ランジャタイ革命
ランジャタイは、私の中に革命を起こした。
彼らの漫才は"イリュージョン漫才"と評されている。
見た者を困惑させるその"漫才"に
私は取り憑かれている。
彼らを初めて生で見たのは昨年のM-1ツアー。
だが、残念なことにネタの内容は全く覚えていない。
自分のメモにもオープニングのボケだけ書いてあり
唯一ネタの内容のメモが一切書かれていないコンビだった。
(今思えばメモに書き起こせるワケなどない)
昨年までの私は、いわゆる正統派しゃべくり漫才が大好きな人間で
だからどうしても彼らは受け入れることの出来ない笑いだった
それが何故受け入れられるようになったのか。
正直、自分でも全く分からない。
ただふとした瞬間から
彼らの笑いの虜になってしまった。
元々共感性羞恥を強く感じる方で
芸人さんがスベっている姿を見るのが辛かった
(すべり芸など以ての外でした…今はだいぶ普通に見れるようになった、むしろ面白い)
だが彼らのネタに関しては
「何しているんだ?」
が勝つためか、共感性羞恥を感じたことはただの
一度もない。(たとえ彼らがおすべりしてたとしても、という話。面白くないと言いたい訳じゃないですよ!)
その、「何しているんだ?」
を理解しようとしたのが、最後
彼らの描き出す世界が私の頭の中を侵食していった
漫画のように
一コマ一コマ
描かれていく
絵が国崎さんならば
文は伊藤さんだろう
異質な世界が脳を溶かしていく
面白と未知へのワクワクが脳を刺激していく
気づいた頃には、片足どころか頭の先までランジャタイ沼に浸かっていた。
ランジャタイのおかげで私の好きなお笑いは
グググーっと広がった
正統派のしゃべくり漫才も
イリュージョン漫才も
どちらも好きになれた
私の"面白い"の壁をぶち壊して
知らない"面白い"を己の姿で見せてくれた
蘭奢待______
天下人のみが切り取ることを許された香木
ランジャタイ_______
いつか彼らが天下人となる日は、そう遠くない未来なのかもしれない
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