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『淡の間とわたし』 第5話 平松モモコさん × 淡の間


『淡の間とわたし』
第5話
平松モモコさん × 淡の間

淡の間が「いま話を聞いてみたい人」を毎回ゲストに呼び、対談を進めていくマガジン『淡の間とわたし』。
前回に引き続き、雑誌『マーマーマガジン』や書籍のイラストレーションを手掛けている事でおなじみのイラストレーターの平松モモコさんをお迎えして行われたリモート対談の様子をお届け。二人の話題は『健康』『身体』に。淡の間も深く頷いた、モモコさんの実体験、そして不思議体験のエピソードの数々を読者のみなさまにもおすそ分け。決して他人事ではないこのテーマ。ここでしか読めない二人のディープな対談を是非お楽しみくださいませ。


平松モモコさん(M)
淡の間(A)

整体との出会い


 
M「病院にいってもぜんぜん良くならなくて、整体に行ったんですよ。野口整体に」 
A「野口整体に行ったんですか!?」 
M「そうなんですよ、6年生の時に」 
A「えー!!!わたしにとって(※取材当時)ホットなワードの整体!」
M「ほんとですか!」 
A「そうなんですよー!なんか友人から勧められて」 
M「そうなんだ!それで、野口整体に初めて行った時に、親とかから『学校に行くのが当たり前』『行かなきゃだめ!』とか、そういう圧が凄かったんですけど。整体に行ったら、整体の先生が、まあすごく当たり前のことなんだけど、とてもいいことを言ってくれて」 
A「ふんふん」 
M「『この子はこんなに身体が、そして体調が悪いんだから、まずは休ませてあげないとだめだよ』ってうちのお母さんに言ったんですよ」 
A「先生が?」 
M「そう。そしたらうちのお母さんが『あっ、そっか!』ってすごく腑に落ちたみたいで。当たり前のことなのに。『あー、私の育て方とかそういう問題じゃなくて、まずはこの子の身体を見てあげなきゃいけなかったんだ』みたいな。その子の、なんていうのかな…『だからまず体調だな』みたいな風にシフトチェンジしたんですよ」 
A「なるほどね。無理矢理行かせるとか、じゃなくて」 
M「そうそう。そしてそこから、人生がすごく良い方に行きましたね」 
A「それすっごい!」 
M「だからもう中学校も『あーいいよいいよ行かなくても、元気だったらOK』みたいになったんですよ」 
A「あっそれが『3日しか行かなかった』っていうところに繋がって来るんだ」 
M「そうですね。その間まだ体調は万全ではなかったので、なんか物が食べれなかったりとか色々あったんですけど、フリースクールとかいろいろ通ったりしているうちにすごい人間味が戻ってきて」 
A「うんうん」 
M「その当時はシノラーもしたんですよ!」 
A「えっ!」 
M「篠原ともえちゃんがすごく好きで、その当時」 
A「かわいい!」
M「縄跳びとかで腕輪作ったり、お台場までライブ観に行ったりとか、なんかそういうので元気になりました」
A「アグレッシブ!シノラーのライブに行けるなら調子も上がってますよね」 
M「そうそう。ライブも、その時に色々洋服とか、シノラーしたりとか、そういうので開放されましたね」 
A「なるほどねー!興味深い!ちなみに、当時は具体的に気をつけて体調を治してたんですか?」 
M「まず薬は、それまでは結構お医者とさんかから薬もらって飲んだりしてたのも飲まなくて」 
A「うん」 
M「でもね、ほとんど整体に通う+嫌なことは絶対にしない、みたいなかんじかな。とにかくその整体の先生が『楽しいってこの子が思えることだけさせて下さい』みたいに言ってて。だからもうとにかく楽しいことだけしかしなかったかな。」
A「それが、絵だったりだったの?」 
M「そうですね」 


『この子をまず健康にしてあげること』と言ってくれる人が、全国に沢山居たらいいのに


A「わたし、それ、すごい信頼体験だなと思って今聞いてた。なんか結構小、中、高校生の時って無条件に学校に通わなきゃいけないじゃないですか。通わせられるっていうか。で、なんか不登校になったり、その行きたくないって選択肢っていうのがなんかあんまりなんか、ないですよね正直」 
M「ない、ない、なかった当時。当時は今よりもっとね…」  
A「悪いことじゃないはずなのに、なんかその…行かないと『だめな子』っていうか。そういうレッテルを貼られがちじゃないですか」 
M「そうそう」
A「でもそうじゃなくて、『この子がおかしいんじゃない』って、『この子をまず健康にしてあげること』って言ってくれる人が、全国に沢山居たらいいのにってすごく思います」 
M「ね、本当にそう思う!」 
A「その子がおかしいから強制的にこうするべきとか、例えばお母さんだからこういうことしなきゃいけないとか、男だから女だからもそうなんだけど、何々だからこうしなきゃいけないことなんて何一つないんだけど」 
M「そうなんだよね!うんうん」 
A「本当は何一つないはずなのに、勝手な思い込みだったり、縛り付けみたいなルールを勝手に設けて首を絞めてる人すごい多いじゃないですか?」
M「うん。そうそう!」
A「ルールから解放される体験が子供のころにあるか大人のころにあるかでも人格形成に大きく影響すると思うんだけどモモコさんにとっては素晴らしい体験ですよね」 
M「ですね。なんか自分の中での基盤みたいになってるかも。もうとにかく自分が元気でいられることが大事だなっていう、健やかになれることが1番。それをクリアしてればいいかなみたいなとこがあって」 
A「うんうん」 
M「ただ、結構それで満足するところがあるんですよ。あっ、元気でいられて幸せだな〜みたいなところで、結構そこでなんか満たされる。」
A「うんうんうん。」
M「結構ね、健康でいるっていうことを大切にし過ぎるところもあるんですよ、そこをちょっと、なんかもうちょっと無理をしても案外平気だったりするのかもしれないけど」 
A「いやいやいや、だめだめだめ!」 
M「そうなのかな?」 
A「そう!人間健康が1番、健康が1番なのに大事なところを蔑ろにしてそれ以上を求めがちなんですよね」 
M「そうなんだよねー。ただね、その時が一番の暗黒期でもあるんだけど、ついこないだまでの約10年間もすごい暗黒期だったの。実は」 
A「第二次?」 
M「第二次暗黒期が来たの!」 

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