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令和5年度第1回電気通信主任技術者(伝送設備)問6(3)勉強ノート

問題文

(3)次の問いの内の(オ)に最も適したものを、下記の解答群から選び、その番号を記せ。(3点)
IPネットワークにおけるQoS制御技術などについて述べた次の文章のうち、誤っているものは、(オ)である。

<(オ)の解答群>

①QoS制御技術には、ルータにおけるキューイング、トラヒックシェーピングなどがある。
②IntServは、アプリケーションのサービス品質を幾つかのクラスに分類し、クラスごとに優先制御の実施、最低帯域の確保などを行うベストエフォート型のQoS制御技術である。
③ストリーミングによるマルチメディア通信などにおいて、データを送信するために必要なリソースを予約するプロトコルはRSVPといわれ、ユニキャスト型通信とマルチキャスト型通信の両方に適用可能である。
④DiffServでは、IPv6の場合にはIPヘッダ内のトラヒッククラスフィールドを用いてDSCP値を伝達することにより優先制御を行う。

解答

2

勉強ノート

IntServ(Integrated Services)
アプリケーションの通信フローごとに帯域を予約する方式。RSVPというプロトコルを使用する。
アプリの通信フローは膨大であることから、それを各ネットワーク機器で保持する必要があり機器の負荷が高くなるので大規模ネットワークでは適していない。一般的に使用されていない。

DiffServ(Differentiated Services)
トラフィックを分類、マーキング(優先度付け)、キューイング(トラフィックのキューへの振り分け)
スケジューリング(キューの優先度に応じたパケットの送出)して、ネットワーク機器ごとに実施。
広く採用されているQoS方式であり、一般的にQoSといえばDiffServモデルのことを指します。

ベストエフォート
DiffServ や IntServ のアーキテクチャによるQoSが実装されていなかった場合、パケットの内容や
サイズに関係なく、先着順にパケットを送出していくベストエフォート型 (= FIFO) が提供される。
つまり、何も設定がなければQoSのデフォルトの動作として、全トラフィックはFIFOで処理される。

QoS(Quality of Service)とは (infraexpert.com)


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