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行って良かった旅・神社仏閣

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公共交通機関を使って行ったおすすめの旅や神社仏閣について、不定期に更新
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#日本史がすき

高野山の桜🌸と『廿日大師ご開帳』

年に何度も通う高野山なのですが、今年は初めての訪問。 なんとか桜に間に合いました! 高野山は、大好きなしだれ桜が美しい場所。 数週間見頃が遅いので、お花見をする時間がない時は高野山に行けば見れる、と毎年心強く思っています。 【廿日大師ご開帳】毎年4月20日は、『廿日大師』ご開帳の日。 清浄心院さんに宿泊した時に知り、ぜひ伺いたいと思ってきました。 平日だとなかなか難しい・・と思っていたところ、今年は土曜日!と気づき、急遽行くことにしました。 3月に宮島・弥山に行ってから

空海 KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界【奈良国立博物館】

4月13日から奈良国立博物館で開催の空海展、初日に行ってきました。 2日前に知り、あわてて前日に音声付前売り券を購入。 奈良国立博物館か総力をあげてつくりあげた『かつてない空海展』だそうです。 奈良国立博物館は、外国人観光客でにぎわう東大寺のすぐそば。 朝は混みそうな気がして3時すぎに行ってみましたが、心配していたほどの混雑はありませんでした。 画像撮影はできませんが、下記公式HPに作品画像が出ているのでご参考まで。 https://www.narahaku.go.

【奈良生駒・宝山寺】役行者と空海が修行した神奈備山

今まで歴史として検証できる書物は古事記と日本書紀、勝者の記録しかなかったので、日本の古代史はこれまで謎だらけでした。 最近では時代が変わり、隠されてきた口伝での歴史が公開されてきています。 いろんな方がyoutubeでも出していて、調べると簡単に情報を得られるようになりました。 どの人の言っていることが正しいのか、というよりはいろんな角度から、立体的に歴史を眺められる時代になってきている気がします。 奈良を歩くうちに古代史に興味を持ち始めましたが、まだまだ明らかになっていく

辰年へ!奈良・橿原神宮と畝傍山(うねびやま)

『日本書紀』に日本建国の地と記された、奈良・橿原にある橿原神宮。 奈良では意外に新しい、1890年創建でした。 神武天皇の宮があった地に、明治天皇によって建てられたそうです。 一度だけ参拝したことはあるのですが、初代天皇が即位した橿原周辺を、今回はゆっくり歩いてみます。 ◆久米寺まず近鉄・橿原神宮駅から歩く途中に久米寺があったので、寄ってみることに。 空中飛行の術を体得した?伝説の久米仙人と弘法大師・空海ゆかりのお寺で、「真言宗発祥の地」とされているそうです。 ◆橿原

【世界遺産 吉野】日本史の迷宮・𠮷水神社

奈良県吉野山にある𠮷水(よしみず)神社は、天武天皇(673-686年在位)の時代に、役行者によって創建された、吉水院という修験のお寺だったそうです。 明治時代の神仏分離政策で、南朝・後醍醐天皇の皇居とした時期があったことから神社に。 𠮷水神社は、飛鳥時代から近代にわたる歴史上の人物の所持品が残されている、博物館のようでした。 桜を見るためだけではなく、今でいうパワースポットのような場所だったのかもしれません。 (今回は金峯山寺の行事に参加してから、𠮷水神社へ。ここまでの

【世界遺産 吉野】金峯山寺と脳天大神 龍王院

『吉野』というと、山いっぱいの桜が有名です。 先日、ブラタモリ「奈良・吉野〜なぜ桜といえば吉野なのか?〜」でも紹介されていました。 かなり前に観光バスでお花見に行きましたが、『桜の名所』の印象が強すぎて神社仏閣の記憶がありません。 吉野に行きたいと思ったきっかけは、弘法大師・空海より前に現れる役行者(えんのぎょうじゃ)が開山、修験道の聖地という側面を知ったから。 吉野に桜が植えられていったのも、役行者が桜をご神木として信仰したから、でした。 子どもの頃から高野山にご縁が

飛鳥・岡寺(龍蓋寺)義淵僧正と空海の祈り

奈良県・飛鳥の岡山中腹にある岡寺は、少し離れたところに近鉄・岡寺駅という駅名にもなっているのですが、もともとは龍蓋寺(りゅうがいじ)という名前のお寺だったそうです。 暴れる龍を龍蓋池に封じた、という興味深い説話に由来しています。 その伝承から日本最初の厄除け霊場、またお花のお寺としても人気。 また真言宗なので空海さんのゆかりのお寺とは思っていたのですが、想像以上に空海さんのお寺でした。 真夏の暑い日、前記事で訪れた『奈良県立万葉文化館』から歩きました。 前方の山から吹く

一人旅・飛鳥で古代史を学び直す『奈良県立万葉文化館』

奈良の神社仏閣を訪れるたび、古代史について何も知らない、をつきつけられている気がしていました。 奈良は歴史が古いので、試験のための暗記科目でしかなかった歴史について、何もわかっていなかったことを再認識させられてしまうようです。 もともと聖徳太子から空海さんの時代に興味があったので、この際ちゃんと学び直そうと思い立ち、ひとりで飛鳥へ向かいました。 真夏の37℃を超える、晴天の日。 広大で高い建物がない奈良は日陰もなく、徒歩もレンタサイクルも厳しそう。(まず、歩いている人はめ