詰将棋とわたし(12)
12回目です。
図面のすぐ下に作意手順があります。初見なのでチャレンジしたいという方はお気を付けください。
図1:初形
詰将棋パラダイス 2004年7月号 詰パラ中学校
作意手順:44銀、イ同金、24銀、同歩、56飛、45玉、54銀、同金、16飛まで9手詰
変化手順:イで同玉は23飛成、26歩合、35銀以下同手数駒余り
★下記で手順を並べることができます。
http://yakkun1987.web.fc2.com/tume/nyusen/012.htm
いかにも開き王手が登場しそうな初形。見慣れた方は、開き王手が複数現れることまで瞬時に看破してしまうかもしれません。
作意手順を見てみます。44銀~24銀の順で退路を塞ぐまでが下準備。そのうえで56飛と一回目の開き王手をします。そうすると26合や25玉は利かないので玉方は45玉と逃げるしかありません(2図)
図3:6手目45玉の局面
気が付けば再び開き王手が現れそうな形をしています。しかし、飛車を縦方向に動かすと36に逃げられてしまいますし、横方向に動かすと54から逃げ出されてしまいます。
そこで、54銀、同金と、今度は54を塞いで、最終手16飛!が狙いの一手で詰みとなります。17角のジャマをしないように、一番遠い地点まで動くことがポイントです。
初形と詰上がり図の対比を示します。
再掲1図:初形
図3:詰め上がり16飛の局面
変わっているのは3か所しかありません(54の金は54→44→54で元の位置に戻っています)
・24歩→25歩
・35玉→45玉
・26飛→16飛
退路封鎖を積み重ねて最後に16飛!が狙いの一局でした。
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本作はC評価無しで2.51点の評価でした。
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