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2022.7

7.19


7.20

 気温は32℃くらいで晴れていた。箱の中の温度を測ったところ、日射しも込めて48℃くらいだった。さすがに高すぎると思うので、木陰の、日射しがまだらのところに移動した。そこでの温度は43℃程度(温度計を遮光して測ったら37℃)だったので、そこで管理してみようと思う。
 追記:新たにパロディア属の種子を播種し、怪竜丸・闘鷲玉と同じ箱で管理し始めた。

7.21

「スーパーサボテンタイム」という方がサボテンの自生地のマッピングをして下さっていたので、怪竜丸と闘鷲玉の自生地を調べてみたところ、どちらもアルゼンチンのカタマルカという地域の周辺であることが分かった(闘鷲玉はmazanense、怪竜丸は分類上の混乱が生じているようで、検索で引っかかったいくつかの学名v.paucispinum, bodenbenderianum,  basiatrum等でサイト内検索した)。

 そこの1981年~2010年平均最高気温は34.3℃、1941年~1980年、1996年~2005年の過去最高気温は47.7℃くらい(下サイトより)だということなので、このくらいの暑さなら問題ないのかもしれない。

 また、上の気象データを見ると、現地における気温の高い時期と雨期は一致しているようである。そして、乾燥地帯産のサボテンの生育・繁殖期はこの雨期だという[平尾博, 1975, 『趣味の園芸・作業12か月⑤ サボテン』, 115-116 ,NHK出版. ]。
 単に気温や降水量を比較したときに、日本で実生する場合の適期は夏のように思われる(日本のほうが降水量が多く、一日の寒暖差等も異なるので全く同じにはできないが)。しかし、日本での実生で、サイトや文献でよく紹介されている方法は、鉢を密閉して鉢の外の気温・湿度よりも高温・多湿にして管理する方法であることを考えると、実際にいくつかのサイトで指摘されている通り、夏よりも涼しい春か秋のほうが実生に適しているということだろう。

7.22

 怪竜丸の種子が2つ発芽していた。鉢の置き場所は、晴れの日は日陰、曇りの日は日向に移動というように管理をしようと思う。発芽には光が必要だということだが(追記:多くのサボテンの種子は好光性だということだが、強い光線が必要なわけではないようだ。参考:サボテンの発芽条件について(光と温度)| スーパーサボテンタイム)、晴れの日に直射光に当てるとやはり温度が上がりすぎると思う。遮光ネットを使うと楽だろうか。

7.25

 今日までに怪竜丸の種子は約30個のうち17個発芽している。しかし、闘鷲玉(5個)と7.20に播種したパロディア属(旧ノトカクタス属)の種子(30個)は1つも発芽していない。

先月購入したパロディア属の種に既に結実していた果実と種子.  自家受粉ではないかと思う.

 昨日、最高最低温度計が届いたので、今日一日の箱内の温度を測ったところ、最高温度が目盛の最大値50℃を指していた(日射込み)。木陰に置いていたが、箱の気密性が高すぎて、直射光が差し込む短時間の内に急激に温度が上がってしまうのではないかと思う。まだ6日目なので早計かもしれないが、怪竜丸以外が発芽しないのは温度が高すぎるせいではないかと憶測した(一般に適温は25℃~40℃だという[平尾, 前掲書, 67. ])。そうでないとしても、高温すぎると発芽した苗の生育に支障をきたすと思うので、対策することにした。蓋を外して、不織布はそのままに(7.19参照)、箱をビニール袋で包んで緩く縛っておいた。通気を良くし遮光もして、かつ湿度を保つ効果を期待してである。これでまた様子を見る。

7.26

 新たに孤竜丸の種子を蒔いた。

フリマアプリで購入.
土の隙間を埋めるために表面に川砂を敷いてみた.


7.28

 天気が良く暑い日が2日続いたが、箱の中の最高温度は42℃くらいだった。対策の効果はあったといえる。
 怪竜丸は22個発芽しているが、濁った色をしていてダメになりそうなものも出てきた。他の種類の発芽はまだない。
 あと、土の表面に数か所、白い糸のようなものがわずかに張っているのを昨日見つけた。カビかと思ったので、今日殺菌剤を噴霧した。肥料分・有機物を含んだ土を使っていて、殺菌処理もしなかったので、カビが出やすいのかもしれない。

2022.8


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