詰将棋とわたし(22)

22回目です。
図面のすぐ下に作意手順があります。初見なのでチャレンジしたいという方はお気を付けください。

画像1

★下記で手順を並べることができます。
http://yakkun1987.web.fc2.com/tume/nyusen/022.htm

詰将棋パラダイス 2005年11月号 中学校
作意手順:13角、イ24歩合、47歩、45玉、34角、同桂、25竜、同歩、35角成まで9手詰
変化手順:イで47玉は24桂以下早詰

諸事情により間をあけました。
桂跳ね防止のための中合がテーマ。2手目47玉と逃げると24桂以下簡単に詰むので、24に合駒をすることで桂跳ねを阻止するのが奥の手。これを同角成と取ると47玉で手段に窮するため、47歩以下大駒を2連続で捨てて収束となります。
24の中合が取られずに動く展開。手順はまずまずと思いますが、駒数が短編としては多めの12枚なのが残念です。

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この桂跳ね防止の中合は様々な表現が考えられます。

画像2

参考図:ブログ「冬眠蛙の冬眠日記」「第1回プレ短編コンクール」

例えば上図。

作意は「26飛、36飛合、17金、同玉、16飛、同飛、27馬」まで7手詰です。飛の中合が忽然と現れるのはインパクトが大きいでしょうか。「第1回プレ短編コンクール」において16作品中2位となりました。

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ところで最近も、将棋世界で同じテーマの作品を見たような気がしますね。実は投稿メールにうっかり

この狙い自体は、既にインターネットで発表したことがあります。
しかし、本作は表現が全く異なるので新作といえるのではないかと考えます。

と書いてしまいました。大変申し訳ありません。
実は詰パラに入選した本作の存在をすっかり忘れていました。
将棋世界に入選した作品は、中合が成立する機構自体は全く同じですが、
・合駒の種類が違う
・香桂合の割り切り方がポイント
なので、新作として認めて頂ければ幸甚です。

この作品の解説は第53回ですることになります(いつになるやら)


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