詰将棋とわたし(7)

7回目です。
図面のすぐ下に作意手順があります。初見なのでチャレンジしたいという方はお気を付けください。

初形

★下記で手順を並べることができます。
http://yakkun1987.web.fc2.com/tume/nyusen/007.htm

詰将棋パラダイス 2003年10月号 短期大学
作意手順:26香、25角合、同香、24角合、同香、13玉、23香成、同歩、31角、同金、14銀、22玉、13角、同飛、同銀成、同玉、
14飛、22玉、11飛成、同玉、31飛成、12玉、22金、13玉、
11竜まで25手詰

2連続の合駒がテーマ。なぜそのような応手が成立するのでしょうか。
初手は香を打つ一手。26香と打ってみましょう。13に逃げると14銀までなので、24に合駒することを考えてみます。しかし何を合駒しても、取られて簡単に詰んでしまいます。前に動ける駒および桂合は同香以下簡単ですし、角合は同銀右、14玉、25角で詰みます。

***
そこで2手目は25角合とします。

2手目

図1:2手目25角合の局面

ただやん
はい。ただです。取る一手ですがそこで24角合とするのが最強の応手。

4手目

図2:4手目24角合の局面

ただやん
はい。ただです。しかし、2手目単に24角合とするのとは大きな違いがあります。それは香が25に移動しているということです。図2で同銀右とすると14玉と逃げられ、25からスルスルと逃げ出されてしまいます。というわけで違う手順で詰ます必要があります。

***
以上が2連続合駒が成立する原理の説明です。解説の石黒さんのコメントにもあるように、「なんともおいしい素材」ですね。
5手目同香と2枚目の角を取ったあとは、取った駒をガツンガツンと打ち込んで収束へと向かいます。華麗だとはいえませんが、詰み上がりの局面に角は残りませんし、余計な駒を置かずに収束できました。個人的には悪くないと思います。

***
連続合は好きなテーマ。未発表の素材もあるので、機会があれば紹介したいと思います。入選作として紹介できればもっとも良いのですが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?