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夢③

こんな夢を見た。※怖い夢です。


夢の中で私は制服がセーラー服の、高校生になっていた。(自分とは別人)

その子(私)はなぜかわからないけど毎日が非常に苦しくて、家にいても学校にいても消えてしまいたくて仕方なかった。
両親やきょうだい(四人家族だったからもう一人いるのだけど、兄姉なのか弟妹なのかわからない。全員これを書いている私の家族ではなかった。)との仲は良いし、学校でも友達に恵まれている。
それなのに、なんだか毎日つらくて、早く消えたくて、死にたいと思っていた。

そんな前情報を知った上で、夢はある場面から始まった。
スーツを着た五十代くらいの、誰に対しても厳しそうな印象の無口な、高身長のおじさんと契約をする場面だった。正確には契約が終わった場面から夢の記憶があるので、契約の内容はわからない。でも、おじさんは何度も何度も低い声で「本当にいいんだな?」と確認してくる。
その度に増していく罪悪感と共に私は頷く。

場面が変わって、私は家族と夕食を食べていた。なぜか部屋は真っ暗で、テーブルの中央の蝋燭に火が灯っている。私の隣を見ると、いつもきょうだいがいるはずの席にあのおじさんが座っていた。両親の様子を見ると長年付き合いがあるらしい。
そのおじさんの隣で私は契約の内容を考えていた。

どうやら私(が宿っている女の子)はこのおじさんに「自殺に見せかけて殺される」という契約をしてしまったらしい!
そしてそれはこのおじさんにとっては日常的に行っていることで、殺した相手の内臓を仲間で、新聞配達のお兄さんに扮している男と一緒に売り飛ばしている。
この女の子はそこまで知っているし、一度契約をしたらどこにも逃げられないことも分かっているのだけど、夕食を取りながら私はものすごく後悔している。死にたくないと思うようになった。そして、あんなに簡単に死にたいと思ってはいけなかったのだと痛感していた。
隣のおじさんは私が逃げないかどうか睨んでいる。一瞬でも逃げたり、警察に行こうとすれば期日前に殺されるだろう。


場面が変わった。私とおじさんは商店街の通りから路地に入ったところにある公衆トイレ(と言っても、個室が二つあるだけの通り沿いの女子トイレ)にいた。多分お店の外側にあるタイプのトイレ。
そこには防犯カメラがない。だからおじさんはいつもここで殺す人と落ち合ったり、場合によっては殺しているのだとなんとなく分かる。
早く死ねという圧が強い。なんとか家族に遺書を書くと言ってその場を切り抜けたが、次こそは殺されるだろう…。


また場面が変わって、私は新聞配達(夕方なのに固体の街角にいて、何かを売っている。から、もしかしたら新聞配達ではないのかも?)のお兄さんに挨拶して通り過ぎる。
このお兄さんは表向きはいい人だけど、本当はあのおじさんと通じている。


場面が変わった。私はおじさんが後をつけてきているのに気がついていないふりをして、商店街を歩いていた。夕方で買い物客が多く、おじさんとの間に何人も人がいる状態。そんな中で私はめちゃくちゃドキドキしている。
あのトイレに入る。入って正面ではなく、その隣の個室に鍵をかけず手でドアを押さえながらじっと待つ。
おじさんが入ってきて、扉正面のトイレに入った。

こんな感じ(走り書きで申し訳ないです)

私は怪しまれない程度に数秒数えてから、音を立てないようにそっとドアを開けた。
おじさんがまだ入っている個室の前をすり抜けて外に出た。
トイレのドアは重たいので閉まるとガチャンと音がする。だから気付かれる前に出た瞬間走った。この時の感じていたのはものすごい恐怖。

外に出たらどうやら私(この知らない女の子)が事前に警察に手を回していたらしく、刑事さんたちがトイレに突入した。
新聞配達のお兄さんも別の班の人たちが捕まえたと聞いた。
私は家に帰った。簡単に自分の命をかけた約束を他人としてはいけないと思った。

目が覚めてからも取り返しのつかないことをしてしまった時特有の後悔があって、なんだか怖かった。

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