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現場に答えがある JJ5日目

その日は、夏フェスかと錯覚してしまうほどの炎天下だった。
場所は千葉県千葉市蘇我。
ロッキングオン主催の春フェス、JAPAN JAMに行った日の記録。5日、最終日です。


今回は初めて蘇我駅から会場へ向かった。東京から京葉線で50分ほど。
過去の経験上、千葉駅を経由する総武線より快適だった。時間によればオススメ。


フェス飯、酒、混む前に済ませ、気合い良し!状態に仕上げた。
今回はブルエンロンT、ラウンジタオル、ONAKANA3バンドとラウンジのラババンを纏いました。久しぶりに脱ディッキ。
今回はフルで見たライブのみレポートを書くとします。


12:15〜 BLUE ENCOUNT

一昨年のknockin' on the new doorツアー振り、かなり久しぶりのブルエン。
去年の武道館はチケット持っていたものの仕事がどうしても休めず、去年のツーマンツアーは対バン相手がフォーリミであったのもあり当たらず、今年のツーマンは先にチケットを持っていたフォーリミと被り…… 一年半のブランクができてしまった。

かなり今回、ライブに気合が入っていたのはブルエンだ。

リハ1.ポラリス
リハ2.HEART

1.Survivor
2.コンパス
3.バッドパラドックス
4.POISON
5.ロストジンクス
6.VS
7.ハウリングダイバー
8.HANDS

リハは一時間前の11時過ぎから始まった。それまでゆっくり打首を見ていたので、隣のステージから音が聴こえて全力ダッシュした、もうバテた。
ポラリスの後、「時間あるのでもう一曲」と田辺が言うとHEARTが演奏された。
ブルエンの曲の中で一位二位を争うくらいに好きなHEART、しかもまさかフルで聴けるとは…… かなりの幸福感で包まれた。

待機中の時刻は正午、暑さの限界が訪れたと同時にブルエンのライブはSEと共に始まった。
私的久々(初かも)Survivorスタート、モニターに映し出されるフロアは更に人、人、人。
好きなバンドにこんなにもの人が集まったのだと思うと、涙腺が緩まりそうな、そんな感情がコンパスと似合っていて苦しかった。

バッパラで更にブルエン一色に、そしてライブ初披露のPOISON。観客の熱は最高潮に達していた。
彼らのかっこよさを象徴するロストジンクス、VS、ハウリングダイバーでライブは終盤に。

バンドは今年で結成20周年を迎える。節目の年こそ4人のBLUE ENCOUNTであってほしかったなというわがままは抑え、小さな箱から這い上がってきたバンドは今が一番かっこいい、演奏する姿や彼らの表情を見てそう思った。
HANDS、この頃の曲は真っ直ぐ思いをぶつけた歌詞が多い。めげずにバンドを続けてくれてありがとう。BLUE ENCOUNTの文字を背負ってきてよかった。
いつか、トリとして堂々とパフォーマンスする姿が見たい。

ロゴ一瞬で消えた


13:45〜 KEYTALK

高校一年の春、バンドを好きになった直後にリリースされたRainbowsは地元のタワレコでフラゲした。
それまでバンド=ギターが一番かっこいいと思っていた、KEYTALKに出会って、義勝さんを見て、ベースを好きになりベースを始めた。

私にとって、バンド好きな自分の礎になったバンドの一つ。だが、当時は金銭的になかなかライブには行けず、それこそブルエンとKEYTALKどっちに行くかの二択に迫られ、ブルエンに行った以来一度もタイミングがなかった。

つまり、6年越しのKEYTALKとなった。

リハ1.桜花爛漫
リハ2.バミューダアンドロメダ

1.Love me
2.Summer Venus
3.夜の蝶
4.パラレル
5.Puzzle
6.君とサマー
7.MATSURI BAYASHI
8.MONSTER DANCE

リハはご飯を食べに、フクダ電子アリーナにいた。モニター映し出されるも音が聴こえず、電子アリーナの上からステージが見えるところまで移動してきた。

丁度Love meの演奏が始まった。この曲を聴いた時、感じたことのない鳥肌が全身を走った。
ライブに感動して感じる鳥肌とはまた違うなんだろうな、KEYTALKを好きだった当時の些細な日常の景色とか、よく見てたMVなどがフラッシュバックし、ノスタルジーな気持ちでいっぱいになった。
特にLove meはどこか哀愁を感じる曲だと思っているので、今の私と非常にマッチしているように感じた。

二曲目のSummer Venusで、一気に切ない気持ちが吹き込んだ。それこそ初めてのライブだと言うのに、手拍子、掛け声、全部完璧な自分が不思議だ。
間奏で巨匠が上裸になり、腕立て伏せをしている時間はまさに「夏」「男」「祭り」だった。(私が思うKEYTALKを漢字三文字で表したら)
上から眺める前方エリア付近の一体感が半端なかった。なぜかそれにかっこいいと思ってしまうほど。

サマビが終わったあたりで、フロアの方へと降りる。私たちはタイテ看板の撮影列へと並んだ。
ブランクにより、途中の曲は初聴きだった。だけど、こんなに熱いバンドなのにバラード味のある曲も似合っているのが素晴らしい。

それから終盤へ、MATSURI BAYASHI、MONSTER DANCEと、KEYTALKを知らない人でも知ってるであろうバンドを代表する二曲でライブを締めた。
夏を先どったライブだった。このブランクを取り返すかのように最近はよくKEYTALKを聴いている。夏本番には炎天下で、もう一度彼らのライブを見たい。

呑気に飯食ってる場合じゃなかった


16:00〜 Creepy Nuts

一昨年、ビバラ、ジャイガ、ロッキン、ラシュボと行ったフェス全部に出演していたCreepy Nuts。二年振りだ。

あの頃は確かに既に有名だった。私は2017年にandropとフィーチャリングしていたのをきっかけにCreepy Nutsと出会ったが、2020年の対バンで彼らの曲を初めて聴いた。だけど、まだまだ知らない人は沢山いたのではないか。

1.ビリケン
2.堕天
3.合法的なトビ方ノススメ
4.顔役
5.生業
6.Bling-Bang-Bang-Born
7.のびしろ
8.二度寝

あの時間、会場はトリのような空気感だった。後ろの様子は目に見えていないけれど、全員Creepy Nutsを見ていたのではないかと言うくらいの人だかり。そして緊張感。ビリケンのサウンドが鳴り始めると観客全員R-指定に夢中だ。

相変わらず彼らの俺らがかっこいい感がかっこいい、そしてそれに否定する理由もない。堕天、合法的なトビ方ノススメと定番曲で確実にライブを盛り上げて行く。
勉強不足で顔役だけ初聴きだった。生業は、ジャイガで初聴きしてかっこよさに惚れたっけ。

その後、松永のDJソロで会場を湧かせ、セトリを知らないのにそのままBling-Bang-Bang-Bornに入るだろうと予想がつけた。
大ヒットしただけあって、この日一の盛り上がりだったのではないか。この曲があるだけで、これから一生、Creepy Nutsはきっとヒップホップでもロックシーンでも安泰だ。

二年前は、なぜロックバンドではない彼らがロックフェスに毎回いるのか、それもフェスのメインステージで……と正直思っていた。後述するが、ロックフェスである必要があるのかと思っていたが、この日のライブを見て、「ロックフェスのクリーピーナッツ 時として主役を喰っちまう」という助演男優賞の歌詞が私の中で確証した。

次のライブへ急ぐため、二度寝が聴けなかった。それでもいいライブを見れた。
本当に、バラエティとライブのギャップが偽物なのではないかと疑ってしまう。

クリピ前に撮った


16:50〜 SIX LOUNGE

直近は1月のFANFAREツアー、4ヶ月振りだ。私にとって、ラウンジが4ヶ月空いたのは大事故だ。今回ラウンジが出演していたのが行く決め手になっていた。

そんな大好きなSIX LOUNGE、前方エリア、4列目が当たった。

リハ.トゥ!トゥ!トゥ!

1.ナイトタイマー
2.スピード
3.リカ
4.天使のスーツケース
5.アナーキー・イン・ザ・人生
6.トラッシュ
7.メリールー
8.僕を撃て

Creepy Nutsから猛ダッシュで向かう、トゥ!トゥ!トゥ!が聞こえてきた。
前方エリアに入り、近さにビビる、マジでライブハウス。フェスでラウンジを見たのは、2019年のミリオンロック振り。あの時もライブハウス感がたまらなかったけど、大型フェスでこの規模感は感動した。

改めてセトリを見ると、SIX LOUNGEとカッコイイバンド名と男臭さ全開のビジュアルに対し、曲名が全部日本語、SEの穏やかさ、ギャップが可愛い。多分私が彼らを好きな理由がこれかもしれない。

ナイトタイマーで明けたライブ、スピードと割とセトリは定番だった。
「大分のSIX LOUNGEです!」からのリカは別の意味で鳥肌立ったけど、リカでラウンジを好きになったなら、どっぷりとかましてほしい。(New Age Bluesから引用)

この定番ながらも、最高なロックンロールを多くの人に知ってもらいたい、そんな気持ちになったトラッシュ。
天使のスーツケース、そして聴けたらいいなを期待していたアナーキー。アナーキーは私的FANFAREツアー初日の静岡を鮮明に思い出した。最近の曲で一番好きだ。

「サンボーマスター見たかったー!」とか「名前呼んだりしないの?」など、あまり見ることのない可愛らしい優盛が最高でした。

フェスでも健在していたメリールーの大合唱、からの僕を撃ての大ロックンロールは大分を背負って、千葉の壮大な空の下でもかっこいいSIX LOUNGEでした。

4列目
近すぎるゆえ


17:30〜 04 Limited Sazabys

ミステリー、ヨンタウンに次いで今年3回目のフォーリミ。ここ最近では一番見ているバンド。
考えたら去年一昨年のロッキンと、3年連続この蘇我でフォーリミを見ている。

それこそフェスにフォーリミいがいる安心感、フォーリミがいるから行きたいって言う気持ちになる、そしてフォーリミがいるから豪華に見える。

彼らが持つ力は本当にすごい。それは、この日きている客の背中を見たら一目瞭然だ。フォーリミのグッズを纏っている人が多すぎるのだ。

リハ1.GalapagosⅡ
リハ2.nem…

1.swim
2.kitchen
3.My HERO
4.Galapagos
5.escape
6.fiction
7.kiki
8.hello
9.Horizon
10.monolith
11.Remember

ラウンジ終了とともに猛ダッシュした。リハのGalapagosⅡが聴こえてきて少し落ち込んだ。フルで聴きたかった。
最近セトリに入ることが多かったから仕方ないかの気持ちで紛らわしたけど、これとkitchenリハはやめてくれ…(去年のロッキンは、逆だった)
それでもnem…をしっかりフルで聴けたところで、今年3回目のSEでライブを明ける。

私が行くライブではswimスタートは割と定番、だがこの日のセトリはロックフェスのフォーリミらしくなかった。
kiki以降、hello、Horizonとライブで聴けたことには申し分ないくらいレア曲だったが、ダイブモッシュを相当気にしているのかと思ってしまった。
実際MCでもGENくんがモッシュ嫌いと言っていたので、昨今の規制に言及しているかのようなライブだった。だけど、モッシュダイブサークルがなくても楽しい。それは当たり前のように感じることができた。

時刻は18時前、日の位置が段々と低くなり確かに23度くらいになってきた。
ちょうどいい空気とちょうどいい温度が心地いhelloから、好きもの好きなもの同士で一緒の乗り越えて行きましょうと締めたHorizon。
不思議な気持ちになりながらも、涙がこぼれ落ちそうになったフォーリミのライブは終わりを告げる、Rememberで。

23度くらい


19:10〜 THE ORAL CIGARETTES

去年のロッキンで一年振り。その前はラシュボ、その前はSUCK MY WORLDと毎回期間が空いてしまうゆえに毎回楽しみ。
ウーバーは遠目で見つつ、フォーリミからオーラルを待機した。

1.起死回生STORY
2.GET BACK
3.BUG
4.Naked
5.エンドロール
6.カンタンナコト
7.狂乱Hey Kids!!
8.5150
9.LOVE

フォーリミから一時間、日は沈みすっかり暗くなった。パラデジャを思い出させるかのような空気感だった。
登場してすぐ拓也さんが、「お茶の間からするとアンダーグラウンドなバンドを、こんなすごいフェスの大トリに選んでくれてありがとうございます」と四つ打ちに入り、原点回帰であろうか、起死回生STORYをスタートに持ってきた。
四つ打ちの時点で拓也さんがギターを持っていることが、私が行った最近ライブでは珍しかった。ド肝を抜かれた。

直前のビバラのセトリを見て予感はしていた、そして私の長年の願望込みで。起死回生から繋がるGET BACKで意識が飛びそうになった。
なかなかタイミングが合わずこれまで聴けてこなかった大好きな曲。本当に、オーラルのかっこいいが表された曲だと思ってるので聴けて嬉しかった。

最近では定番のBUG、演出もかっこいいNaked。そしてエンドロールでしみじみと、今日という日が終わっていくことに寂しさを感じた。
直前に拓也さんの祖母が亡くなられたことをのちのTwitterで書いていたが、このことを機にエンドロールを入れたのか、きっと涙を必死に堪えていたのはいろんな思いが募っていたからなのでしょう。

後半スタートはカンタンナコト、そして狂乱というこの日最後の最高な盛り上がりを見せていた。何気に狂乱は久しぶりだった。

「俺らの仲間や俺らが考えるロックシーンで活躍している人たちが、こんなフェスでどんどん大トリができる世界になってほしい」
「メディアや媒体がいうロックシーンはちょっと違うと思う、本当のロックシーンは現場に答えがある」
このことを肌で体感した日だった。ブルエン田辺は「トリのオーラルまで我慢せず全部出し切れ」フォーリミGENくんは「オーラルに繋ぐこのステージ」と、拓也さんが言う仲間がオーラルを支えてくれた。
この3バンドを身近で見てきたからこそ、世間から見ればアングラかもしれないが、今のロックシーンを牽引しているバンドが這い上がって、トリを任される瞬間に立ち会い無心と涙が溢れた。

モッシュダイブにも言及していた。少しずつこのような文化もカオスゾーンのような一角でフェスでやっていけたら…と厳しく規制をするrockin'onのフェスにして、冗談混じりで出禁覚悟で発言していた。
とにかく、「俺らみたいなバンドがトリをやれることがこれからも増えていけば良いなと思っています」という、昨今のフェス事情でモヤついていたロックバンドを愛する私たちの気持ちを全て言葉にしてくれたような、魂のこもったMCが印象的なオーラルだった。

5150、LOVEと、アンコールなしで大合唱したあの景色、フロアの私たちから見ても良い景色だった。
JAPAN JAMのみならず、今季の春フェスのトリを総なめにしたオーラル、これからも堂々とロックンロールをかましていってほしい。


18:40
19:00
去年ロッキン上がらなかったよ

これにてJAPAN JAM終わり。マイクなしで挨拶するオーラルを見送り、打ち上がる花火と同時に終演となった。



ロックバンドの底力を見せつけられた一日。他にも打首、ヤバT、キュウソは会場外見てました。
こんなにも余韻が苦しいフェスはなかなかないと思う。それはロキノンが規制に厳しかったり、先日のマイファスのライブでの一件など、昨今のライブ事情に言及化のような熱いライブをどのバンドも見せてくれたのではないか。

幼い頃、映像や雑誌で見て夢見ていたロッキン、そして初めてフェスに行ったCDJ1819。私の中で、他のどのフェスよりもやっぱりrockin'onのフェスが好き。確かにモッシュダイブサークルはできない、けれどその状況下であるからこそのロックバンドの底力が見れる。その上で悪い口叩くのであれば、他行けば?の一言に尽きます。



また丸ごとメロンソーダ飲めなかった。
そういえば、2020年か2021年か忘れたけど、JAPAN JAMのチケット取っていたのに中止になったこともあったな。
夏から関東民になるので、千葉には行きやすくなります。ロッキンもCDJも行きたい。

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