Netflix「幽☆遊☆白書」ドラマを見て

※この記事はNetflix「幽☆遊☆白書」実写ドラマのネタバレを含んでいます

原作、アニメをリアタイしていた蔵馬推しの古参ファンがネトフリの幽白ドラマを見たので思ったことを書き殴っていこうと思う

ストーリーは全5話で、遊助が事故にあってから戸愚呂と闘うまでを原作を再構築して描かれていた
コエンマが閻魔帳をスワイプして見ていたり、ぼたんの手帳もタブレット型になっていたりと、いろんなところが令和版にアップデート
かつてのアニメのOP曲「微笑みの爆弾」が流れる場面もあって古参ファンもニッコリ
以下、キャラごとの感想です

ぼたん(古川琴音)
ティザー予告を見たとき一番画面から浮いてたから大丈夫か?と心配になったけど見たら全然大丈夫だった
「水色の髪」と「独特の話し方」という事故必至案件のハードルを越えて愛嬌のあるキャラになってたのがすごい
蛙亭のイワクラに似ててかわいい

浦飯温子(伊藤歩)
浦飯母役の人めっちゃキレイだなー伊藤歩に似てるなーと思ったら本当に伊藤歩だった!!マジかよ!?
いや…冷静に考えたらそんなに興奮することでもないか…
私は岩井俊二の映画の中以外で伊藤歩を見ると「岩井俊二の映画じゃないのに伊藤歩がいる」ことに驚きと喜びを感じてしまう体質なんだごめんな

桑原和真(上杉柊平)
桑原がイケメンでもいいけど原作のリーゼントは再現してほしかった………
リーゼントも今風にアップデートしたということなのだろうか
イケメンがこのドラマ版の髪型にしたらそれはもう桑原でなくイケメンなんよ
桑原は三枚目キャラじゃないと困るんだ

飛影(本郷奏多)
飛影が自ら額を切って苦悶しながら邪眼を施すシーンがあるのだが、はい、これが解釈違い
原作では邪眼を施術したのは別の人で飛影ではないことは別にいいのだけど、原作読んだ?今より幼い顔立ちの飛影が、施術後何事もなかったかのような顔してるよね??施術中は苦悶したかもしれないけどそこを描写されないのが飛影なの。幽白界の流川楓なの。飛影が苦悶するのは黒龍波を出せなくなったときだけ
これが本当の「飛影はそんなこと言わない」(「飛影はそんなこと言わない」がわからない人は自己責任でググってください)
劇中の飛影は全体的にウェットでしたね

蔵馬(志尊淳)
「ひくほどお金がかかっているのに髪質はどうにかならなかったのか問題」
は蔵馬に限ったことではなく、髪の色が明るいキャラほど髪(カツラ)のパサつきが目立ち、ナイロン感が否めない。すずらんテープを裂いて作ったポンポンみたいになっていた
ぼたんや雪菜は霊界や妖怪という異世界のキャラクターなのでそこまでの違和感じゃないんだけど、蔵馬だけは南野秀一という人間として人間界で生きてるので、あの赤い髪で商店街や病院を歩く蔵馬は30年ぐらい前のビジュアル系バンドマンみたいだった
もしかして蔵馬の髪がパサついてたのって鴉に「トリートメントはしているか?」と言われるための伏線だったのか????

そしてVS鴉のときに突然現れる妖狐蔵馬
急な妖狐の登場、銀髪という設定なのでよりによって白髪、それで尻尾がファサッ…ってなったときはギャグかと思った
いいか、妖狐蔵馬っていうのはここぞというときしか出てこないたまのご褒美、たまのご馳走、スペシャルでプレミアムな俺たちのSSRなんだ
妖狐蔵馬が出たら翌号のアニメージュが沸いたんだ
妖狐蔵馬!白髪!尻尾ファサッ…じゃないんだよ尻尾ファサッ…じゃ
戸愚呂兄弟に費やしたCGの力を5%でいいからわけてくれ
やっぱり蔵馬を見る目が厳しくなってしまうのは推しだからなのだろうか

幻海(梶芽衣子)
玄海が梶芽衣子なのヤバない??キャスティングした人の給料上げてほしい
梶芽衣子、今もキレイだけど若いときめちゃくちゃ美人で玄海の「昔は美しかった」っていう設定にもぴったりなんだよね
なんなら若い頃の玄海を昔の梶芽衣子で再現してくれと思ったけど、もしかしたら使われてたかもしれない
わかった人がいたら教えてください

戸愚呂兄(滝藤賢一)、戸愚呂弟(綾野剛)
言わずもがな実力派俳優の怪演
特に滝藤賢一は役に入り込んでいて、CGの力も相まってあのトリッキーな戸愚呂兄そのものだった

左京(稲垣吾郎)
私的MVPはゴローちゃん
顔が思いっきり稲垣吾郎なのに、映像の中では左京なんですよ
横で見てた特に幽白好きでもドラマ好きでもない夫が「左京だ…」ってつぶやきましたからね。あります?テレビ画面に向かって「左京だ…」ってつぶやくこと
「左京が憑依している」というよりは「稲垣吾郎が消えている」というかんじ
私はこの現象が起こるのは草彅剛だけだと思っていたので、稲垣吾郎もこの念能力の使い手だということを胸に刻んだ


上に挙げきれなかった人たちももちろん良くて、浦飯幽助役の北村匠海もやんちゃな雰囲気が幽助にハマってました
CGアクションが見所なので戦闘シーンがちょっと長いなと思うとこもあったけど5話の遊助VS戸愚呂は見応えありました
これはないだろと思うようなシーンも(妖狐蔵馬以外は)なかったです


ストーリーについて
私が良かったと思ったのは昔の戸愚呂弟が目の前で妖怪に仲間を惨殺されて、何もできない脆弱な青年だったシーンが入ってたこと
ここの綾野剛がめっちゃいいんです
幽助たちにとって戸愚呂は敵だったけど、元々は人間で悪ではなかったのだよね
「正義とは、悪とは何か」というテーマは幽白、もとい冨樫作品の中でずっと問われていることだと思っています


最後に
この幽白ドラマ制作に5年もかかってるということで、こんな生意気な感想を書くのはためらいましたが一ファンの率直な気持ちを書かせてもらいました
実写化には賛否あると思うけど、このドラマを機にHUNTER×HUNTERしか知らない世代の人や海外の人にも幽☆遊☆白書を知ってもらえたらいいなと思います
あと可能なら続編で仙水編も作ってほしい…

というわけで最後まで読んでくれてサンキュな。
どのくらいサンキュなかっていうと桑原が幽霊の幽助に言ったくらいサンキュな。(by加藤純一)


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