見出し画像

アイナナを降りる話

はじめに

アイドリッシュセブンのオタクを今年の8月16日で辞めることにした。フェードアウトするのではなく、意思を持って界隈を降りるのは初めてだ。多分この文章を読むことで不快になる人はいるし、私の気持ちの整理だってつかないと思う。それでもこれで最後だと思うと何か残さずにはいられないので、書くことにする。

降りる決意を固めた理由1

 去年の末、メダルガシャで天井して以来、ガシャへのモチベが尽きてしまっていた。加えて、推しの好みのビジュアルのグッズがなかなか出ず、グッズ購入のモチベも低下気味だった。学生の身でアルバイト代の大半をアイナナにつぎ込んでいたが、出ないガシャとそこまで刺さらないランダムグッズにお金をかけるモチベがなくなってしまったのだ。
 そうして無銭オタク(無銭をオタクと呼ぶかどうかの議論はさておき)として日々を過ごし、しばらく経ったころ、ムビナナの公開が決まった。率直な感想を記しておくと「何で?」というのが一番に出た。「楽しみ」ではなかったのだ。一応これには理由があって、私の推しているグループは、コロナ禍の最中に無観客で単独ライブを行ったが、他のグループのように有観客でのライブは行えていない。それをずっと待っているのに、それよりも先に「16人で」のイベントが発表されたことが腑に落ちていなかった。
 ムビナナは1度観に行った。ムビナナのおかげで出戻った人や、ムビナナからの新規の話も聞くから、私もムビナナを見たら戻れるんじゃないかと淡い期待をしていた。戻れなかった。あれだけ囚われていた推しのセンター曲を観ても、戻れなかった。

降りる理由を固めた理由2

 先ほど述べたように私はここ10ヶ月ほど無銭オタクになっていた。そうした中でしばしば目についたのが「金を落とさないオタクに人権はない」「無銭は黙れ」といった趣旨の発言だ。万単位で課金をし、グッズも物によって無限回収、痛バを作っていたが、今の運営ペースに自分はついていけないと思い、課金もグッズ収集も辞めた。別にお金を出せば文句を言っていいというものではないし(文句と批判的な意見は別だと考えている)、現場に行った回数が多ければ偉いわけでもないと思う。努力していない人を自分の物差しで測り、非難してしまうことは自分もしてしまいがちなので気をつけたいが、いわゆる「弱いオタク」を正義面した「強いオタク」がバカにする風潮に疲れてしまったのは降りる理由としてかなり大きい。このあたりのことは人の振り見て我が振り直せという部分もあるので今後の自分の課題でもあるとは思うが。

さいごに

アイドルのことを嫌いになったわけではない。彼らに費やしたお金も時間も無駄だったなんて全く思っていないし、彼らが見せてくれた夢はずっと消えないと思う。このまま彼らのことを嫌いになってしまう前に、自分でお別れという決断をしたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?