詰将棋とわたし(15)

15回目です。
図面のすぐ下に作意手順があります。初見なのでチャレンジしたいという方はお気を付けください。

画像1

図1:初形

詰将棋パラダイス 2004年11月号 結婚祝賀詰
作意手順:44銀成、同銀、53桂成、同歩、43馬、55玉、57香、56桂合、同香、同玉、57金、55玉、65飛、同馬、67桂まで15手詰

★下記で手順を並べることができます。
http://yakkun1987.web.fc2.com/tume/nyusen/015.htm

の字の曲詰。
合駒が入る収束から創作をスタートしたものの、逆算に行き詰った
という感じが、配置から溢れ出ているような気がしないでもありません。

初手64銀成とすると、55玉、57香以下、桂馬を入手することができます(前に利く駒は簡単に詰み)。しかしながら、その後、桂馬の使い道がなく手段に窮します
そこで、
65桂を消しておく必要がある
そのためには53銀を動かす必要がある
と筋道立てて考えることができれば、解けたも同然です。44銀成~53桂成~43馬の準備を経て香車を打てば、最初に検討した順と同様に桂馬を入手することができます。すると今度は65飛と捨てる筋が生じており、同馬67桂にて詰みとなります。逆算で創っているから当然とはいえ、ピッタリと詰みました。

***
ちなみに46桂は7手目の香打ちを限定させるためだけの配置。少し苦しいですが、ご容赦頂きたく思います。

画像2

図2:15手目67桂まで

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入選作の中で曲詰は数えるほどしかありませんが、ハートマークの曲詰はこれまでに4回作っています。回数を重ねることによって上達しているのかどうか。機会があればこれらの作品もご紹介したいと思います。



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