おとな

 みんなおんなじ人間で、男か女のどっちかしかいないのに、みんながみんな、違うジブンを生きてる。
 みんな違うのに、男か女しかいなくて、みんな人間だ。
 「男か女しかいないなんて多様性への冒涜だ!」
そんな声を上げるニンゲンがいるかもしれない。
 けれど、ヒトに向かって、ヒトが「人間しかいないなんて多様性への冒涜だ!」なんて言う人はいない。
 みんな文句ばっかりだ。
 子どもたちは、まだ、未熟な人間なのに、
人間になろうと、考えるんだ。

 正義を声にあげるのは、ただの悪だ。(という私の正義なのかもしれない)
 正義を、正義と信じて疑わず戦う。

 正義の戦いなんて成立できるわけがない。

 悪いおとなたち。

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