詰将棋とわたし(19)
19回目です。
図面のすぐ下に作意手順があります。初見なのでチャレンジしたいという方はお気を付けください。
★下記で手順を並べることができます。
http://yakkun1987.web.fc2.com/tume/nyusen/019.htm
詰将棋パラダイス 2005年4月号 高等学校
作意手順:A41玉、イ42歩合、同飛成、13玉、14歩、同玉、44竜、ロ13玉、14竜、22玉、33角成、同玉、24竜、43玉、44竜まで15手詰
変化手順:イで42香合は同飛成、13玉、33龍で、
・角合以外は14香以下
・角合は同竜以下同手数駒余り
ロで25玉は15角成以下早詰
紛れ:43玉は42歩合、同飛成、13玉で不詰
互いの玉が接近した初形。初手は43玉が有力に見えるかもしれませんが、42の中合が好防で、紛れAのように詰みません。
作意は41玉です。玉方は紛れAと同様に中合で抵抗します。43玉との差は変化ロで現れます。竜の利きが縦方向に通っているのがポイントで、15角成に36玉は26馬で詰みます。以下は大駒を捌いて詰め上がります。
簡素な初形から初手の2択。14竜や33角成といった手が入り、面白い作品になったのではないかと思います。43の地点で詰むのも意外でしょうか?
詰め上がり図:44竜まで
三角さんの解説を引用します。
☆初手43王だと後で竜を引く邪魔になるのでソッポへ41王。42歩中合の抵抗の後は大駒2枚をサッと捌いての仕上げ。 双玉とはいえ、本作のようなシンプルな図がまだ残っていたとは、という印象だ。
本作は風みどりさんの Limit7 に掲載されています。
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