詰将棋とわたし(9)

9回目です。
図面のすぐ下に作意手順があります。初見なのでチャレンジしたいという方はお気を付けください。

初形

★下記で手順を並べることができます。
http://yakkun1987.web.fc2.com/tume/nyusen/009.htm

詰将棋パラダイス 2004年4月号 小学校
作意手順:A43飛、イ同金寄、13金、同香、33銀不成、同玉、11角まで7手詰
変化手順:イで14玉は11竜、25玉、45飛成以下同手数駒余り
紛れ:Aで13金は同香、43飛、14玉以下不詰

玉方の応手が全て同○。このような作品はしばしばオール捨駒と呼ばれます。この詰将棋をすぐ解けるかどうかは、詰め上がりが想像できるかがポイントかと思います。11角の詰み上がり局面さえ想定できれば、
・11香を移動させる
・43を塞ぐ
必要があることは明らかなので、あとは順番の問題。先に13金と打ってしまうと紛れAのように詰まないため、初手は43飛が正解とわかります。

目を瞠るような派手な攻防は登場しませんが、おおむね好評でした。特に次の短評は嬉しく思いました。

初手鬼手一発43飛は鮮烈でした。短編でもこんな秀作がでるとは嬉しい限りです。 七手詰傑作集に入るでしょう。

なお、26歩は2手目14玉の変化を同手数駒余りとして処理するための配置です。

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2005年くらいまでは手数が1桁の詰将棋を多く発表していますが、それ以降、割合が下がっていきます。作風の変化もありますが、そもそも、手数が1桁の作品は創作がとても難しいのです。

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