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人の顔が覚えられない人(・~・)ノ

ズムです。ごまかしながら生きてきましたが、昔から人の顔が覚えられません。けっこう前に諦めてます。

そこで、同じ苦労をしている人には労いと「あるある」を、そうでない人には、人の顔を覚えられない人がどのように世間に紛れ込んで生活しているかの参考に読んでいただきたく、記事を書くことにしました。

人の顔を覚えられない人ももしかしたら十人十色で、皆が私と同じではないかもしれません。が、「覚えようとしてきたけど本当に・どうしても・何故か覚えられん」は共通だと思われます。

■どの程度覚えられないか

体感ですが「さすがにわしのことは覚えてるやろ」の人の50%、「会ったことはある」の人のほぼ100%を覚えていません。しつこく長引く「覚えてますかクイズ」に「思い出しました!」と言うことがありますがシャミです。すみません。他所様に失礼したり傷付けたりしたくないので、試行錯誤しながら生活しています。

■覚えられないのは顔だけ~場況で輝け~

子供の頃から困っているため、なぜ覚えられないかの分析はかなり捗ってきました。不思議な特徴は「覚えられないのは顔だけ」ということです。逆に何をもって知人と目の前にいる人間を同じ人物だと認識するかというと、その他の情報(脳内では場況と呼んでいる)です。

席や名札、役割や声、いつもの髪飾り、ランドセルの傷の入り方…、「なんか他の子達は人の顔そのものを覚えてるのかも」と気付いてから、わりとすぐの発見でした。

そういやスリアロスタジオで人狼の練習会があったので何度か参加したことがあって、いつも他所様に失礼のないように気を張る場所なのですが、偶然、前回お会いした時と同じTシャツを着て現れた方がいて甚く感動したことがあります。この感動は私しか味わうことはない…としみじみ思いました。(ちなみにアバクロの鹿柄Tシャツで、そのあと鹿がちょっと気になってしばらく鹿について調べたりと意味のわからないこともしました…)

■場況のよしあし

身長、声、方言など話し方の癖、眼鏡、使用頻度の高い靴や帽子、煙草の銘柄、などは特に頼りになります。あると有難いのは名札ですが何故か隠し気味にする人が意外といます。変わらないものは有難いです。脳内では変わらぬご愛顧と呼んでいます。先程の鹿はまさに変わらぬご愛顧。

難易度が高いのは髪の長い女の人(結ぶと全然違う姿かたちになる)と、スーツを着た男の人(ユニークポイントがみつけにくい)です。最高位戦の足木優プロに「女優さんみたいな人おるやん」つって3回「はじめまして」と言ったことがあります…。美人は特徴を掴むのが難しいです。髪型のお洒落もしてくるし…(悪くない)。

場況は自分の意思では動かないので、良いことを喜び、都合の悪いときは自分の能力の無さを省みて努力をするのが、顔を覚えられない人として生きるキモな気がしています。

■顔を覚えている人も多分いる

どの程度場況に頼っているか自分でも分からないのですが、多分顔を覚えている人もいるので「顔覚えられん病」とかではないです。ごく親しい人とか、何10回も会う人とか、特別な佇まいを持ってる人とか。ですが数年前、久しぶりに会った弟を「実家で再会しなかったら分からなかった」と思った時は、さすがに自分にガックリしましたが。

■顔写真は覚えられる

不思議なことに、一度見た顔写真をもう一度見たときは前回見た写真だと分かります。写真になるとTシャツの柄やランドセルの傷のように物質感が出て覚えられるのかもしれません。

■一日単位では覚えている

不思議な特徴のみっつめは「その日のうちは覚えている」です。これは一日だけ記憶が持続するという意味ではなく、その日のうちは姿かたちが変わらないから覚えられるということなのです。突然ジャケットを着たり脱いだりのフェイントしてくる人もいますが…(結局顔で覚えていないじゃないか)

単純にFace IDが搭載されていないから周辺要素に頼らざるを得ない可能性もありますが、ランドセルの傷のように小さく物質的なものと違いひとりの人間は多くの要素の集合体として認識されていて、完全に一致しないと同じだと認識できない可能性もあるなぁとも思います。どちらなのかは分かりません。

■「覚えてますかクイズ」は苦手

必然的に「覚えてますか?」と「先日はどうも」は苦手です。これはある程度覚えられる人も共感するところがあるのではないでしょうか…。が、私の場合は主に自分のせいなのであまり文句を言えません。正直に「すみません、覚えられないんです」と言うことが多いですがさらにクイズ形式で粘ろうとする人がたまにいます。

ヒントがほしいと思っています。顔がヒントになるというのは万国共通認識ではないのです。こういう時の脳内はこうです。

「(雀荘で再会したということは…→地域→性別→だいたいの年齢→服装の傾向…)あ!どこ何処でわしの下家でカン四の2000/4000をツモった人か!」という感じで場況検索に引っ掛かることがたまにあります。先に席順情報やカン四の2000/4000情報を教えてくれてもいいじゃないかと思いますが、「顔」で覚えられているかを重視する人もいるので仕方がありません。

私は他人が自分のことを覚えているかどうかはあまり気になりませんが、少数派だと思うので気を付ける、という感じです(むしろ大体のことは自分が少数派なので周りに合わせたい場面は多い)。覚えられない族の中にも「自分の顔を覚えていてほしい」と思う人はいるのでしょうか。興味のあるところです。

■フォルダの外に出ると知らん人になる

場況検索と言いましたが、常に大きなフォルダから小さなフォルダへと人を探して生活しているので、顔を覚えているつもりの麻雀関係の人にデパートで突然遭遇したら分からなくなります。顔を覚えるのが得意な人でも、ある程度その傾向はあると思うのですが、どうなのだろう。

■いい事もある

先程「完全に一致しないと同じだと認識できない可能性」について書きましたが、物ごとや複数の人が雑に同一視される違和感に人より気付きやすいと思っています。関係ないかもしれないですが。

有難いこともあります。親しい人達が私のこの性質を知ってくれているということです。雀荘のメンバーだった頃はパートナー的な存在だったメンバーが顔覚えの名手で、よく助けられつつ仕事をしていました。どうしても苦手なことは人に依頼した方が案外いいです。その分得意なことで助けたい人を助ければいいのではないでしょうか。

■そんな感じで

多分だいたいの覚えられん族が、ごまかしごまかし暮らしています。が、顔が覚えられないだけで貴方に関心がないわけではないはずなので、どうぞよしなに。顔以外は結構詳しく覚えている人が多いと思います👀


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