見出し画像

目まぐるしい21世紀にココロが追いつかない私たちのための話

何かわからないけれどいつも置いてけぼりにされそうになっている気がする。見えないけれど急いでいる。そう思うのは私だけじゃないはず。だから、そんな私のために、そして私に共感してくれる現代迷子のあなたに「ゆっくりのすすめ」です。

 亀井勝一郎によれば、我々現代人の頭脳は「一種の知的デパートのような気がしてならない。」ようだ。私たちの交通手段は歩くこと以外に自転車や新幹線、様々な便利で手っ取り早い移動手段がある。それに対して昔の人々は自分の足でもって移動した。その分時間はかかるだろうけれど、その地点地点での「感じ」っていうのを味わうことが出来ただろう。早いのは便利だし、良いと思うけれど、それが文化を理解することにも影響が出ていると思えてならない。言葉の意味を知った気になっている。たとえば、感謝の気持ちを他国の人に伝えたいとなった時、ほとんどの日本人が当たり前のように「ありがとう」という言葉でもって伝えようとするだろう。けれどもレヴィ・ストロースの言うように言葉というのはそう単純ではなく、確かに環境的要因、各々の文化なども絡んでくる。それを真っ先に「ありがとう」という言葉で伝えてしまうのはやはり「手っ取り早い」がよしとされてからじゃないだろうか。なんでも、私たちは「つもり」理解なのではないだろうか。早い方が良しとするのはこうした異文化理解の省略も行われてしまう。グローバル化が急速的なこの時代だからこそ、私たちは昔の古代的な生活を顧みるべきかと思うんだなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?