESの音楽は本物だった
自分のnoteで何度も書いているが、合唱を長年やっているので生歌を本当に楽しみにしていた。
その一方で(ライブ映像は補正がかかっているかもしれないから、期待したほどじゃなかったらどうしよう)という気持ちが正直5ミリぐらいあった。
スライディング土下座で謝りたい。
本当すいませんでした。
マッッッッッッジで上手かった。
オープニングの「Overture-VOICE-」。
イントロなし、ほくジェのオクターブユニゾンから全員がバチッとハモってきた瞬間、ぶわっと鳥肌が立った。
散々画面越しに見ていた6人がそこにいる。めちゃくちゃ高いところで歌ってる。広いドームの空間にビリビリと声が響いて、痺れるようだった。
序盤からギャンギャンに盛り上がる曲のオンパレード。メンステで炎がボンボン上がって、顔が熱かった。
「IN THE STORM」で目の前のリフターに樹が乗り、頭の上を通って行った。
客席を煽りながらリフターを揺らしまくっていて、(樹……高いところ苦手なのに……)と思いながらハラハラ見守っていた。あと、体薄くてびっくりした。細いっていうか薄っ!って感じ。
メンステもセンステも、高いところに上がってくれれば見えるけど、下に降りれば人の頭でほぼ見えなかったので、大きなモニターを見たりやっぱり動いている姿を見たりときょろきょろ忙しかった。
「OPA!」はライブで聴いて好き度が跳ね上がった。めちゃくちゃノリが良くて楽しい。
慎太郎がトロッコで通っていった時、本当に本当に本当に楽しそうに笑ってて、あれ見たおかげで寿命が延びた気がする。生命力に溢れてた、たろちゃん。
初めて涙が出たのは「ふたり」の時。
髙地の“何気ない会話さえ”のところがめちゃくちゃ優しくて力みがなくて(歌番組だと力んじゃってた時があった)、髙地の声のいいところギュッと詰めました!みたいに聴こえて本当素晴らしかった。
そして、驚くほど長かったきょものスーパーロングトーン。どういう肺活量?あれだけ伸ばしていて音がブレないのが信じられなかった。
「オンガク-声ver.-」からの「人人人」はもう、もう、もうとにかく6人が楽しそうで。
ずっと笑顔で、顔見合わせて、慎太郎がANNで言っていた“SixTONESにしか分からないエモさ”をずっと見せてもらった。
“古来の呪い~”から畳みかけていく後半のラップリレー、すごいエネルギーで鳥肌立ちっぱなしだった……。
外周のさらに外側をぐいんぐいん世紀末車で走っていった「Drive」。
ダディ髙地の運転姿は言うまでもなく、ジェシーの飛び抜けたグルーヴ感がたっぷり味わえる曲だった。やっぱりノリが日本人じゃないんだよなぁ。これも生で聴いて好き度が上がった。
新曲「ABARERO」の盛り上がりは異常。この中盤であんなにガンガン踊れるの凄まじい体力。酸欠でぶっ倒れてもおかしくないくらいの熱量で、声出しできるようになったのが本当に良かったと思えた曲だった。
“もっとhigher!”のほくジェ、顔近すぎて悲鳴上がってたな。
MC明けの曲は毎公演違うと聞いていたけれど、意外にも「マスカラ」。
「PARODY」辺りかなと思っていた。だけど、この時点で気づくべきだった。なぜここで「マスカラ」なのか。
センステで歌う6人に釘付けになっていた時に、いきなりメンステにバーン!と照明が当たって切り裂くようなギターの音、そして特大の「常田大希」の文字。
地鳴りが起きたかと思った。ドーム中が歓声ではなく絶叫。「キャアアア!」じゃなくてあの時は「ギィヤアアアアアア!」だった。
全く予想していなかったから、本当にびっくりした。常田さん、激シブでめっちゃくちゃカッコよかった。どんなにかき鳴らしてもギターの音がエッジが効いてクリア。
速攻で常田さんのうちわ作った方、反射神経良すぎる。
意味不明で訳が分からなくて、だけど最高に楽しすぎた「Mr.ズドン」。
5万5千人があれをやってるっていうのがシュール。ちゃんと“小さくズドンズドン”の時は声が小さくなるの偉い。急に街中であれを流したら、秒でスト担が炙り出されるんだろうな。
終盤、「S.I.X」から怒濤の爆アゲ曲。もう連戦。ファンの方もギリギリ立ってる。
姿が見えるとか見えないとか関係なく、ただただ音に、声に身を任せて音楽を楽しんだ。みんなペンライトめちゃくちゃ振り上げていたけど、もう仕方ない。そうなっちゃう。
絶対に6人もヘロヘロのはずなのに、ぶっ倒れてもいい!ってぐらい踊りまくり。
慎太郎ずーっと楽しそうに笑ってた。ライブが好きで好きでたまんねぇよ!って顔してた。また寿命延びたわ。
からの「Again」で情緒が迷子。切り替え早くない?SixTONES。
あれだけ動いた後に何でこれ歌おうと思った?誰か「無理だよ」って言わなかった?特殊な訓練を受けてるのか。
最後、“Your voice… Your voice… My voice…”になってた。ジェシーのVの発音が美しくて感動。
アンコールはみんなが近くまで来てくれて、曲聴くのと目で追いかけるので大忙し。この辺りほぼ記憶なし。もったいない。
「彗星の空」では北斗が涙目になっていたように見えた。零れてはいないけどうるうるしていて、周りが一斉に「ほくとぉ……」と呻いていたのが聞こえた(私も呻いた)。
オーラスということでダブルアンコールがあり、これまた予想を裏切る「JAPONICA STYLE」。イントロが流れた瞬間、大歓声。
まるっと3時間、長いと全く感じない、最高に楽しくて幸せな時間だった。
2.ドームなのに近く感じた6人の姿
前半、大盛り上がりの「Boom-Pow-Wow!」の後に一人一人の挨拶があった。
お馴染み、「ジェシーのSixTONESです!逆だね!」からの、ジェシーの「右向き、左向き!」の後に5万5千人が「ムッキムキ!」と唱和。何コレ。
きょもは無言で耳に手を当て、歓声を煽る煽る。モニターに映し出された顔がもう美術品レベルの美しさ。同じ人間とは思えない。「華がある」を辞書で引いたら「例:京本大我」と出てほしい。
北斗の「いらっしゃいませー!!」を生で聞けてテンション爆上がり。どこが陰キャ?どこが地味な顔?どこからどう見ても眩いアイドルだった。
何か変なこと言うかな、と思っていたけど(失礼)、意外とシンプルだった慎太郎の挨拶。生で見たら爆イケお兄さん。マジでカッコよかった。
なぜか眼鏡を斜めに引っかけていた髙地(後で、樹にやられたと知った)。ニッコニコの笑顔、髙地担だけどもう「ふぇ……あ……うー、あー」と呻くことしか出来なかった。ほとんどカオナシみたいな声しか出なかった。かわいいとかっこいいが8:2ぐらいの人かと思っていたけど、実物は5:5の奇跡のバランスだった(?)
トリの樹。今さらだけど、この挨拶の順番もいいよなぁ。客席とSixTONESの距離をぐっと引き寄せてくれたように感じたのは、樹の話術によるところが大きい。
何人か見かけたメンズスト担、樹のファンが多かったような気がする。ついて行きます!と言いたくなる田中様だった。
画面越しに見ていた空気感はそのまま、MCでは座ったかと思えば「ショートコント:湖畔」が始まり、何を見させられているんだろうと思いながらも、ただただその場のノリで楽しそうな6人。溺れて湖底に横たわるきょもが美しすぎて絵画かと思った。
思いつくままに喋っているであろう5人に対し、本当にこのグループに樹がいて良かったね……あの見切り発車MCが成立するのは樹がいるからだよ……いつもありがとう……の気持ちになった。
そして個人的にめちゃくちゃ刺さったのが、きしめんみたいな太くてやたら長い靴ひもを結び直す慎太郎。シュッシュッって手際良くやっていくの、すんごい「男」でカッコよかった。あそこ絶対映像に残してほしい……。
たくさん手を振って、遠くまで見てうんうんと頷いて。「らしくない」と言われることも多いかもしれないけど、彼らは紛れもなく「プロのアイドル」だった。
カメラに抜かれるタイミング、全員分かってるの?とんでもねぇキメ顔、ウインク、舌ペロ、腰振り、メンバー同士のエモ絡みがモニターにバンバン映って卒倒するかと思った。
髙地と慎太郎はずっと笑顔、本当にずっと。かわいいとカッコいいの感情が2秒ごとに入れ替わる。
樹と北斗は客席の隅々まで気を配ってくれているのが伝わってきた。バランサーの2人だ。
きょもとジェシーはスターのオーラがすごくて、ステージに立つために生まれてきた人たちだった。ソロでもやっていけると言われた2人が信頼する仲間を得てさらに力を増していくなんて、ストーリーとして出来すぎている。
6人しかいないのに、ドームの大きさ、遠さをまるで感じさせなかった。全員カラーの違う覇王色の覇気使い。
近くで見たらみんなびっくりするぐらいスタイル良くて、背高くて、とにかくカッコよかった。
3.スト担さんの優しさで溺れるかと思った
今回、6歳の姪っ子との初参戦。
途中で飽きて「出たい」って言ったらどうしよう、トイレが間に合わなかったらどうしよう、周りの人が迷惑に思ったらどうしよう……と思っていたが、全て杞憂に終わった。
たくさん曲を聴いてきた姪っ子は、6人の姿が見えない時はモニターを見て、疲れたら自主的に座って、また立ってペンライトを振って……と、自分なりに無理なく3時間楽しんでいた。そして、周りのスト担さんたちが本当に優しくしてくれた。
後ろに座っていたJKの子たちは、ピンクの服の姪っ子に「きょも担なんですか?かわいい!ファンサもらえるといいね」と声をかけてくれた。
姪っ子の隣の席だった方(クールな感じのお姉さん)は、きょもが近くまで来ると「こっちおいで!」と見やすい場所を代わってくれて、さらにはもっとよく見えるように抱っこまでしてくれた(それも何回も!!)
通路に落ちた銀テをスタッフさんが持って来てくれた時は、周りの方たちが姪っ子に渡してくれた。
終演後、トイレの行列に並んでいた時は、前にいた方が3人も「先にどうぞ」と順番を譲ってくれて、無事に間に合った。
さらにさらに、帰り道でもう1本銀テを譲ってもらった。いつの間にか姪っ子が銀テを握っていたから、「それどうしたの!?」と聞いたら、「後ろのお姉さんがくれた」と。姪っ子に優しくしてくれた方たちは、小さな子どもを邪険にすることなくみんな笑顔だった。
人が溢れるドームの外を歩いていたら、「銀テゆずってください」と紙やスマホを掲げた人がたくさんいた。人混みの中を歩くのに必死でいたら、姪っ子に手を引っ張られた。
「あれ、テープくださいって書いてる?」
「え?ああ、そうだよ。取れなかった人もいっぱいいるからね」
「ひとつあげたい」
本当にいいの?と念を押したら、2本もらってるし、残りの1本をハサミで切って私と分けるからいい、と言う。近くにいた方に、「この子があげたいって言ってるので」と声をかけたら、
「こんな小さい子からもらえないです!」とめちゃくちゃ遠慮された。
「もう1本あって、それを分けるから大丈夫です」と重ねたら、「本当ですか!?本当にもう1本ありますか!?見せてください!」と言われて、もう1本あるのを見せたらようやく受け取ってくれた。彼女たちは本当に嬉しそうに、姪っ子にありがとうと何度も言った。
「いろんなお姉さんたちが優しくしてくれたから、自分も優しいことをしたかった」と、後で姪っ子が言った。「次のライブで、またあのお姉さんたちに会いたい」とも。
こんなことは想像もしていなくて、むしろ子連れは邪魔に思われるんじゃないかと不安だったから、出会ったスト担さんたちがこんなに優しくしてくれたことにびっくりして泣きそうだった。
初参戦が幸せな思い出になったのは、彼女たちのおかげだ。みんな私よりずっと若い女の子たちだったのに、本当に素晴らしかった。
その優しさを素直に受け取って、さらにそれを繋げようと思った姪っ子にも感動した(伯母バカ)。
1月から始まった今回のツアー。アリーナもドームも、6人全員が毎公演を全力でやって全てのファンに愛を届けて、その愛を受け取ったファンが優しさをファン同士で分かち合って。
出会った方たちにたまたま恵まれていたんだろうけど、温かすぎる時間だった。
6つの原石は磨かれて磨かれて最高級の宝石になろうとしている、その途中の輝きを間近で見せてもらった。
これからもteam SixTONESとして精一杯の応援をしていこう、そう決意を新たにした初参戦だった。
……もしまたこんな幸運に恵まれたら、再び姪っ子と参戦するか、今回置いていかれてちょっぴり寂しそうだった樹担の旦那を誘おうか悩むところだ。
ありがとう、SixTONES。
ありがとうございました、心優しいスト担の皆様。
あのドームを埋めるペンライトの光の一つになれたことを誇りに思います!5,000字超えた!!