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漫画家・イラストレーター「江口寿史」

オススメのアーティストを紹介する「芸術手帖」マガジン。
第15弾は江口寿史さん。

『ストップ!!ひばりくん!』などのマンガでデビューし、近年はイラストレーションを多く手がける。ごく少ない線で立体感や質感を表現する独自の画風を確立。数々のCDジャケットのイラストも手掛けている。

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ここ数日、Twitterで"#sailormoonredraw"が流行っていて、なぜか皆セーラームーンを描いているのだけれど、それに江口さんも乗っかっていたので、タイムリーに紹介したくなった。

ポップでキュートな魅力あふれる作品。卓越したデザインセンス。瞬間的な表情や仕草から、美しくPOPな女性像を切り取る、約40年にわたって追い求めてきた「女性の美」。過去の作品を振り返ると、その時々の流行や生き方など、時代の形も見て取ることができて面白い。

「女性に生まれなかったのがくやしくてたまらない。それで描いてる。女に生まれてたらこうしてたという渇望感が60歳になってもまだ消えない」
引用<神戸新聞NEXT 2019/05/16記事>

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熊本県水俣市の歩道には、江口さんがデザインしたマンホールのふたがあるらしい。最近オシャレなマンホールも増えてきたので、散歩がてらマンホール探索するのも楽しそう。ポケモンGOみたいな、街のデザインを収集するように。

そもそもギャグ漫画で一世を風靡しながら、今ではCDジャケットやマンホールにもイラストが使われている。当時の画風を活かしながら、ポップアートのイラストレーターとしてその地位を確立されているのは、なんだかとても凄いし、その背景にとても興味が湧いてくる。自叙伝が出たら読みたい。

最近だと、セカオワのニューシングルのジャケットイラストも担当されている。本当に、時代をポップに切り出すのが上手いと思う。

まさしく現代の「美人画」ではなかろうか。


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