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行って良かった旅・神社仏閣

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公共交通機関を使って行ったおすすめの旅や神社仏閣について、不定期に更新
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#奈良

熊野滞在日記③~シャクナゲ満開の玉置神社

新宮に1泊、熊野本宮に2泊滞在した後、大阪へ戻る最終日の記録です。 『よみがえりの地』でリセット、締めくくりはちょっと覚悟がいりそうな?玉置神社へ。 といってもバスに乗せてもらうので、時間制限はあるけど簡単にたどりつけます。 紀元前37年創建の玉置神社は、標高1,076mの玉置山の山頂近くにあり、神武天皇東征の伝承があるそうです。 ご祭神は最近お名前を聞くことが増えた、国常立尊(くにとこたちのみこと)。 本宮大社から朝一番の大和八木行きのバスを、十津川温泉で降りて乗り換

【奈良・笠山荒神社】役行者と弘法大師ゆかりの神奈備・鷲峯山

ずっと行ってみたかった笠山荒神社。 日本三大荒神の一つ、と知られているようなのですが実は『荒神発祥の地』として、山岳信仰や修験道の霊場とされてきたそうです。 奈良・桜井駅から例大祭のある時だけ、臨時バスが出ていることを知っていましたが、なかなか都合が合わずのびのびになっていました。 今回もいつもお世話になっている、奈良交通さん! ゴールデンウィークだったからか、行きも帰りも満席。 バスは桜井駅北口から大神神社の大鳥居に向かって、国道169号を走っていました。 道の両脇は箸

空海 KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界【奈良国立博物館】

4月13日から奈良国立博物館で開催の空海展、初日に行ってきました。 2日前に知り、あわてて前日に音声付前売り券を購入。 奈良国立博物館か総力をあげてつくりあげた『かつてない空海展』だそうです。 奈良国立博物館は、外国人観光客でにぎわう東大寺のすぐそば。 朝は混みそうな気がして3時すぎに行ってみましたが、心配していたほどの混雑はありませんでした。 画像撮影はできませんが、下記公式HPに作品画像が出ているのでご参考まで。 https://www.narahaku.go.

【奈良生駒・宝山寺】役行者と空海が修行した神奈備山

今まで歴史として検証できる書物は古事記と日本書紀、勝者の記録しかなかったので、日本の古代史はこれまで謎だらけでした。 最近では時代が変わり、隠されてきた口伝での歴史が公開されてきています。 いろんな方がyoutubeでも出していて、調べると簡単に情報を得られるようになりました。 どの人の言っていることが正しいのか、というよりはいろんな角度から、立体的に歴史を眺められる時代になってきている気がします。 奈良を歩くうちに古代史に興味を持ち始めましたが、まだまだ明らかになっていく

感謝できることがなによりも幸せ🌈3つの感謝✨

このところ寒さが厳しくなっていますが、いかがお過ごしでしょうか。 毎週投稿を目標にしていたのですが、寒さで出不精になったことと、新しい仕事が始まったこともありサボってました。 書きかけの記事はあるのになかなか進まず・・なので今回は、『3つの感謝』をしてみることにします。 もし音を出せる環境なら、“感謝”にピッタリ!の藤井 風さんの曲を流しながら読んでいただけるとうれしいです! 【感謝・その1】今年最初の前回記事は、note公式さんの国内旅行記事まとめへの追加、そしていくつ

新年の奈良・大神神社と耳成山の『山の神さま』

元旦から悲しいニュースが続き、日常の幸せが当たり前ではないことを、つきつけられているようです。 “祈り”ながら、自分の機嫌と生活には責任を持てるよう心がけて、日々感謝して過ごしていきたいと思っています。 年末に買っておいた近鉄の『新春おでかけ 京阪奈1dayパス』を使って、奈良へ行ってきました。 1dayパスには神社ごとの『特典引換え券』がついていたので、「えと守陶器」がいただける、大神神社へ行くことにしました。 (大神神社についてまとめるのは、3回目で最多!) 「えと

辰年へ!奈良・橿原神宮と畝傍山(うねびやま)

『日本書紀』に日本建国の地と記された、奈良・橿原にある橿原神宮。 奈良では意外に新しい、1890年創建でした。 神武天皇の宮があった地に、明治天皇によって建てられたそうです。 一度だけ参拝したことはあるのですが、初代天皇が即位した橿原周辺を、今回はゆっくり歩いてみます。 ◆久米寺まず近鉄・橿原神宮駅から歩く途中に久米寺があったので、寄ってみることに。 空中飛行の術を体得した?伝説の久米仙人と弘法大師・空海ゆかりのお寺で、「真言宗発祥の地」とされているそうです。 ◆橿原

安倍文殊院と『大和十三仏霊場巡り』

安倍文殊院は645年からの歴史がある、安倍仲麻呂や陰陽師・安倍晴明ゆかりのお寺。 安倍元総理が、現職総理の時に寄進した灯籠も立っています。 そして、獅子に乗る文殊菩薩が有名。 9月に一度訪れたばかりだったのですが、『大和十三仏霊場巡り』の御朱印集めをしていたので、再度伺いました。 ◆安倍文殊院桜井駅発のバスを降りるとすぐ、門が見えています。 2024年は辰年! 前回の時はコスモス迷路でしたが、龍さんに変わっていました。 龍さんのように、勢いのある1年になりそうですね!

晩秋の奈良🍁談山神社ライトアップ

紅葉のライトアップをしている神社はたくさんあるようですが、今まで行ったことがありませんでした。 なので今年は行ってみようと、紅葉が美しいと評判の談山神社に、夕刻から行くことにしました。(※12/3迄で終了しています。) 冬に入りかけた晩秋、落ち葉とライトアップがとても美しかったので、今回は写真をメインにご紹介します。 (神社についての詳細は、過去記事を参照ください。) note公式さんに『今月の注目記事』に選んでいただいたこの記事は、後から思うと節目になっていたのかもし

奈良🍁當麻寺と『ふたかみやま』

當麻寺(当麻寺)は、奈良・平安時代よりもさらに古い、白鳳・天平様式の貴重な国宝が現存している貴重なお寺。 役行者の最初の修行地で、弘法大師ゆかりの寺院なので、古代大和から見て太陽が沈む『西』を守るお寺だったのかもしれません。 ここは奈良市街から離れていて、ついでに寄るには少し難しい場所。 なのでこの辺りをゆっくり散策しようと、ずっと行きたかった二上山の麓を歩けて道の駅もある、近鉄・二上神社口駅で降りてみることにしました。(最寄りは隣の当麻寺駅。) いつも遠く大阪側から眺め

“やまと“の秋🍁【山の辺の道】大和神社から大神神社へ

奈良天理市・桜井市にある『山の辺の道』は、伊勢神宮へ続く旅の始まりの地(元伊勢)、天皇・皇后の古墳、空海さん創建の神宮寺など、古代日本の歴史がつまっている地域です。 「トレッキング」ルートなので、自然を感じながら歩ける人気の古道。 健脚な人は天理駅から大神神社まで歩くようなのですが、神社仏閣でゆっくりしたいので、中間地点の駅近にある大和神社からスタートしてみることにしました。 そして楽しみにしていたのは、空海さん創建の長岳寺と、元伊勢のはじまりとされている桧原神社。 春

路線バスで行く【龍神の瀧・夢淵】丹生川上神社中社

ずっと行ってみたかった、丹生川上神社中社。 奈良県吉野山にあり、『X』の形に交差して流れる瀧が有名です。 山奥なので普通なら車で行く場所ですが、平日に運行している地元のコミュニティバスに乗れば、車なしでも行けるらしい・・。 でも本当にたどり着けるのか、行きのバスでは不安でいっぱいになっていました! ◆路線バスでの行き方まず近鉄・榛原駅で降りて、奈良交通バスに乗り終点・東吉野村役場で下車。 コミュニティバスの情報があまりなかったので不安でしたが、ワゴン車で時間通り来てくれま

飛鳥・岡寺(龍蓋寺)義淵僧正と空海の祈り

奈良県・飛鳥の岡山中腹にある岡寺は、少し離れたところに近鉄・岡寺駅という駅名にもなっているのですが、もともとは龍蓋寺(りゅうがいじ)という名前のお寺だったそうです。 暴れる龍を龍蓋池に封じた、という興味深い説話に由来しています。 その伝承から日本最初の厄除け霊場、またお花のお寺としても人気。 また真言宗なので空海さんのゆかりのお寺とは思っていたのですが、想像以上に空海さんのお寺でした。 真夏の暑い日、前記事で訪れた『奈良県立万葉文化館』から歩きました。 前方の山から吹く

一人旅・飛鳥で古代史を学び直す『奈良県立万葉文化館』

奈良の神社仏閣を訪れるたび、古代史について何も知らない、をつきつけられている気がしていました。 奈良は歴史が古いので、試験のための暗記科目でしかなかった歴史について、何もわかっていなかったことを再認識させられてしまうようです。 もともと聖徳太子から空海さんの時代に興味があったので、この際ちゃんと学び直そうと思い立ち、ひとりで飛鳥へ向かいました。 真夏の37℃を超える、晴天の日。 広大で高い建物がない奈良は日陰もなく、徒歩もレンタサイクルも厳しそう。(まず、歩いている人はめ