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喫茶名古屋

祖父母の家へ行った朝は決まって喫茶店。
小さい頃から喫茶店の習慣があった私は、大人になってから喫茶巡りが趣味になった。
(喫茶店についていつか投稿を書きたい気持ち)

私の住んでいる愛知県は、喫茶店文化のある街。
探さなくてもあちこちに喫茶店がある環境だ。
祖父母の家に行った時のルーティンがあった。
まず名古屋に着いたら、旧パレマルシェ神宮にあった喫茶店へ行く。
翌朝はアピタ名古屋南店の横にあるコメダ珈琲でモーニング。
次の日の朝は豊田本町にあったトマトという喫茶店へ行っていた。

その中で特にトマトは、私の喫茶店好きの礎となった店だと思っている。
もちろん昔すぎてあまり覚えていないけれど、店の様子をはっきりと覚えている。
ゲームテーブルがあった。ママさんとおばあちゃんが喋っている時によく分からない麻雀ゲームのボタンを押すのが好きだった。
決まってトーストとゆで卵。モーニングといえば飲み物と一緒についてくるのが当たり前だった。

当時は、祖父母が喫茶店好きだったから行くものだと思っていたが、それは名古屋という町で暮らすが故の習慣だった。
コメダ珈琲が地元金沢にできた時は私が小学校3年生くらいで、母と行ったのを覚えている。
確かにその時の店内は満員だった。あれから徐々に店舗は増え、待望の近所にもできたが、いつ行っても駐車場はガラガラだった。
なぜかというと、そもそも喫茶店(モーニング)文化というものがなかったから。

それが10年経った今では、全国チェーンになる有名店になって、喫茶店モーニングというものは日本に住むほとんどの人が知る文化になっていったのだ。
コメダ珈琲は、愛知県から全国へ喫茶店文化を広めた偉大な店だと思っているがどうだろうか。

混雑する時間もあるが、基本待つ人を気にせずゆっくり過ごすことができる、飲み物を頼むとパンやお菓子がついてくる、そして何より安い。
特に私が推したいポイントは、愛知の人は愛想がいい人が多い。
入店するのに勇気がいるような店でも明るく迎えてくれるマスターやママさんがいる店しかない。
エリアを絞っても十分にハシゴすることもできる、喫煙者には嬉しい喫煙可の店が多いなど、愛知県の喫茶店は大人になった今でこそ大好きな場所になる理由がある。

オレンジランプを光らせて、今でこそ喫茶名古屋という喫茶店を開店させたい。


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