必要な時間だったと思う

何を考えていたか  あまり憶えていない
お金が要るなあと思ったところと  紙コップの中の氷を撮って  感性の際に光りだすことを想像してくしゃくしゃになった  そんなことあってなるものか  海へ  空へ
ああ

何を怖がっていたんだっけ  何を案じていたんだっけ
いまと明日のアルコール代が有れば大丈夫だと思う
大丈夫

そう    大丈夫なんだよ  ほんとうは
まだ踏み入れていない世界がいっぱいある  人生幾つ有っても足らないな  憧れた和柄  星屑みたいな振動  発狂  喘鳴  ねえ僕ここにいるってば

要らないものが増えた  血を測った  隠し方を一つ知った全部きみのお陰だ
ごはんを増やしたりまた減らしたりした  装飾のある装備を覚えた  また公園に帰ってきたり同じ駅で降りていたりしている全部きみの所為だ
失うことは怖くはない  いつだって素直でいるから

いつ変わってもいいように
笑われたくないんだろうか  慰められたくないと思う
彼がいつ僕から離れたとて  僕を話したとしても  何一つ痛くなどないと  元よりその覚悟の上で 
それでもよくて  どうだってよくて
それよりも僕は致し様無く好きだった  惚れていた  惹かれていたから  溺れたかった
酔いに行ったのは壊したかったから
どうにかなってほしかった

遠くへゆきたい

何を見聞せども知った世界のもののように思ってしまう  視力の程度は勇気だろうか  度胸か  期待か  愚かさか幼さか


飛び込むことを白旗だとすれば


僕は

僕は  まだ  望んでいるだろうか





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