詰将棋とわたし(10)
10回目です。
図面のすぐ下に作意手順があります。初見なのでチャレンジしたいという方はお気を付けください。
詰将棋パラダイス 2004年4月号 短期大学
作意手順: 22角、41玉、A53桂不成、イ同龍、31角成、ロ同玉、11飛、ハ21桂合、同飛成、同玉、54馬、43飛合、同馬、同龍、11飛、同玉、23桂、21玉、22銀成まで19手詰
変化手順:イで52玉は32飛、53玉、31角成
ロで52玉は53馬、同玉、54飛、63玉、53飛以下早詰 ハで金銀合は取って簡単。
他合は14手目の局面で取った駒を打って2手短く詰む
紛れ:Aで63馬は同竜で不詰
★下記で手順を並べることができます。
http://yakkun1987.web.fc2.com/tume/nyusen/010.htm
双玉の作品。序の6手は駒を取る手順でやや強引な印象です。おそらく紛れや変化不足を補うためにいれたのでしょう。詳細は変化イ、ロおよび紛れAをご参照ください。
1図:8手目21桂合の局面
本作では双玉問題特有の攻防が展開されます。8手目21桂合の逆王手もその1つに見えますが、これは「前に利かない駒の中でもっとも使いにくい駒」を選択したところ、結果的に逆王手になっていたというのが真相です。他合については変化ハをご参照下さい。
2図:12手目43飛合の局面
本作、中盤の手は限られており、1図からは合駒を取って54馬とするくらいしか手がありません。54馬に対して43飛合が双玉特有の応手。飛以外の合駒だと22銀成で詰みますが、飛合のときに限り33銀が動くことができません。
2図から同馬同竜と進めると持駒は飛桂。龍が強力で一見詰まないように見えますが、11飛と捨てるのが好手で、同玉に23桂と打てば詰みとなります。
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双玉作品は好きなジャンルなのですが、該当数は少なく、これを除いて数作しかありません。
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とりあえず10回書いてみました。コメントなど気軽に頂けますと励みになります。今後もマイペースに続けていきますので、よろしくお願いします。
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