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酒のチラシの裏:MUST RUN!

 あつかんと申します。

 先日4/29にニコニ・コモンズにて投稿した「MUST RUN!」について、音質が悪かったのでリミックスし、SEなしリミックスバージョンと称して新しい音源を投げなおしたついでにつらつらとまた書こうと思います。チラシの裏というか曲の解剖書です。
 リミックス版はこちら → https://commons.nicovideo.jp/works/nc363435

 今回はインストなのでサムネのリンちゃんは何の関係もありません。


プロトタイプ

 今回公開した楽曲は昔GarageBandで作成した「RUN!!!!」という曲にもなっていないファイルを元に、Cubaseで改めて作り直したものです。コードギターを適当に鳴らしたものにドラムを適当に合わせた状態で4年放置されていました。
 どう考えてもまともに弾けるドラムじゃないです(主にスネア)。どうして四小節目のハイハットをクローズにしたのか、今の僕には理解できない。

 iPhoneを使い始めてそろそろ8年くらいになりますが、そうやって作ろうと思って適当に打ち込んだだけのファイルが結構あります。多分片手の手じゃ足りないくらい。正直ダサくて使えないレベルのもあるけど何かしらのフックになるかもしれないと思うと消せません。
 ちなみにRUN!!!!は今回のMUST RUN!が完成したときに消しました、使わないのに残していても保存容量を圧迫するだけなので。

曲構成

BPM:165 キー:Eマイナー

 便宜上、先に出したものをショート版、後に出したものをリミックス版と呼称します。
 ショート版は大体五時間くらいで作った突貫作業物です。
 リミックスも一時間弱触ったくらいだったと思います。

この先、当たり前にでてくるDTM用語:キースイッチ
 打ち込みでも生のギターに寄せることができる便利機能。
 音をミュートにしたり左手を滑らせてピッチを上げたような音を出したりできるぞ。
 今回は使ってないがギター本体を叩いたような音もある。すごいね。
 Cubaseでは大体名前の後ろに「VX」がついてる音源で使える。
 僕みたいなギターが弾けないやつにはありがたい。

全体構成

 ドラムが1、ギターが3、ベースが1、メロが2、SEが3つの合計10トラックです。いつもそんなにトラック数多くならないんですよね。多分今の流行りはとにかく音の情報量増やすことなんでしょうけど、私自身シンプルなのが好きなのと、単純に引き出しが少ないのであまり増えません。
 伴奏はずっと同じやつの繰り返しです。メロだけちゃんと16小節打ち込み。ピコピコ音のSE3は規則とか考えずなんか、こう、適当に入れてます。

ドラム

いわゆるエイトビートと呼ばれるものの変形。のつもり。
C1キック、C2スネア、C3クラップ、F#1クローズハイハット、A1ハイタム、
A#1オープンハイハット、C2ロータム、C#2シンバル だったと思います。多分。

 プロトタイプが人間卒業試験だったので、とりあえずはちゃんと腕二本とキックで打てるようにしようと心掛けました。ダブステップ音源なんだからダブステップ打てって? そんなことを気にしたら負けだ。

ギター1

左側でずっとジャジャッって鳴ってるやつ。

 キースイッチ大活躍。各小節の頭は音を鳴らし、残りはミュートにしています。もう少し鳴らしてもよかったかもしれないと思うけど、それはそれでうるさそう。

ギター2

右側でずっとジャーンって鳴ってるやつ。

 とくにコメントなし。ギター1と別音源を使っていますが、正直何が違うのか、私自身もよくわかっていません。

ギター3

プロトタイプのアコギ部分。実はプロトタイプより一オクターブ低い。

 リミックス版でキースイッチを足しました。Cubaseギター音源のF0に当たってるキー好き。

 余談ですが、A-guitarとされたこのトラック、使っているSolid Guitar VXはエレキギター音源です。
 最初はプロトタイプと同じようにアコギ音源を使う予定だったため、この名前にしました。ドラムとかエレキギターとか入れたらアコギは合わなくなったのでエレキに変えたものの、トラック名はそのまま変えずに進めた結果です。稀によくある。

ベース

 ただ好き勝手に暴れさせただけ。聞けば聞くほど手癖。

メロディ

メロ1

 入りがどう聞いても「けっせん!ディアルガ」。
 ショート版ではノーツの音量もピッチもまともに触ってません。突貫作業だったんだ、許せサスケ。
 メロディはフルートやピッコロで考えた後、曲の雰囲気にあった楽器に変えることが多いです。今回のNoisy Alt Saxは息みたいな音も入っていて、曲の忙しなさにぴったりだと思ったので採用。

メロ2、ハモリ部分。同じ音源にしてもよかったけどなんとなく別音源。

 メロ一本だけじゃ寂しかったので。こっちもノーツの音量弄ったのはリミックス版だけ。
 こういう部分を作るときにはざっくりと対旋律を意識しています。ちゃんと理論に添えているとは言っていない。
 ちなみに一部分あえて音を外しています。

両方合わせたものがこちら。

各種SE

 わざわざ画像を用意するもののものでもないので画像なし。
 鳴ってるのは下記三つ。

  1. 4小節毎に鳴ってる回復音っぽい音

  2. だんだん近づいて去っていくような高い音

  3. 適当に配置した選択音っぽい音のピッコロ

 SE1、SE2はいい感じの音源があったのでそれをいい感じに配置しただけです。
 SE3のピッコロはメロディの副産物です。音入れてるときに間違えて入れたノーツがそれっぽかったので切り取ってトラック分けて別で使うことにしました。ちなみにリミックス版では抜いてます。

ミックス

 最初に投稿したものが音割れしたすべての原因。主にドラム。
 当然のようにリミックス版のSSしかありません。

全体。Stereo Outのマキシマイザーはないと音が逆に小さすぎるので入れるようにしています。
ドラムのみ。パラアウトしなくても音源のところから弄れるのほんとうにありがたいです。
音割れした一番の原因はドラム全体に二重三重にマキシマイザーをかけたこと。
聞いた感じBus1キック、Bus2スネアとクラップ、Bus3ハイハット、Bus4タム、
AUX FXオーバーヘッド って感じだと思います。AUX FX2~4は何も当たってません。
  • ドラム全体のマキシマイザー削除とパン振りなおし

  • melody2とドラムのAUX FX1にChorus追加

  • SE2のEQ調整:低音域を削り高音域を強調した

  • SE1とSE2のパン振り:もともとどちらも真ん中にあったのを適当に左右に振った

  • SE2のタイミング調整:少し早くしてSE1とずらした

 リミックスで大きく変えたのはこの辺でしょうか。
 ドラムの音量が必要以上に大きくなっていた他音が真ん中に寄り過ぎていたので、コーラスやパンで横に広げました。

おわりに

 コモンズのキャプションにも書いたんですけど、本当は自分で使う新しい目覚まし音源を作ろうと思っていたんですよ。
 もともとGlassssh(F←RUSHのプロトタイプ)を長いこと使っていたんですが、最近どうにも慣れてしまったせいか、止めたうえでそのことを忘れて二度寝してたので。

 それがどうしてこんなに朝に合わない音源ができたんでしょうか。私にもわかりません。手癖で作るとどうしてもマイナー調になるんですよね、出してるインスト全部マイナーだし。
 ていうかプロトタイプがそもそもマイナー調なんで朝っぽい曲になるわけがなかったんです。でも爽やかだしいけるかなって思ってたんです、どう考えてもアコギだったからですね本当にありがとうございました。
 ただめちゃくちゃうるさいので起きることはできます。うるさすぎて近所迷惑かなという気もしている。

 これが今年の一発目になったわけですが、去年に増して今年は曲を作れなさそうな気配がしています。というのも単純に忙しくなるので。
 でもまあ今回くらいのサイズなら隙間を縫えばどうにかなりますし、気が向いたら多分また何かしら上がると思います。どんだけ切羽詰まっててもボカコレは出せなくても鏡音誕だけは絶対やるつもりだし。

 それでは、今回はこの辺で失礼いたします。

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