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中山記念 【無料週中コラム】※上位人気馬・注目馬考察付き


☆レース傾向


過去、中山記念の勝ち馬の次走は、ジャスタウェイ・ドゥラメンテ・パンサラッサはドバイへ。
ネオリアリズム・ウインブライトは香港、ヌーヴォレコルト・ダノンキングリーなどその他の馬は大阪杯やヴィクトリアマイルなど国内G1へ進んでいるように、勝ち負けできる馬は国内外のG1で好走しているトップホースの名前がズラリと並ぶ、ハイレベルなG2戦になっていたのが中山記念。

G1の前哨戦という位置づけでもあり、有力馬(賞金持ちや次走確実に出走できる馬)は、川田騎手や福永師がよくレース回顧などで話している、溜めて末脚のトップスピードを出すような『馬が痛む競馬』をさせないように、過去のレースをみても先行・好位から早めに動いて押し切るリバティアイランドの秋華賞のようなレースをしている馬が多い印象のレース。

もう一つのポイントは<風>
2月末のこの時期は、春の中山特有の強烈な南風になる前のレースでもあり、現時点では日曜日の予報も直線向い風、バックストレート追い風10m前後の予報。
直線が強い向い風になるなら今年も狙いは先行・好位から早めに動いて押し上げる競馬が可能な実力馬は有力視したい。

今年もサウジC組やドバイ直行組などの海外組に加え、同時期にクエート競馬に参加した中距離路線の馬もいたことで例年以上に低調なメンバーに。
ここで賞金加算の目イチ組にもチャンスはありそうな組み合わせに加え、金曜日までしっかりと降る雨と日曜日の雨予報は頭に入れて組み立てたい。


☆上位人気馬考察


ソールオリエンス(想定1番人気)

皐月賞1着、ダービー2着、菊花賞3着、有馬記念0.7秒差8着は、このメンバーに入ると単純に能力上位。
大阪杯を見据えて、1800mのスピード競馬に対応させたい陣営の思惑がありそうなこの番組への参戦。
ある程度ポジションを取るには、スタートからの初速が速くないので、内枠を引ければ初角までの距離が短い中山1800mのコース形態を味方に中団くらいでは競馬が進められそうなので枠は内がほしいか。
有馬記念を見てもコーナリング適性は低く、勝負どころでどうしてもロスが大きくなりがちなので、フルゲートで行われるであろう今回、もし外枠を引いた場合に早めに捲って行く競馬になりそうだが、その競馬で果たして差し切れるかがポイント。


エルトンバローズ(想定2番人気)

上位人気馬では最も信頼できるのはこの馬かなと感じる週中。
新馬から未勝利戦は全て瞬発型加速ラップ戦でキレ負けしており、勝ち上がりまで時間を要したが、
5走前に持続型ラップに変わってから4連勝、2走前は3歳で斤量の恩恵があるとはいえ、シュネルマイスターやソングラインをおさえて押し切り勝ち。
前走のマイルCSは、先行馬壊滅のなかスタートから先行馬群の外目を追走する前目の競馬で、展開と外を回った位置取りを考えると上位陣では最も負荷が大きい競馬。
マイルCSは後半4Fが(11.7-11.6-11.5-11.2)と純加速ラップ戦になったことで、ラスト1Fのトップスピード勝負で劣ったが、外追走&先行負荷がありながらゴール前では差を詰めるような走りは高評価。
馬場が渋ってキレを求められなくなるのもむしろプラスになりそうで、馬券内の確率はかなり高い1頭とみています。


ヒシイグアス(想定3番人気)

中山記念を21年・23年と勝っているように、この舞台は適条件だとは思う。
昨年の中山記念以降の成績が(7着・5着・9着・3着)と結果が出ていないが、近走は馬体の増減が大きく体調面でも本調子に無かったレースも多かったのではないかと考えられ、さらに札幌記念は特殊馬場、天皇賞秋は展開負けと見直し可能なレース。
前走の香港は、22年もラヴズオンリーユーとタイム差なしの競馬をした得意の舞台で、今年も勝ち馬に再度タイム差なしの好走と、得意の条件であればまだまだ走れるであろう能力は示した形。
年齢的なこともあり、スピード競馬よりはやや時計がかかる可能性のある今週の馬場も良さそうな印象ではあるが、3番人気のひと桁オッズで積極的に上位評価したいかと言われるとオッズ妙味は薄いと感じる。


ソーヴァリアント(想定4番人気)

2走前は過去最速時計になった富士Sを1.32.0で走破し3着。
コーナーの中盤区間でも減速幅が小さく、高速持続ラップで推移しながらラストもキレを要求されたハイレベルなマイル戦だったが、やや後方の位置取りからジワジワ脚を使っての3着は、マイルでのスピード競馬では分が悪いが、持続力を活かしたコーナー4つの中距離戦で好成績が多いのも頷ける内容。
前走のマイルCSは差し追い込み決着の展開負けでもあったが、何よりスタート後の2・3歩目で躓いてからのリカバリーでかなり負荷があったとのことで大きく見直せる内容。
淡々とラップが流れるより緩急があるコースのほうが集中できるのか良績があり、コーナー4つの舞台はプラスに働きそう、雨が残って時計がかかりそうな馬場もプラスと、前走からプラス要素は大きい。
前で競馬を組み立てられる強みを活かせればここは買いの場面だが、かなり人気になりそうな感があるので妙味はどうかと、気性面でもムラがある馬ではあるのでピンパー要素が強いことは気にしておきたい。


☆想定5番人気以下での最注目馬


イルーシヴパンサー(想定9番人気)

昨年の中山記念で本命に指名した馬だが、昨年は絶好の展開で直線インをついたが、進路が無く完全にブレーキを踏む致命的な不利。
スムーズなら勝ち負け必至のレースだっただけに、距離やコースへの対応を示せたのは大きい。
3走前の安田記念は瞬発型加速ラップ戦のマイル戦でキレ負け、2走前の富士Sは差し追い込み決着を先行する競馬での展開負け。
前走のマイルCSはゴールまでしぶとく伸びて0.3秒差まで詰めたが、(11.7-11.6-11.5-11.2)の純加速ラップ戦を外々を回る形では苦しかったし、勝ち馬は別格だったが内外の差を考えれば2着以下とは差のない競馬で能力を再確認する内容。
スタートも速いが、道中のペースが締まるマイルではどうしても後方からの位置取りになってしまうことが多いが、1800m以上なら楽に位置を取れるし、雨馬場&先行馬の多い今回は持続型ラップ戦が想定されるが、持続型失速ラップ戦は最もパフォーマンスが高いラップバランス。
馬場の悪化具合と鞍上はやや不安だが、想定通りの人気で買えるなら今年も再度期待したい最有力の一頭。


※最終結論は、枠・馬場状態などを加味して日曜日のnoteにて公開します。

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