看護学科には行ったけど

私は未だに看護学科に進んだことをちょっぴり後悔している。

そもそもなんで看護学科に進むことにしたのか理由を挙げると

①家族が全員資格系の職種だから
②高校生辺りでブラック企業の実態みたいなニュースをみて文系学部に進んで卒業したら自分もそうなるのではないかと危惧したから
③女性として資格を持っていた方が出産育児を経ての職場復帰しやすいよと両親に教えこまれたから(自分もそう思った)
④上記を満たす職業で1番満たしているものは看護師だと確信したから

と、4つ挙がる。
日本史教えるのが大好きだったことから社会科の教師になりたいと思ったけど、イマドキの教師はモンスターペアレント対策大変だよと言われたしかになあとなって辞めたり、「社会」とつくところから社会福祉士ありだなと思っても社会福祉士はブラックやぞと教えられこれもダメだとなって、看護師にしたんだけど、
看護師もなかなかにブラックだよね。
でも看護師は一般的に高収入と言われているから看護師目指して大学受験をクリアし、今看護学科2年生としてなんとか生きてる。

看護を勉強して2年、

看護師なりたくねえ!

と毎日思っております。

じゃあなんで看護師になりたくねえと思ってしまったのか。

①女社会辛え
②コミュ障なので患者をうまく扱えるか心配
③夜勤やだ

これに限る。大学でほぼ女子大みたいな環境に飛び込んで思ったんだけど、たぶん私は女社会が苦手だ。そんな私が看護師になれるのか、数多の女性と波風立てず地雷も踏まず平和に生きることができるのかとても心配になっている。

何より極めつけは

勉強が合わない。

看護は最終的には国語力だろうと言われているが、基礎的な部分は理系の知識が問われる。しかし私は理系科目が大の嫌いであり、実際に解剖生理学の単位を落としてしまっている。理科嫌いの私にとっては看護の対象となる人の状態のノウハウを学ぶことでさえも苦痛になってしまっているのだ。

上記の理由で看護師になることを躊躇していたのだが、私は高校生の時とある職種と運命的な出会いを果たした。

そう、保健師である。

保健師とは、保健所や市役所などで働く行政版看護師のようなもの。対象は地域に住む人々全員とし、日常を健康に生活できるようサポートする職種なのである。
元々社会が大好きで、行政系に魅力を感じていた私にとっては実に魅力的な職業であり、保健師というものを知ってからは保健師を目指して生きていた。

しかし、その夢も早くも挫折しそうなのである。

成績が悪すぎる!!

私が現在通っている大学では選ばれし者のみ保健師課程に進むことが許されるだが、今現在学年ビリを争える、いや勝ち取れるレベルに成績が悪い。いくら成績重視とは言っていなくても門でふるいに落とされるくらいやばいのである。

保健師課程に進むことすら絶たれた今、覚悟を決めて看護師になるしかないのかと就職先候補の病院ホームページをチラチラ周回しているが、今さらに看護師として働きたくなくなっている。

なぜそんな心情になっているのか。

新型コロナウイルスの大流行

がその思いに一役かっているだろう。

今年に入ってから新型コロナウイルスにより、たくさんの医療従事者の方がその対応に追われているが、医療現場は逼迫し医療崩壊も待ったナシという現状に置かれている。病院によってはボーナスが出なかったりして、離職者もたくさんでていると聞くが、無理はないだろう。

看護師の方のツイートを拝見しても「コロナになってから旅行に行けない」「周りの人達はみんな遊んでいるのに自分は看護師なので遊びに行けない。」などといった“嘆きの声”が散見されているのである。私は、看護師の方を本当に尊敬している。普通の人だったら、己の欲するがままに任せて遊びにいったりしてしまうところを自分は看護師だからという強い信念で他者を優先している姿は本当に涙が出るものである。

しかし、私は意志が弱いので看護師になって自己犠牲できるかと問われたら無理だと答える。こんな奴が看護師になってはいけないのである。

保健師も同様である。数年前国により保健所が削られてしまったせいでコロナ対応で忙しく、残業時間が過労死レベルを超えた自治体もあると伺った。

どうして国は医療従事者を蔑ろにするのか。医療従事者が1番報いを受けなければいけないのに1番辛い思いをしているではないか。

私は、この現状が変わらない限り看護職として働きたくはない。しかし大学まで入ってしまったので看護師として就職する運命にあるが、諦観して働き続けるだろう。

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