16. 俺の生活のほぼ全ては曖昧な仮定の上で成り立ってる

バイト全然きつくないけど毎日同じことの繰り返しで飽きてきた。店長には2月末で辞めます、と伝えた。だからもうバイトに対しての向上心とかはなくなって毎日消化試合みたいな日々が過ぎていくだけになった。
今日の夕方ごろロシアのビザの申請が通った旨の連絡が来た。知らない人もいるかもだから言っとくと、俺は今月末気の知れた友人とロシアに行くんだ。いいだろう。気の知れた友人と2人で気のふれた人みたいにふざけようと思う。
3年くらい前から青森に行きたくて、何度もレンタカーや飛行機で行こうとしたけれど時間と気力、何よりもお金が足りなくて(俺の住んでいるところから青森まで片道5万とか必要な上に8時間くらいかかる)頓挫してた。青森って名前はよく聞くけれど実際に何があるか自分の目で確かめたかった、それしか行く動機はなかった。たしか去年の夏頃にそんな話を友達にしてたら、話がでかくなって色々あって「冬のロシアってどれくらい寒いんだろう?」という疑問にぶち当たって実際に行くことにした。
でも本当に青森には何があるのか、知りたいと思いませんか?俺はいつも知りたいと思っている。小学校の頃日本は47の都道府県から成っています、と先生に教えてもらったけど、果たして本当にそうだろうか?自分の目で実際に確かめていないから本当は47個もないかもしれない。大半の要領の良い人は47個あるに決まってるじゃん行くまでもないよバカだなこいつ、みたいに思うかもしれないけど、何年か前からか俺は自分の目で足で体全体でその土地が実際に在るんだということを感じたいという気持ちが強くなってきた。もちろん生きててそうやって自分の目で存在を確かめることができるものは極々限りあるものだけで俺の生活はほぼ全て曖昧な仮定の上で成り立っていることはわかっているけれど、手始めに47、実際に在るかどうか確かめるために、まずは本州の最北端の青森、青森でどんな人がいて生活しているのかを知りたいと思った。というのがいちばん最初の動機だったと思います。
冬のロシアがどれくらい寒いのか、を検証するためだけに行くのでロシアに着いてからその先は知りません。しかも、貧乏でアウターを持っていないのにロシアに行くことになってしまいました。ワオ
ロシアの中でもウラジオストクという韓国、北朝鮮のさらに北の地域に行く。何もないところらしい。去年台湾に行った時は俺も含め町全体の人たちがモンゴロイドだったから彼らに擬態することができたけれど、今回のウラジオストクではコーカソイドの中に混じれるはずもなく、異邦人丸出しなのが少し怖い(異邦人って使い方合ってるか?)。去年の俺は西成で1泊したんだ、どこに行っても大丈夫、と思うことでその不安を相殺にしている。
3月末にはアムステルダムにも行くけれど俺の生活がいきなりジムジャームッシュみたいになったらどうしよう、と思う。
手始めにロシアでなんか意味不明のお土産買ってきますね。

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