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メジャーデビュー

9月から始まった「Virtual Gravity Tour 2017」も昨夜の東京ファイナルワンマンを最後に幕を閉じました。各公演を共にした皆さん、出演して下さった大好きなアーティストの方々、関係者の皆さん、本当にありがとうございました!

明らかに今までとは違うバンドの勢いと熱量を感じながら駆け抜けた今回の全国ツアー、そのファイナル恵比寿LIQUIDROOM公演で発表したLUCKY TAPESのメジャーデビュー。

メジャーデビューというと大それたことに聞こえるかもしれないけど、恵比寿LIQUIDROOMという舞台は一つの憧れであっても、メジャーデビューというのはそもそも自分の中では目標ですら無かった。

そんな中、今回の契約にはちゃんと意味を見出して決めた訳だから、メジャー行ったからってやり方や表現を変えるつもりは一切ないし、これからの作品もライブも今まで通り自分たちで考えて創っていく。やりたいことをより一層表現出来る場を提供してくれたり、単に自分たちの音楽に愛をもって取り扱ってくれるチームが増えただけのこと。

絶対ないと思うけど、それを邪魔したり無理矢理変えようとしてくることがあれば戦うし、そんな簡単に今まで作り上げてきたLUCKY TAPESを壊す気もないから安心して欲しい。そこは責任持って守り抜くよ。

元々人前に出たり歌うことがあまり得意ではなかったけど、気付いたらステージに立って歌える日を楽しみにしている日常に変わっていて。周りには素敵な仲間がいて。

歌や楽器は上手くないし、作詞や作曲も自分より技術やセンスのある人なんて沢山居て。ルックスもインスタ映えするような整った顔じゃないし(笑) そんな人間がステージに立って恥を晒してるようなものじゃないか、馬鹿みたいだなって、俯瞰して自分を見ちゃうことが最初の頃はよくあって。基本冷めた性格でひねくれ者だから。

そんな自分に対して、もう一面の自分が「意味はないよな、そんなもんさ〜」って掛け合う内容を書いたのが「シェリー」。つまりはシェリーとは自分自身のこと。

最近、年を重ねていく毎に「そんなもんだよな」と思うことが日々増えていく。子供の頃にキラキラ輝いて見えてたものも、夢みたいな世界も、現実はそんなもんだよなって。これは決して諦めとかマイナスに捉えてるんじゃなくって、実際の世の中はそうやって回ってるんだっていう認識に近いというか。そういう部分を知ることによって、逆に自分には何が出来るか、どう見せれるか、っていうポジティブな考えに繋がっていくんだけど…

そんな現実や仕組みを知ってしまった今でも、予期せぬ信じられないような出来事が起きたりするのが人生の面白いところ。

メジャーの話から逸れて何の話してんだよって自分で突っ込みたくなるけど(笑)

そのミラクルが昨夜のリキッドルームで間違いなく起きてたと思うの。
メジャーデビュー発表した時の、みんなの絶叫に近い歓喜に相当くらってしまって。あんなに喜んで貰えると思ってなかったし、自分たち以上にみんなが自分の事のように喜んでくれている様をみたらもう胸がいっぱいで。1曲は持ち堪えたんだけど、最後の「シェリー」で先ほど話した歌詞の内容と相まって込み上げてくるものを抑えきれなくなって、全然歌えなかった。

あんな体験は初めてで、ずっとあの時のみんなの声や光景が脳裏に焼き付いていて。思い出したら今でもまだ込み上げてくるものがあるから、なるべく心の奥底にしまって置こうと頑張ってるんだけど、これ書いてる今も危ない(笑)

終演直後の舞台袖での一枚。みんなの表情が良いステージだったことを証明してるし、このチームのみんなが幸せなのが自分にとっては一番の幸せ。

音楽なんて無くても生きれるのに、見えも触れもしない空気の振動に夢中になって泣き笑いできるみんなと一緒に、これからも見たことのないような音楽体験を創っていきたい!

そして誰かの心を動かしたり夢を与えられる存在になれたらいいな。

bye


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