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Hanaito喫茶 夜の珈琲 #12
こんばんは。
3月も後半に入り、最近は学生さんから「卒業式が終わって、もうすぐ終業式で3学期終わりです」と聞きました。新しい道へのわくわくとともに、今までいた場所とのお別れの時期ですね。
寂しい気持ちはネガティブなもののようですが、大切に持っていると、いつか自分の強い強い味方になってくれます。大事に記憶の宝箱にしまっておいてください。
「この春の陽気には彼女の声が聞きたい」とどうしても思ってしまう人。今日は つじあやの さんの『たんぽぽ』です。
つじあやのさんは京都出身のシンガーソングライターです。弾き語りといえばギターかピアノのイメージですが、つじあやのさんはウクレレを演奏されます。ぽろんぽろんと音色がかわいいです。
ちょっと低い鼻だけが 君のとくちょうで
何も喋らないでいると まるでたんぽぽみたい
かなり気になる歌い出しです。鼻が低くってたんぽぽみたいな"君"。他はどんな人なんだろうと気になってしまいますね。
きっとこの時点ですでに私の心の中にたんぽぽが咲いているんでしょうね。あなたもですか?
曲を聞いて「もしもこの歌の主人公が自分だったら」とよく考えます。置き換えて考えてみて、「そうだったらいいな」とか「そうなったらいいな」と希望を抱いたり願ったりします。しかしそれは「自分だっ"たら“」という、いわゆるタラレバのお話になるわけで。現実では、うまくいかないことだってありますよね。落ち込んでしまったり、悲しくなってしまったり、現実を否定してしまいます。
でもこの歌は、そんな現実を「そっと愛して、そっと恋して、生きていこう」と歌っています。理想通りうまくいかなくたって、まぁ、それもひっくるめて愛おしいんじゃない?と思わせてくれます。
だって物語は物語ですもんね。大事なのは結局現実で、現実に生きているんだもん。夢よりもありのままの現実を愛して、恋して、生きていきたいな。
明日、明後日はちょっとお天気が崩れそうですね。ぜひおうちでゆっくり過ごされてくださいね。
それでは、おやすみなさい。
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