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Gravity

かなり久々の更新です。
今回は先日MV公開となったLUCKY TAPESの新曲「Gravity」について。

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もうご覧頂いているでしょうか?
Saitou mau氏による完璧な世界観と映像美を。

今作で個人的に絶対やりたかった、水中での同性同士のキス。
もっと言うと、Garden City MovementのMVや映画『アデル、ブルーは熱い色』なんかで表現されているような女性同士・男性同士の友情を越えた名前の付かない関係、みたいなものを表現したくて。Saitou mau氏の「闇の中に在る光や熱」を感じさせる作風に惹きつけられてオファーしました。

自分がどうこうって話とは別になるんだけど、最近 同性同士の絡みにすごく興味を持っていて。異性では決して成り立たない絶妙な美しさや儚さがそこには存在する。それを今作にどうしても取り入れたかった。

少し話は変わって、歌詞について。

これまではメロディへの音乗りや響き、気持ち良さなんかで歌詞を書いていたのが、この曲の1つ前に出来た「シェリー」という曲から自分自身のことを書き始めてみた。何故急に自身のことを書き始めたのかという話は長くなるので、また別の機会に。

Virtual Gravity
見えないものに振り回されて
悔んだりして
Virtual Gravity
You can find your better life
Before the stars go out
予報が外れる前に

以前ツイートでも触れたけど、サビで歌っていてEPのタイトルにもなっている「Virtual Gravity」は直訳すると「仮想重力」。単に、地球上の全ての物体が感じている重力だけでなく、実体のない(=Virtual)様々な重圧やプレッシャー、同じ方向へ向けられた圧力なんかに抑制されながら窮屈に生きている人へ、自分自身へ向けて歌った歌で、「"重力"のない世界=自由のある世界?」という問いかけも含めて、目に見えない重圧から解放されたいと願う一面と、いつまでも過去のことや劣悪な環境を嘆いていても、特別なことなんて何も起きやしないと歌う一面があって。最後には「星(暗闇の中にある小さな光や希望)が消えないうちに、予報が外れてしまう前に始めよう」と前向きにエンディングを迎えていく。

あの頃は最低だった
どうしようもないくらい
単純なことばかりわからなくて
上手に見せたり笑ったりして

自身のことを歌った歌い出しもお気に入り。
誰しもが道を誤らずに生きていくのは不可能に等しいんじゃないかと思っていて、犯してしまった過ちや失敗を、決して肯定する訳ではないけれど、ちゃんと受け入れて生きていこうと決意した瞬間。自身のことを歌詞に書き始めたきっかけにも繋がるんだけど、以前は完璧な姿や良い恰好だけを見せようと無理していたのが、着飾らずにありのままの自分をさらけ出すのが怖くなくなった。

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なんか暗~い話になっちゃったけど(笑)
自身やバンドの視界はとっても良好で、チーム全体での山籠り合宿も終えて、今週末から始まる全国ツアーに向けて万全の状態。

明日はついに「Gravity」が収録された約1年ぶりの新作EP『Virtual Gravity』のフラゲ日!何かと月と縁のあるLUCKY TAPESだけど、発売日9/6はなんと満月なんだって。すごい。
ツアーにはEPにも収録されていない新曲も数曲持っていく予定なのでお楽しみに。

全国各地でお会いしましょう!

bye


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