親切とありがた迷惑〜あなたもメサコンかも〜
我ながら嫌なタイトルをつけましたね。笑
メサイアコンプレックスという言葉を聞いたことはありますか?
別名、救世主妄想。
個人が救済者になることを運命づけられているという信念を抱く心の状態を示す言葉である(Wikipedia)
・・・難しいですね。笑
困っている人を助けることが自分の使命だと信じている人。
そして見返りとして感謝を期待する人。
つまり人助けが自分の欲求を満たす目的となっている人やその心理状態のこと指す言葉です。
ありがた迷惑、押しつけがましい、お節介な人などをイメージすると分かりやすいかと思います。
今回はこのメサイアコンプレックスについて親切と迷惑という部分に注目して考えてみます。
まず、親切と思われる行動を3つに分類してみました。
・無私無欲の親切
・見返りを求める親切
・自己満足を得るための親切
次に、言葉の定義について調べたところ、
そもそも親切とは・・・?
・相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。また、そのさま。
・心の底からすること。また、そのさま。
・人情のあついこと。思いやりがあり、人のために尽くすこと。
では、迷惑とは・・・?
・ある行為がもとで、他の人が不利益を受けたり、不快を感じたりすること。また、そのさま。
・どうしてよいか迷うこと。とまどうこと。
・他人のことで、煩わしくいやな目にあうこと。
つまり、親切を「相手を思いやり行動する」こととすると、ありがた迷惑は「相手のためと見せかけて自分のために行動しその結果相手を不快にしている」ことだと考えます。
となると3つに分類した内、
・見返りを求める親切
・自己満足を得るための親切
この2つは親切ではなく迷惑行為、いらない親切と言えます。
ここでもう少しいらない親切(迷惑行為)について考えます。
いらない親切を行う人はなぜ相手にとって迷惑行為なのだと気づけないのか?
その答えは・・・
良かれと思って
いらない親切を行う人は善意で行なっていることが多いです。
相手が迷惑に思っているという自覚はなく「喜んでもらえるに違いない」と。
困ってる人を助けることは決して悪いことではないですが、相手が必要としない場合それは迷惑行為に変わってしまいます。
これは感謝されるだろうと思う内容でも、相手からそう思われるとは限りません。
親切や善意が感謝されるのは、需要と供給がマッチしているときです。
需要に合わない供給は親切の押し売りです。
自分の思いを通してしか周囲を見れず、相手のことを考えているつもりになり、困っている人を作り上げ、救世主として自分を登場させ、感謝を奪い取る。
・・・最悪ですね。笑
過去に自分はこのやり方でうまくやってきた。だからこれが正しいと考えていませんか?
でもそれ実は、相手は迷惑だと感じていたかもしれません。
自分が何かを相手に対してする時には、先に相手に聞いて確認することが大切です。
メサイアコンプレックスが重症化すると、
良かれと思った行動を迷惑ですと断られた時、
人の親切を何だと思っているんだ!と攻撃してくる
物凄くショックで傷ついたふりをしてあたかも被害者であるように振る舞う
きっとそのうちわかってくれると思い込み迷惑行為を続ける
上記のような言動をとることがあります。
・・・最悪ですね。笑 (二度目)
自分の親切心に陶酔し、相手を見ようとせず、迷惑だと伝えても理解できません。
このようなメサコンにならないために、
良かれと思って取ったその行動、一度振り返ってみてください。
・見返りを期待して、恩を売っておきたい、感謝されたい
・困ってそうな人を見ると自分が助けなければ!と強い情熱を持っている
・自分を素晴らしい魅力的な人物だと認めてほしい、相手に対して「この人はすごい!」と、いい人だと思われたい
こんな気持ちに心当たりがある方、メサコンかもしれないですよ?
今一度、その親切が求められているかどうかよく考えてください。
あなたが感謝されたいと、いい人と思われたいと期待するのであれば、それは本当の親切ではありません。
今、手助けすることが相手のためになるのかを考え、確認してください。
親切はあなたの欲求を満たすためのものではありません。
無自覚で周りの人に善意で迷惑をかけてしまわないよう、自分が考えていることをもう一度考え直し、確認することを常に忘れないようにしたいですね。
余談
メサコンについて勉強しなおしたら、以下のような疑問が新たに浮かびました。
ポジティブな人間関係を築けている人からの親切は好意的に感じる。
ネガティブな人間関係を築けている人からの親切は迷惑(否定的)と感じる。
上記のようなことを感じたことは無いでしょうか?
人間関係によって同じ行為でも受け止め方が異なる場合があると私は考えます。
人間の感情についてもう少し深く考えることができたらまた記事にしようと思います。
おわり。
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