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『淡の間とわたし』 第8話 浅倉利衣さん × 淡の間

『淡の間とわたし』
第8話
浅倉利衣さん × 淡の間


淡の間が「いま話を聞いてみたい人」を毎回ゲストに呼び、対談を進めていくマガジン『淡の間とわたし』。前回に引き続き、浅倉利衣さんをお迎えして行われたリモート対談の様子をお届け。人生の土台づくりの話題から、淡の間が利衣さんに「どうしても聞きたかった」テーマについて話題は進みます。「批判が来たらどうしようかと思いながらいま喋っている」と淡の間が言いながら利衣さんに吐露したテーマ。ここだけでしか読めないふたりの対談を、今週もどうぞお楽しみください。


浅倉利衣さん(R)
淡の間(A)


手探りで感覚を研ぎ澄ましながらちゃんと観察をしていれば、何が起こっているかをちゃんと把握できる


F「利衣さんがさっき言ったように、『心の土台を作るのってなんでそんなに時間がかかるの?』っていう人にほど畑をやってもらいたいですよね。プランター菜園、プランター栽培でも良いんだけど」
R「ちょっと、ベランダ菜園やってみませんか?っていう」
F「そう!そう!それでもいい。本気で畑やろうとすると、まず一年目何をするかというと、まずは畑の土台を作るために土の栄養分を増やすための植物を植えたりするじゃないですか」
R「うんうん」
F「何事も段階があるんですよね、物事を育てていくための段階が」
R「段階がある!そう。だってベランダ菜園にだって時間かかるからね」
F「かかります。そもそもそんな簡単じゃないし」
R「簡単じゃないけど、自分で調べて、こうかなこうかなって手探りで、感覚を研ぎ澄ましながらちゃんと観察をしていれば、何が起こっているかをちゃんと把握できる。だからベランダ菜園って自己観察と一緒だなって思う」
F「うん!そうですよね」
R「余計な手だし口出しとかじゃなくて、観察して見守って、俯瞰してただ見つめて。今何が必要かな?って研ぎ澄ます感覚。で、うまくいかないものがあったら、ただ、これはうまくいかなかったな〜育たなかったな〜って受け止めて、じゃあこれはどうしたらうまくいくのかな?って考えたり。土?水やりの回数?摘芯やわき芽のやり方がもしかしたら適してない?時期?タイミング?とか探りながら観察してまた気づきを得ていく」
F「うんうん」


IMG_8099のコピー

(写真:利衣さんよりご提供頂いた、家庭菜園の様子)


R「わたし思うんだけど、Kanやってても、人間ドラマの中にすごく思いっきり入り込みすぎるより、ちょっとそこから出て見たり、こういうスマホの小さい画面から抜け出して、もうちょっと自然とか動植物とかに目を向け始めると全然感覚が変わってくるような気がするんだよね。野生の感覚を取り戻すというか」
F「ほんとですよ」
R「ここに生きてるの私たち人間だけじゃないから」
F「スマホで見てる世界だけで右往左往するほど勿体無いことはないと思います」
R「勿体無いよ」
F「わたしコロナ禍の唯一の恩恵があるとしたら、自分にとって大切なものが明確になったことと、人と適度な距離を取れるようになったことだと思うんですよ。自分の時間とか、人との境界線をソーシャルディスタンスという概念になっていますが、そういうものを罪悪感なく測れるようになったことはコロナ禍の恩恵、メリットだったんじゃないかなって思ってい て」
R「うんうん」
F「元々内向的ですけど、わたしなんかは。ほぼ8対2ぐらい、いや9対1かもしれないですね。そのくらい人と関わってないんですよ」
R「ふふふ」
F「でもそれがわたしにとっては丁度いいんですけど。人との関わり方すらも他人軸基準になっている人って多いんですよ。何につけても『誰かが〜』とか『何かに〜』とか頼らずにはいられない。そのくせに自分の体調とか自分の判断ではない基準で『なんでわたしばっかり?』って感じやすいという悪循環になってる人多すぎるじゃないですか」
R「確かに多いかもね」
F「だから自分を優先にする比率を作ることすら怖くてできないという人はそりゃ辛いわって思う」
R「つらい。その環境辛かったら出よう?」
F「うんうん、そうそう。悪循環の環境から出る覚悟がまず大切なのに、人からどう思われるんだろう?と先に思ってしまうとか…あーもうそういうの辞めよー!って思うんです」
R「あははは!」
F「誰もなんも思わないから!」


外野の声だけに耳を大きくしないでほしい


R「あははは。でもさ、わたしもそういう時あったから、気持ちはわかるんだけどさ」
F「うんうん、私もわかる」
R「でも、今は思うんだよね。悪循環に依存している状態に意識を持っていくってことは、その他人に自分の人生明け渡してるってことだと」
F「そうなんですよ、すっごい気持ちわかります。わたしは会社員辞めて半年間離れた小島にリゾートバイト行った時『ふきちゃんは海女になった』とか」
R「そうだったんだ!」
F「色々言われたんですよ、なんかよくわかんない事してるね〜みたいな」
R「うんうん」
F「でも今はその人たち、大概わたしの人生に関わりのない人たちだから」
R「あーそうね」
F「外野というものはそういうものです」
R「そうねそうね、やっぱり何か言うってことは、気になってるってことだから。その人にとって。好きの反対は無関心だもんね」
F「そうそう!そうなんですよ!だから外野の声だけに耳を大きくしないで欲しいですね」
R「いやほんとに。むしろ無視くらいで良いと思うよ」
F「無視くらいでいい。自分に都合の悪いことから目を背けることはまた違うけど。だから何かを始めたいとか、自分を優先にしたいとか。どうやって自分軸を作ればいいかわかんないって言ってる人は、まず自分軸と他人軸の違いを知ってもらいたいんです」
R「ほんとそう。だってさ、ふきちゃんとわたしだって今だってまったく言われないわけじゃないじゃない。色々言われるじゃない」
F「どうなんだろ?最早わかんないです。ははは」
R「ははは!わたしももうさ、わかんないというより、たまーに直で来たりとかさ。だからそういうのとかも、それに惑わされないっていうか。たとえば、あー私がこの人にとってトリガーになってるのかもね、とか、これは私に対しての攻撃ではなく、その人がその人の内側と戦ってるだけなのね、とか、俯瞰して見ることができる」
F「そうですね」
R「あとは、受け入れがたい言葉に対峙したらその贈り物を受け取らなければいいんですよ。贈り物は受け取らなければ、その人のもののままだから。それに、その人があなたのこと幸せにしてくれるわけないじゃないですか」
F「そうなんですよ。本当にそう」
R「うんうん」
F「次に、今日私が最も利衣さんに聞きたかったテーマについて話しますね。Kanをやってる上で特に感じることが多い疑問であり、わたしの人生の中でも最大の課題でもあるんですけど。なぜ女性は自分のキャパシティーを超えた体験を求めるのか?具体的に言うと、出産と子育てについてなんですけど…」

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