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クイーンC・共同通信杯 考察&予想

クイーンC 考察&予想


☆ラップバランス傾向:後傾瞬発型加速ラップ戦


牝馬限定戦らしく中盤にグッと緩むラップ区間があり、コーナー角が緩い直線手前からの3F目で一気に加速し高速区間をゴール手前まで維持するトップスピード勝負になりやすい。
スローで馬群が凝縮すると、上がり最速・2位が圧倒的馬券内。
今年のメンバーだとスローは必至と思われ、ここは上がりのキレで勝負できる馬を上位に。


☆上位評価馬


・アンリーロード
2014年1月以降、東京1600m新馬戦の後半4Fを45.9以下で走り、レースタイムを1.34.5以内で走った馬は本馬含め、ライトクオンタムとグランアレグリア・ダノンファンタジー・フィッシュダイブが1~3着だった伝説の新馬戦のみ。
このうち上がり34.0以内で走っているのはフィッシュダイブ以外の4頭。
道中は頭が高い走りで幼さは感じるが、前走も外から並ばれたところを、内から伸び返す強い競馬。ライトクオンタムの活躍からある程度人気に推されてしまいそうだが、距離短縮+瞬発型加速ラップは新馬戦の内容から合うはずでここは期待大。抽選突破なら本命候補筆頭。



・モリアーナ
新馬戦の末脚は強烈で、前半はドスローで全体ラップは遅くなったが後半4Fを45.7で走り、11.2-11.0-11.1と11秒フラットに近いラップを3Fも続ける瞬発型加速ラップ戦を押し切った。
持続型失速ラップ戦だったコスモス賞や阪神JFのパフォーマンスを見る限り、現時点では瞬発型加速ラップ戦に適性が高いと見え、今回のコース替わりと緩いペースからの瞬発型加速ラップ戦でパフォーマンスを上げてきそう。ここは好勝負になっていい。



・リックスター
前走のフェアリーSは差し追い込み有利の決着を、好位から持続的に脚を使ったが持続力比べで劣った形で、ラップバランスも合っていなかったなかでも先行勢のなかでは良く踏ん張っている。
瞬発型加速ラップ戦の新馬戦の後半ラップは目を引くものだが、前半のペースが遅かったので評価は難しい。
ただ後半4Fのラップ(特に3F)はかなり優秀で、ペースが緩んで想定の流れになれば穴候補。



☆他の人気馬や気になる馬の短評


・ウンブライル

阪神JFは直線で外へ出したにも関わらず内から寄ってきた馬の影響をモロに受け、左右から挟まれる形になりここで失速、大敗もこの不利はノーカウントでOK。
新馬戦はこのクラスとしては超ハイレベル戦だが、1勝クラスで頭打ちのメンバーが多く、上のクラスのレベルに達していない馬が多い可能性が高い。
持続型加速ラップ戦のもみじSを快勝しているように1400m向きの可能性も高く、この馬が再度マイルの舞台で好走できるかは未知であり、それでも上位になるなら妙味より危険度のほうが高い。



・ウヴァロヴァイト
3走連続で瞬発型加速ラップ戦。
上りがかかった新馬戦は内が強い馬場を外から差してタイム差なしの2着と強い内容。
2走前は34.8の上がりで好位抜け出しのレースを快勝。
前走は完全な上がり勝負の前有利レースを上がり最速(33.3)ながら僅かに及ばず3着。
瞬発型加速ラップ戦を高速上がりや上がりがかかるレースなど幅広く対応できているのは好感。
前走はゴール前で再度差を詰めている走りから、距離適性は1600mよりやや長めの印象でマイルのスピード勝負でどうかだが、人気が無ければおさえたい。


・グランベルナデット
前走は(59.7-61.4)の前傾ラップを先行策から早め先頭で上がり2位で快勝と新馬戦の敗戦を払拭した形だが、新馬戦の内容も決して悪い訳ではなく、スタート出負け&直線の加速区間で再三前をカットされる不利。
それでも立て直して手前を替えてからラスト1Fは良い脚で追い込み、あれだけブレーキを踏まされながら走ったのは能力の証。
キレを求める上がり勝負になった際にはどうかだが、前が引っ張る流れを想定するなら強く買える馬。
しかし、今回は緩い流れを想定すると強くは推しづらく人気次第でおさえる感じか。



・ドゥアイズ
前走の阪神JFは直線内をついてから外へ切り替えるロスがあったが、上がり2位で3着。
新馬戦を札幌の1800m戦を上がり35.6で勝って以降、阪神JFまで全て上がりがかかるレースを上がり上位で走っているだけに、トップスピードより持続力に長けたタイプだろう。
東京マイルのキレ勝負になるとどうか?
地力は認めても人気を背負う立場を考えると真逆のラップバランスになりそうなクイーンCで強くは推せない。



・ニシノカシミヤ
ダート1勝クラスのハイレベル戦(寒椿賞)を勝ち上がっているように、ダートならこの世代でもトップクラスの馬。
東京D1400mを持続型加速ラップ戦で快勝しているが、芝は未知数でどこまでやれるかはやってみないと分からない、雨や雪で馬場が重くなるようなら、全く人気しないだろうしおさえても。


※本命馬とのーむーの印は当日の朝に記載します。

クイーンC 本命馬

◎ ③モリアーナ

馬場の回復も早く、メインの頃には限りなく良馬場に近い馬場。
東京は内から乾く傾向があるので、ここは内枠の好位差しが狙えるモリアーナをオッズも割れているので人気でも信頼したい。
新馬戦の末脚は強烈で、前半はドスローで全体ラップは遅くなったが後半4Fを45.7で走り、11.2-11.0-11.1と11秒フラットに近いラップを3Fも続ける瞬発型加速ラップ戦を押し切った。
持続型失速ラップ戦だったコスモス賞や阪神JFのパフォーマンスを見る限り、現時点では瞬発型加速ラップ戦に適性が高いと見え、今回のコース替わりと緩いペースからの瞬発型加速ラップ戦でパフォーマンスを上げてきそう。
例年通りペースが上がりづらいキレ勝負になれば、2歳の早い段階で素質を示したモリアーナの完成度と末脚に期待します。

のーむーの印(クイーンC)

◎ ③モリアーナ
〇 ④リックスター
▲ ⑤ウヴァロヴァイト
☆ ⑩グランベルナデット
△ ⑱ミシシッピテソーロ





共同通信杯 考察&予想


☆ラップバランス傾向:後傾瞬発型加速ラップ戦

後半の4F目〜3F目にかけて一気にラップが上がり、ゴールに近い2Fが22.0〜23.1秒のレースラップになる加速型の超高速上がり勝負。
トップスピードに長けた馬でないと、この直線区間で差し負けてしまうので、過去に加速ラップ戦でトップスピードが足りない馬には厳しくなりやすい。


☆上位評価馬


・タスティエーラ
2014年1月以降、東京1800mの2歳・3歳新馬・未勝利戦を4F:45.9、レースタイム1.47.2以内で走破した馬は本馬とサリエラのみ。
このレースラップでラスト2F:22.3を東京でマークは秀逸。
ムーア騎手がしっかり追ってのタイムとはいえ重賞級の能力は確実か。


・ファントムシーフ
3走全て瞬発型加速ラップ戦のL2Fが23.1以下のレース。
新馬戦・野路菊Sは上がり最速でかなり余裕がある走り。
前走は展開負けもあったが、内から切り返しながらの窮屈な競馬は不利あり。
飛びが綺麗でギアチェンジよりはじわっと加速させたいタイプだと思うので、結果として最内枠が仇になった形。ラップバランスは合いそうなここは好勝負必至。


・ロードプレイヤー
瞬発型加速ラップ戦の3走、新馬戦は新潟だが2F:21.7の究極のトップスピード勝負で勝ち上がり、次走の百日草特別はL2Fを22.8でキングズレインの2着は価値が高い。
前走は4コーナーで外々へ振られる絶望的な展開と位置取りだったが外から強烈に伸びた。位置を取れれば面白いし、共同通信杯の上がり勝負なら。



☆他の人気馬や気になる馬の短評


・ウインオーディン
3走連続で瞬発型加速ラップ戦、全て新潟コースで記録したもので他場に比べ上がりは出やすいのは間違いないが、全て2Fを22.3以下のレースラップになる高速上がり戦で好走している。
前走の勝ち馬キタウイングはフェアリーS勝ちも3着以下を考えるとメンバーレベルはやや疑問。
それでも想定しているラップバランスになればここでも好勝負できそうで、人気次第だが押さえたい。


・タッチウッド
新馬戦は瞬発型加速ラップ戦のL2Fを逃げて22.2と瞬発力には長けているが、道中はかなり緩んだ実質2F戦。
レースタイムも平凡、逃げてしっかり追ってのものだけに、どこまで上積みがあるかがポイント、現時点のパフォーマンスだけでは高い評価はできない。


・ダノンザタイガー
2走前の未勝利戦は瞬発型加速ラップ戦を、L2F:22.9のレースラップを差し切ったが新潟外回りで記録したもので特筆すべきものではない。
持続的な厳しいラップ戦のほうが持ち味を発揮できるタイプで、共同通信杯で求められるラップバランスでは能力を全開できない可能性を考えても。


※本命馬とのーむーの印は当日の朝に記載します。


東京11R・共同通信杯(本命馬・印)


◎ ロードプレイヤー
〇 タスティエーラ
▲ ファントムシーフ
☆ ウインオーディン


◎ ロードプレイヤー

考察&予想でも上位に評価したロードプレイヤーをオッズ妙味が最も高く本命に。
瞬発型加速ラップ戦の新馬戦は、新潟芝1800mで2F:21.7になる究極のトップスピード勝負で勝ち上がり、次走の百日草特別はスローの瞬発型加速ラップ戦という最も差しづらい流れを、最後方から上がり最速でキングズレインの2着は価値が高い。
前走(京都2歳S)は4コーナーで外々へ振られる絶望的な展開と位置取りだったが、外から強烈に伸びて不利がなければ間違いなく勝ち負けに加われていたと考えます。
ペースが流れず上がりのトップスピード比べ+東京競馬場の舞台なら、ホープフルSで展開+位置取り最悪な状況から差し込んできたキングズレインの上がりを0.6秒上回った末脚が、東京コースでフルに発揮されると考え、トップスピード勝負のこの舞台なら差し切りに期待します。



阪神11R・京都記念(本命馬・印)


◎ プラダリア
〇 ドウデュース
▲ ユニコーンライオン
☆ マテンロウレオ

ドウデュース・エフフォーリアの2強オッズだが、ここはエフフォーリアを買い目から外すことで妙味を出したいレース。
誤解のないように書くと、エフフォーリアが衰えたとかは全くないと思っていますし、阪神内回りコース+ユニコーンライオン他の逃げ馬が作るラップバランスに合わない可能性にかけました。
これについての詳細は、【タイトルホルダーが教えてくれた、ラップバランスの重要性(仮)】という無料コラムを書こうと思っているのですが、エフフォーリアがここで再度馬券外になれば、そのコラムで書こうと思っている内容が立証されるので、今回はエフフォーリアを馬券から外して勝負します。


◎ プラダリア

世代最高峰の日本ダービーでは、差し追い込み有利の展開を(5-5-6-5)と苦しい位置取りから、ドウデュースに0.9秒差に走ったのは能力の証明。
そのダービーで今回上位人気のキラーアビリティは(13-15-15-16)の位置取りで流れが向いているなかでも先着を許さなかったことから、この時点でプラダリアはキラーアビリティより能力的に上回っていたと推察できる。
日経新春杯で0.1秒差に走った勝ち馬は、JCの3着馬でもあり、その勝ち馬相手に外々を回って(12.2-11.9-11.5-11.5-12.4)の持続型失速ラップ戦を差し込んできた内容は、今まで瞬発型加速ラップ戦でしか好走歴のなかったプラダリアがもう一段馬のレベルが上がったサインと考えます。
アフリカンゴールドやユニコーンライオンはそこまでハイペースで逃げる馬ではないが、阪神コースの特徴として内回りコースはバックストレートが短めでラップの緩急は小さくなりやすいので、後方から位置を上げるには負荷が大きい。
好位差しのプラダリアに展開や縦長の隊列が味方すれば、ダービー馬や天皇賞馬の差し脚を封じられるとみて本命に推奨します。



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