大学院に進むか就職するか迷っている話

大学4年の4月11日まで、完全に就職する気でいた。

4月11日、ある企業の最終面接を受けた。この時、「終わった」と思った。

面接終了後、「予定があるので帰ります」と座談会を断ったのである。

無意識だった。逃げたかった。この内定を掴み切りたいと思っていなかったのだろう。

社会においても非常識な行動だったと思う。

この時、「就職以外の道」を模索し始めた。

自分は就職に向いてないのだと思ったからだ。

思えば、最終面接を受ける前の面談で、「ここでいいのだろうか」と漏らしたことがあった。面談者は「今更!?」と衝撃を受けていた。

ここまでは、その企業に就職する気がないという話だ。

結局他の企業でも内定は手に入らず、卒業後の進路が決まっていない状況である。

さて、前置きはここまでとして、大学院の話をしよう。

元々、大学院については雲の上の存在のような遠いものだった。頭のいい人がいくんだろうなという大雑把な印象だった。

4月12日、最終面接の次の日、今年度初めてのゼミナールがあった。昨年からお世話になっていた教授に、卒業論文を書きたいのだという話をしにいった。きちんと話をしたのは、1年ぶりぐらいだった。

研究室を訪れたら、15分ぐらいで退散しよう。そう思ってた。

甘かった。

教授と話していて、自分が何も考えていないことを思い知らされた。

何も決めていないことを思い知らされた。

約1時間卒論のテーマについて話した後、就活状況を尋ねられた。

先生は、私の失敗を知っていたのだろうか。

まさかそんなはずはない。

しかし、失敗したことを悟ったのかもしれない。

先生は、私に就職以外の選択肢もあるんだよという話をしてくれた。

面接よりESが得意だと即答した時の驚きようもすごかった。珍しいタイプらしい。

先生の教え子には、作家として活躍している方もいるらしい。

書くことを仕事にできたらと考えていたので、その点を推してくれたことは嬉しかった。

その中で、大学院という選択肢を示してくれた。ちょうど前日に、大学院のことを考えていたのでとても驚いた。

初めは、「そんなの無理ですよ」みたいな態度で聞いていた。失礼な奴である。
(その日は先生に対して失礼すぎる態度を取りまくったことも反省している。こんなものではない)

しかし、そのうち「やっぱりいいかもな」と思うようになっていた。

もちろん、結局就活はやり直しである。約1年後には就活が始まるのだ。

その先には博士への進学という選択肢はあるが、それは今のところ視野に入れていない。

大学院でやりたいことは

  • 語学を磨く

  • 留学をする

  • 福祉制度について、海外の政策と比較しながら検討すること

  • 修論の執筆を通して、「一つのことを追究する」ことを体験すること

こんなところだろうか。

特に留学は、学部時代に断念したことがあるため、もう一度チャレンジできるかもしれないという淡い期待も抱いた。そんなに甘くないと思われるが、これを通して自分の価値を高めたいと考える。

修士課程が修了したら、JICAや国際交流基金、市役所や日本赤十字社に応募する。
または、英語教室、フランス語教室の先生になりたい。

また、執筆活動を継続し、いつか自分の本を出す。翻訳にも挑戦してみたい。

ジャンルは決まっていないが、日々の小さなことに目を向けて幸せを見つけるということをテーマに子どもから大人まで幅広い人に愛される本を世に送り出したい。

大学院に行かなくたって、できるかもしれない。どんなに頑張っても、期待した実力は得ることができないかもしれない。

そこで迷っている。

結局これは理想で、現実は就職した方がいいのではないか。

少なくとも、早めに就職か院進か決断したい。

どちらも中途半端で終わるのは嫌だからである。

5月中は就活に嫌でも臨まなければならない。選考が進んでいるからである。
でも、1年後も就活に時間をかけてしまうのだろうか。

早めに就職を決めて、残りの1年弱勉強に費やして満足するべきなのだろうか。

今の私は何に向かって歩めばいいのか。目標が明確にならず、困っているといったところである。

次の話では、1年前に留学を悩みまくったことを綴る。結論としては、あの時行ってしまって良かった。恐れていたことは何も起こらなかったということを伝えたい。

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