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『THE SNAP 2024』 主催の想い

先日告知させて頂いた 写真展 THE SNAP 2024
いよいよ10月に開催します!

開催にあたって、本展示の主催としての思いをここで話をさせて頂きます。

少し長い文章にはなりますが、最後まで読んでください。
特にこの展示に対してご意見・アドバイスがある方、まずはこちらを読んで頂いた上で私へ送って頂きますようお願いします。いつでもDM受け付けております。


○展示開催の経緯

皆さん、スナップした事ありますか?
あるいはカメラを持って街を撮り歩いたことがありますか?

私は「スナップ写真」と分類される写真を撮り写真活動をしています。
街で撮ることを前提に、街の景色や景色の一部、そこで出会った人々や日常風景を写真に撮っています。

この活動を続ける中で私はある問題をひしひしと感じています。
それは「スナップしている人達の肩身の狭さ」です。

特にストリートフォトにおいて以前より何かと問題提起されている肖像権問題。
他にも盗撮をしている訳でも無いのに盗撮を疑われたり、あらぬ疑いを掛けられてしまったり
日に日に撮っている人達の肩身が狭くなっているように感じます。

私達の活動に対して誤解を招きかねない、通称「撮影罪」に関しても一時期話題になりました。


しかし話題に上がったとしても、これまでの写真表現文化の存在や携帯で街などの写真や動画を撮る事がより世間一般に当たり前になった事もあり
賛成派・反対派でお互いに強く意見を言い合うことはなくその表現を辞めろ、とまで言われることは現在ではありません。

ですがこのまま反対意見が大きくなったり、スナップ写真そのものが批判され、排他されてしまったら?
そんな事はあって欲しくないですが、有り得ない未来ではないと思います。


もちろん、盗撮をしていたり写っている人を陥れるような事をしている人は相応の罰を受けるべきだと思います。
でもスナップしている人の大多数はそうではありません。
自分の表現を追い求めて、自分にしか切り取れない瞬間を狙って、ある人は写真家として ある人は趣味として、スナップを楽しんでいるだけです。

それなのに、1部の反対派の意見によって撮れなくなってしまう。そんな未来が訪れてしまっていいのでしょうか。
1つの表現手法が失われてしまっていいのでしょうか

もちろん「アート」の一つである以上、ある程度時代背景に則ったものであるべきだとは思います。
ですが、SNSを中心に回っている現代においては批判や暗い話題ほど広まりやすいです。
上で書いたような冤罪や嫌厭される空気感、反対意見が大きくなって何も出来ないまま一つの文化が文化が無くなって欲しくはありません。

かつての歴史に残る決定的瞬間を目に見える形で残っているのも、過去の時代の街の風景を今でも見れるのも、その場所で写真が撮れていたからです。それだけでなくとも、「スナップ写真」の文化によって生まれた価値や写真作品は数多くあります。

これから生まれるそういった作品の可能性を、純粋にスナップを楽しんでいる人達の喜びを、それぞれ無くさない為に

まずは改めて「スナップ写真」を世間一般の方々へ知ってもらうことから始めようという思いからこの展示の企画を立ち上げました。


○展示名について

この名前にするかは運営一同すごく悩みました。

こんな大それた名前を展示名として使用して、大々的に世に出してもいいのか
悩んで、悩んで、それでも「スナップ写真」を写真を知らない人達にも改めて知ってもらいたい。
この写真表現を世の中に浸透し続ける一つの糧となるようにといった思いや、参加者全員を1つの言葉で表現するといった思いの元、運営メンバーで話し合い、この名前に決めました。

ただもちろん、「これだけがスナップ」だとは思っていません。
街と人と、撮る人の数だけ表現方法があるこの分野をこれだけであると定義するつもりは全くありません。
あくまでの「スナップ写真」の中での参加者33名の表現であり、数ある表現の一部であることは理解しています。
その旨は展示のポスターにも記載した上で展示を開催します。その点はご理解いただけますと幸いです。

「あんな名前の展示なのになんであの人は呼んでいないのか」「なんで自分は声をかけられなかったのか」
というお声に関しましては、33名分の枠しか用意できなかった私の力不足です。ぜひ展示して頂きたい方は他にも数多くいらっしゃいます。

しかし本展示は、ご参加頂いた方々の作品をぜひ楽しんでください。


○開催場所について


「そんな思いと目的があるんだったら、多くの人が集まる東京で行った方がいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
その点だけで言えばおっしゃる通りだと思います。

しかし本展示において、上で挙げた思いと合わせて
・一般の方にも作品を見てもらいたい
・「スナップ写真」の表現の幅広さを肌で感じてほしい
という思いがあり
会場への出入り口が無く、見にきてくれた方の視界いっぱいに作品が広がる会場 を検討していました。
もちろん多くの人が会場へ足を運んでくださることも込みで

それを満たすのが、今回の展示会場であるセントラルギャラリーでした。

名古屋の地下街とそこに隣接された地下鉄の間の、長さ約61mの壁をギャラリーとして使うことができ
地下街を訪れた方、地下鉄をご利用の方にも気楽に見て頂ける。
私の思いを達成するためにうってつけの場所でした。
東京大阪に比べて人の数は少ないかもしれませんが、居住人口第4位であり多くの人が行き交うこの愛知県であればスナップ写真を広めるきっかけになり得ると思い、今年は本会場での開催を決定しました。



○最後に

ここまでお読みくださり、本当にありがとうごさいます。
以上が主催の想いとなります。

しかし本展示の参加者全員がこの思いを全面的に賛同し、協力するために参加しているわけではありません。
展示に参加頂いている皆様の想いは様々です。この点は特に胸に留めておいて頂きたいです。


自分の展示経験として、活動拠点外でも自身の作品を展示したい、SNSでは出来ない写真表現を見てもらいたい…等、人の数だけ想いがあります。

「スナップ」という共通項だけで集まり、それぞれの考えや想いによって表現される作品をぜひ会場にて楽しんでいただけたらと思います。


○開催概要

開催概要は以下の記事にまとめております!ぜひご確認をお願いします。


少し長くなってしまいましたが、ぜひ皆さんに会場に足を運んで本展示を楽しんで頂きたいです!
期間中、会場にてお待ちしております。

日々

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