詰将棋とわたし(25)


25回目です。
図面のすぐ下に作意手順があります。初見なのでチャレンジしたいという方はお気を付けください。

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★下記で手順を並べることができます。
http://yakkun1987.web.fc2.com/tume/nyusen/025.htm

近代将棋 2006年7月号
作意手順:81歩成、同と、同と、同玉、72角、91玉、92歩、同玉、
83角成、同玉、73と、同金、84香、同成銀、同と、同玉、85と、同玉、95金、同玉、99飛、84玉、85金、同玉、76角、75玉、95飛、74玉、75銀、83玉、65角、93玉、82桂成、同玉、92飛成、71玉、61と、同玉、52香成、同成桂、同龍、同玉、63歩成、同玉、83角成、66金、53歩成、同銀、同と、同玉、64銀打、同金、同銀、同玉、55と、同玉、66と、44玉、55と、35玉、45と、24玉、35と、同玉、36金、24玉、25香、15玉、26金打、14玉、13と、同玉、23香成、同飛、同銀成、同玉、22飛、34玉、46桂、44玉、45金、同玉、72馬、44玉、35金、同玉、36と、44玉、
45馬、43玉、54馬、33玉、32馬、44玉、45と、同玉、25飛成、44玉、55龍、同玉、54馬まで101手詰

2006年4月26日、ある方からメールが届きました。

煙詰を収集されてるとのこと。
ぼくが持っているものをあげます。
もしよろしければお使いください。

メールには圧縮ファイルが添付されていて、解凍するとそこには200個以上のKifファイルがありました。
このメールを受け取ったときにはもう本作は完成していましたが、これは当時の自分にとってきわめて貴重な情報であり、以降の逆算技術向上に繋がったのでした。

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本作は自作で唯一近代将棋に入選した作品であり、また、初めて入選した煙詰の作品です。

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図1:101手目54馬まで(詰め上がり図)

55竜同玉54馬という格好よい収束を思いついたので、1手1手地道に逆算していきました。今改めて見てみると、自分でも驚くような逆算をしています。

76_23同玉の局面

図2:76手目 23同玉の局面

しばらく逆算を進めて図。図1~図2に至る逆算も力が入っていますが、ここから更に36金、26金をどちらも打つ展開に逆算していきます。それも、玉が4~5段目を彷徨った挙句に図2に辿り着くという大胆な逆算です。このあたりの逆算は、前例をあまり知らないからこそできたという気がしますね
以降は、65の角を空き王手で83に成る逆算を思いつくのに苦心した記憶がありますが、煙詰創作初期にしてはうまくまとめることに成功しています。

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惜しいのは41の成桂と85の成銀。個人の好みの範疇なのでしょうが、銀桂香の成駒は可能であれば避けたいところ。銀桂の成駒を無くした改良図を作りたいと思い続けているのですが、未だに実現できずにいます。

・・・どなたか改作に挑戦してみませんか?

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