テイルズオブアライズをクソゲーと称したい話

衝動で書き殴りました。大前提、書いてる人は購入前日までVを攻略していたテイルズ歴15年の新参です。
機種はsteamですが、PCスペックの関係上グラフィックはかなり落としてプレイしているので、そのあたりへの言及はありません。
戦闘難易度は最初から最後までノーマルです。
未プレイの方向けの解説は割愛&ネタバレ配慮ありません。
批評ではなくクソゲーであると思う要素を挙げていくことが目的なので、基本的に褒めることはありません。

※約2年ぶりに『クソゲー記事書いた人がアライズ2周目をやった話』書きました。


・ストーリー
展開が雑キャラの意味不明な行動が多い。あらゆるところで指摘されてるやつです。一番はやはりメナンシアでのキサラの発狂ですかね。あれは本気で理解できなかったです。兄貴もそんなに死に急がなくても死ぬ前にもっと伝えられることあっただろとか、トラウマで後半奥義連打してくるテュオハリムの始末誰がしたと思ってんねんとか、宮殿乗っ取りまで含めてメナンシアの一連のイベントはもっと対話してればまともな方向に行ったんじゃね?感あります。

あとはリンウェルの感情の変化と、それに伴うシオンのあまりにあっさりすぎる受け入れ。アルフェンがいつシオンに惚れたのかもまあさっぱりわからず、ラブコメに至っては「なんで?????」って気持ちで見てました。マジで今でもアルフェンの感情が理解できん。

それからラスダン、これがラスダンだなんて思っていませんでした。というのも明かされた事実のわりに話が進むのはとんとん拍子で、ボリュームとして全然足りないと思ってたんですよね。もちろんトラベルを活用した圧倒的移動時間短縮の賜物でもありますが、その移動時間を差っ引いてもやはり短い。何よりせっかくの設定をちゃんと生かしきれてない感はありました。設定のわりに内容がない。薄っぺらい。テイルズって終わった後けっこうやり切った感、思わずため息が零れるような結末が多いんですが、アライズには何もなかった。「本当にこれで終わり?」という物足りなさと、EDを観終わった後の虚無感だけが残りました。クリアデータを読み込むこともなくそっと閉じたテイルズは初めてでした。

後になぜこのゲームこんなに中身がないのか考えたんですが、目的が最後まで同じなんですよね。多少付随するものは変わったり増えても、根幹の「レナス=アルマを手に入れる」という目的は一貫して同じです。結構テイルズというのは1部→2部のタイミングで目的が更新されることが多い印象があります。アライズも攫われたシオンを取り戻すというのに一応変わりはしましたが…そういう意味ではなく。

そしてあまりにも中身がなさすぎたので、リバースよろしく「レナ人とダナ人の争いを鎮める第3部」があるんじゃないかと、ラスダンでヴォルラーンが出てくる直前まで思っていました。ちなみに2部の時点でクソゲーの波動を感知したので5chを覗きに行ったところラスボスがヴォルラーンというネタバレを踏んでいたので、彼がラスボスであることは把握していました。そしてそのおかげで「アライズ、本当にここで終わりなんだ」と察しました。近年のテイルズはそんなにストーリー良くなかったでしょみたいな声もちらほらありますが(Zを除いて自分はさほど思ってませんが)、それにしてもアライズは酷すぎるだろうというのが素直な感想です。

ストーリーについて総評、展開が雑・意味不明・内容が無い。

そしてサブイベントですが、大半がPTキャラに関係ないイベントで大型のエネミー(ギガント)を倒してこいor特定の雑魚エネミーを数体狩ってこいというもの。中には短いもののストーリー性がありPTキャラの絡むイベント(結婚式など)も存在するが、数は圧倒的に少ない。過去作はPTキャラやサブキャラ、ストーリーをより彩るものが多く、ベルセリアに至っては全てがPTキャラ(+ザビーダ)を深掘りするものだっただけに残念さが拭えない。


・グラフィック
前述のとおりなのでクオリティについては触れませんが、モンスターの造型などには触れます。
テイルズ特有のあのモンスターたちはどこへ行った?モンスターだってテイルズシリーズを彩る立派な要素だろうに。俺たちのオタオタは?ゲコゲコは?なんかランゴスタいるんだが?

人物をリアルに寄せたことによってモンスターもそうしたのだと思いますが、これはテイルズとしては酷い。こんなリアルに寄せたかわいくない・グロい・気持ち悪いモンスターをテイルズファンは求めていると思ったのか?ランゴスタは違うゲームで見飽きたぞ?サブクエに至ってはクイーンランゴスタまでいるじゃないか。あまりにグロくて女王蜂サブクエは投げました。生理的に無理でした。テイルズやってて生理的に無理なモンスターに出会うなんて15年前は想定してなかったね!マンティス平気だったの奇跡だよ!

確かに背景人物共にかなりクオリティの高いものでした。リアルに近づいていました。モンスターだってテイルズと思わなければ許せたと思います。ただ、僕はこのゲームをテイルズだと思ってプレイしていた。ちょっと許せなかったですね。

あとダエク=ファエゾルの展望台から見た宇宙が静止画なのは気になりました。ここにきて突然の手抜きナンデダヨ。これはたぶん僕がPSO2というゲームで、シップから見える景色がちゃんと動きのあるものだったことを知っているから、相対的に手抜きに見えただけだと思いますが。でも気になったので一応。


・戦闘
宣言しておきますが愚痴です。長いです。あと「おまえが戦闘下手なだけ」という的確なツッコミは自覚してるので締め切りました。

ターゲットはおそらくテイルズ層ではなくモンハン層だった。これはテイルズの戦闘じゃない。テイルズが保っていた絶妙な戦闘バランスを根本からぶっ壊し、新システムをごり押しするために不便な方に戦闘システムを一新した。戦闘全体の感想です。

横のラインというものが存在せず、完全フリーランで原則ガードもない。回避するほかないのでヒットアンドウェーで距離を取ろうにも、後半の敵は鋼体がエグすぎるので思わぬところで被弾しがち。というか雑魚敵にアホみたいに鋼体つけるのマジでやめてもらっていいですかね…後述する敵の特性以外にもここはストレス満載でした。ちなみに回避からのカウンター中にダメージ食らうのでクソ。カウンター中くらい無敵じゃあかんかったんか。

敵のHPと攻撃力がクソ高く設定されてるので、多少レベリングした程度では進行中の敵にほぼアドを取れず、戦闘時間がやたら嵩みます。よって途中でレベリング放棄しました。普段雑魚敵+5~10くらいレベリングするゲーマーですが、アライズは久々にラスボスより低いレベルでクリアしました(55くらいだっけ→追記:52でした)。たぶん白銀高原でのレベリングが最初で最後。

基本的にBA前提の調整なので、雑魚敵の特性すらエグい。特にテュオハリムのBAで止められるタイプは止めておかないとクソ鬱陶しいにも関わらず、範囲が狭すぎてたいてい1体にしか当たらない。たまに巻き込めたらラッキーレベル。キサラのBAもクソムーブの一端を担っている突進を止める手段だが、こちらはテュオハリム以上に巻き込みが難しく(というか性質上ほぼ無理)単体しか止められない。さらにゲージが再度溜まるのに時間が掛かり(ある程度はスキルで補えるがそれでも遅い)、突進タイプの雑魚が複数出てきた時には突進突進オンラインになりかねない。リンウェルはタイミング次第で巻き込みからのゲージ回収ができるのでまだマシですがボス戦では圧倒的ストレス。シオンは正直あってもなくてもいい。ロウは局所的だがあれば便利程度。なかったからといってストレスが溜まるほどの差はない。

アルフェンのBAは基本的に誰にでも刺さるうえSAでなければダウンを取れるが、HPを消費するというのが今作の回復システムと永遠に噛み合わない。ただ裏にいるとHP1で死なずに打ち放題なのは良かったです。うちではシリーズ初の万年補欠主人公でした。どうでもいいですがフラムエッジ系スキルも一切取りませんでした。

BAというこれまでにはなかったシステムの登場に合わせてエネミーの特性を実装したんでしょうが、はっきり言ってこれのせいでストレスマッハでした。HPが高いだけの今までのエネミーなら時間が掛かれどここまで思うことはなかったと思います。しかしテュオハリムで撃ち漏らしたエネミーの無敵回避、キサラのゲージが溜まるまでに突進突進オンラインしてくるエネミー、鋼体クソ硬くてリンウェルかアルフェンのBAでしか止まらない詠唱。(追記:浮遊系エネミーはシオン、鎧系エネミーはロウのBAでも詠唱を止められます。)そして理不尽に枯れていくCP。BAが今作の戦闘をクソにしたといっても過言ではないと思います。

そしてBAと共に戦闘をクソにした要素2、CP。BAとCPの2つが僕的2大戦闘クソ要素です。

まず存在意義がわからない。本当にこれに尽きる。無限回復させたくないなら素直にTP付けとけって話であり、もうわけわかんねぇ以外に何と言っていいのかわからない。僕の解釈としてはとにかくプレイヤーに楽をさせまいと付けた枷でしかなく、言ってみれば存在そのものが嫌がらせでしかありません。基本的な回復手段は宿野営とアイテム、戦闘後はシオンのスキルで雀の涙ほど、時間制限はあるが料理、しかない。シオンのスキル依存ではおそらく普通にストーリーを進めているだけならクリア時点で1戦闘あたりファーストエイド1回打てないくらいしか回復せず、もはやあってもなくても変わらないレベル。料理は一応時限である程度回復はするので、レシピを取っておけば多少マシ。

このCPがクソである理由は戦闘以外にもあり、過去作のソーサラーリングやフォルスに相当するフィールドアクションを起こす際になぜかこのCPを消費する。シオンのみ回復アクションなので理解できなくもないが、他キャラは回復と全く関係のないアクションなので本気で意味不明。もはやCPを削って宿屋に帰らせてプレイ時間延ばさせてやろうという開発側の意図が透けて見えるような、圧倒的嫌がらせでしかない。しかも最大CPの1/10(じゃない時もある)を要求してくるので負担が大きすぎる。ダンジョンを一発で突破させる気皆無である。

キャラごとに行動パターンがある程度決められており、作戦がほぼ息をしていない。というか狙うエネミーの指定ぐらいさせてくれ…もしやこれもストレスだった…?

OVLが被弾orジャスト回避で(たぶん内部的にゲージが溜まって勝手に)発動するので、相手の行動依存になる。任意のタイミングでの発動ができない。今じゃねぇ!ってことが多々。

それからボス系の話。正直後半の方が弱かったです。前半の方がエグいボスが多かった。永遠に奥義連打してくる色男やら永遠に突進繰り返してくるエネミーやら仲間呼びまくるエネミーやら。あとリンウェルのBAが貫通しない1度目のヴォルラーンには殺意芽生えました。BA前提の調整しといてBA効かねぇってダメだろそれ!(後半は効いたような気もする忘れたけど。)

あとHP半分時点でBSぶち込まないとそれ以上減らないのと、HPを1にしたうえでBSぶち込まないと倒せない仕様マジで要らなかったです。普通に倒させてくれよ…そのわりに最後以外特殊なBSが出るわけでもなく、普段通りのBSでとどめ刺すだけ。雑魚はハメられればHP1にしなくてもBSでとどめを刺せるので良かったですが、ボスはどうせHP1にしないと倒せないので本当に要らなかった。半分の時のも含めてただの無駄尺。マジでなぜこんな仕様にしたのか理解できない。リバースみたいに秘奥義でも倒せる、くらいの仕様で良かった。

個別ボスとしてはアラガイ奪ウモノ、あのBSの演出のクソダサさなんとかならなかったんですかね。マジでダサかった。正直興ざめしました。あまりに醒めちゃって「演出くっっっっっそダサいんだけど正気か?????」って呟いてました。BSぶち込まなきゃいけないのが地味にめんどくさかった。雑魚以外のBS本当に要らなかった(2回目)

あとラスボス戦。もうこれの愚痴を書きたいがためだけに書き始めたレベルです。まさかのラスボスは主人公とのタイマンであり、HPを半分削ると主人公無敵でラスボスを一方的にタコ殴りするだけのゲームと化す。もう「は??????」の一言である。ラスボスって皆で挑むもんじゃないの???今まで一緒に戦ってきた仲間は見守ってるだけなの???なんで?ラスボスだよ?そんな気分でした。特に僕は仲間が揃った時点で主人公はずっと裏で、その後もPT5人以上になれば常に裏でBA叩き込む係だったので、「主人公の操作もう覚えてねぇ!!!!!」って声に出しながらプレイしてました。何の技がどんな挙動をするのかも把握しておらず、魔神剣・双牙をヒットアンドウェーすることでなんとか倒しました。

そしてそこからのラスボス後半戦、グミも結構使ったけどこの流れでPTで戦闘なわけないよな…という想像はその通りでしたが、まさか主人公無敵でヴォルラーンを一方的に蹂躙するゲームだなんて誰が予想したよ。さすがにクソつまらなさすぎて最後もう画面見ずにB連打だったよ。最終戦をこの仕様にした開発陣の思惑がわからない。仮にここに至るまでのストーリーが最高だったとしても、ラスボスの演出でクソって言う自信がある。そのくらい自分には理解不能な演出でした。

装備をその時点の最強のものにしてもボスの攻撃2~3発程度で落ちることがあり、防具の存在意義を疑いがち。更新しないと一撃で死ぬと思い込むことでなんとか更新してました。マジで相手のHPと攻撃力の調整おかしい。頼むから次回作ではちゃんと調整して欲しい…テイルズは戦闘で新規ごめんするゲームじゃなかった。ファンさよならするゲームじゃなかった。


・システム
どこでもセーブできるようになった。アライズで唯一手放しで褒められる点。(追記:記憶陣(特にボス前)の削除により、記憶陣に乗ることでできた回復ができなくなり、実質回復ポイントの消失でもあり手放しに褒められるとは言い難いところもある。)

ファストトラベルは便利だが、フラグ管理のためか封印されることがわりとある。後半のダンジョンはほとんどが帰り道をボス戦後の回復もないまま自力で帰ってこいという仕様。(過去作はほとんどボス前に記憶陣があったので、ボス戦後に全回復or半分回復してからの帰宅ができた。今作はボスの近くに使用すると一定時間復活しない全回復の光が設置されているが、ボス戦後には復活していない。人によってはボス戦後の回復に使うのかもしれない。)こちとらボスでHPもCPも枯れている中、ご丁寧にエネミーの復活した帰路を辿るはめになる。臨時ポイントを作るなりしてほしかった。

グミの劣化が激しい。HP回復系列のグミは固定値回復になり、中盤の時点でアップルグミはもはやゴミと呼べるレベルになる。CP回復系列のグミは変わらず割合回復だが、とにかく高い(後述)。グミが貴重品と化す世界。

ガルド。サブクエ報酬、換金アイテムでの入手がメイン収入で戦闘では手に入らなくなった。これが全ての元凶。これにより戦闘がよほど上手いプレイヤー以外は金策が必須といっても過言でない状態になり、全国の鉱石を採取して換金アイテムを回収して売りさばくはめに。僕はエストルヴァの森で採掘&アルマジロ(だっけ?)の素材売ってました。たぶん非効率。

さらに手に入りにくくなったガルドと裏腹にアイテムの値段は高騰。一応パナシーアボトルは安くなった。EDまで一度も使わなかったけどな!HP400回復のアップルグミすら500ガルド、CP30%回復のオレンジグミに至っては3000ガルドというぼったくり商売が成り立っている。言うまでもないが、上位のグミになるほどさらに高騰する。人型のエネミーからHP系列のグミはドロップするが、人型のエネミーはストーリーの進行に伴い出現しなくなるので、ラスダン時点でエネミーからの入手はできない。稼いだガルドの大半をグミに投資するゲーム爆誕である。(一応フォローしておくと、ストーリー上居続けるとおかしいエネミーからしかドロップしないので、進行に伴うエネミーの消滅は仕方ないところはある。)

当然のように装備にも膨大なガルドがかかるので、効果のほぼ実感できない防具を整えるくらいならグミを買った方が良いまである。実際僕は(ラスダンだと思っていなかったせいもあるが)ほぼ最終装備にしないままラスダンに突入した。

武器作成はおそらくVの踏襲。基本的にはVと同じだが、作成画面から素材の入手場所やモンスターを確認できず、装備している武器を素材にすることはできない(どちらともVではできた)ので、合成だけで言えば完全にVの劣化。

宿屋で宿・道具屋・装飾・鍛冶が揃っているが、焚火の近くにいる行商人は一人で宿以外のすべてを賄いその上牧場管理までできる。宿も近くで野営ができるので問題ない。過去作と比較すれば便利になっているはずだが、行商人が便利すぎるので相対的に宿屋が不便に感じる。

料理は効果に持続時間が設けられ、野営か宿でしか行えなくなった。CPがガンガン枯れる今作こそ戦闘後の料理が必要だったと思うんですが…。せっかく99まで持てるようになった食材アイテムの恩恵が薄い。


…と、戦闘で力尽きたので特にシステムについては蛇足でしたが、クリア後しばらく経っても収まらない気持ちをぶちまけました。SE良かったよ、BGMほとんど記憶にないけどレネギスだけめちゃくちゃ好きでした、以上。
ストーリーのペラさ、モンスターの必要以上のリアルさ、戦闘の非快適さ、ラスボスの演出。テイルズ歴15年の新参の僕には、テイルズらしくないなと思いました。でもストーリーはクソだったとしてもとりあえずは最後まで見届けるから、戦闘バランスの調整とクイーンランゴスタ並みのグロモンス排除を願いたいですね。
とりあえず書きたいこと書き殴ったのでここまで。クソ長い駄文読んでくれた方ありがとうございました。