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【備忘録6】ローソンのパッケージ

びぼうろくろく、
韻を踏んでるみたい

ローソンのパッケージが新しくなったのはご存じですか
4月ごろからめちゃくちゃかわいいパッケージになってるんですよ
普段あまりプライベートブランドの商品を手に取らないのですが思わずそっちを選んでしまうことがあります
冷凍食品なんかもすごく可愛らしくて
ごちゃごちゃしてなくて凄くいい
見るたびにテンションが上がります

なんで思ってたら、めちゃくちゃ叩かれてることを知りました
そんな好印象スタートだったものだから批判されてることを理解するのに時間を要してしまったくらい。

批判されてる理由は
・情報量が少なくわかりにくい
・商品名が小さい
・食欲が湧かない
・色覚異常の人に分かりにくい
要するにユニバーサルデザインじゃない
ってことなんだと理解しました

少し調べているとデザイナーさんは佐藤オオキさん。
「店頭での見た目だけでなく、商品を家に持って帰った時、雑音にならずに生活に馴染むパッケージを目指した(広報担当者)」
らしいです。

いやほんとにそれなんです
家から徒歩2分のところにローソンがあるので在宅期間中はよくお世話になりました
冷蔵庫にあのパッケージがあるとちょっと嬉しいし机にあってもテンション上がる。
自粛期間中はそんなちょっとがとても癒しになりました、私はね。

ただその叩かれようが本当にすごい。
たしかに分かりにくい。
でも真っ赤でいかにも辛そうな「蒙古タンメン中本激辛」みたいな冷凍食品の袋を持って帰るより私はあのパッケージが好きだと思った。(蒙古タンメンは大好きです)

ローソンはたしかに老若男女問わず多くの人に利用されてるだろうけど、だからってそんなに全てにおいてユニバーサルデザインが必要で、そうでなきゃ叩かれる必要があるのか……。

きっとこれは今時のカフェがこのデザインをすればこんなことにはならなくて。
ローソンに対する期待やこうであるべき論がデザイナーさん批判を生んだ。
ただローソンで普段好きだったパッケージでなくなった人は、別のコンビニに行けば良い、と思うのは過激な意見でしょうか。スタバは注文がわからないから、マックのコーヒーがいい。それはどこにでもありふれてるもので、今回はそれがコンビニになってコンビニの商品はわかりやすくあるべきだ、ということがローソンや佐藤オオキさんのデザイン批判まで生んだと思うと正直ぞっとしました。

佐藤オオキさんはミニマリストらしく、白シャツと黒いパンツしか履かない。キッチンはとても綺麗で生活感はありません。日常の中の選択は極力減らしたいらしい。
それを見て「こんな人に一般人の普段の生活とそこにあるワクワク感がわかるわけない」という感想を目にしました。
でもそのキッチンにはバルミューダのトースターがあってイソップのハンドソープがあって。
私は服には疎いけれども、あのシャツと黒いパンツもきっと数多くの中からこれ、と決められたんだろうなと勝手に思いました。
生活を大切にされてる方なんだろうな、と。
佐藤さんは毎日毎日トーストを食べてるかもしれないけれど、バルミューダを開けた瞬間のふわっとしたパンの香りと絶妙な焼け具合にワクワクしてるかもしれないし、イソップのハンドソープの洗い心地にワクワクしてるかもしれないのに。それが一般人のワクワクと何が違うっていうんやろう、思いました。そこまで想像してあの人はインターネットという大海原にあの意見を投げたのかな。

一つのものに対して見方が山ほどあることはわかってるし、それが当たり前の世界だとも思います。今でいう、わかりにくい論も理解はできます。
ただ純粋に好きだな、と思ってたものを不意打ちに批判されてる現実をみて凄く悲しい気持ちになってしまったと同時に、無知って怖いなと思いました。

著名人の悲しいニュースがあったり、肌の色だけで未来が決まったり、そんなことをいろいろ考える中で、また、あ、ここにもか。と。
私は佐藤オオキさんのデザインの施されたローソンのパッケージにワクワクしたし幾度とニヤリとしました。

私の好きな言葉に
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う
という言葉があります。
こんな私の考えもまた偏見なのだろうけど。

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