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大阪杯 考察&予想

☆想定ラップバランス:前傾持続型失速ラップ戦

過去走のラップバランスは逃げ馬のペース次第。
今年はジャックドールがマイペースで先手を取る形になると、武豊騎手であれば暴走逃げはないとみて平均~やや前傾寄りを想定。
良馬場であれば1分58秒台の競馬で、馬場悪化時は2分台の競馬になる。
開催が進んでいることもあり雨が降ったりすると一気に馬場が重くなり時計がかかる可能性は考えておきたい。(今のところは良馬場想定で良さそう)

※オッズもかなり割れそうで、オッズ妙味含め、狙う価値が高いと判断した馬を上位評価としました。



☆上位評価馬

(アイウエオ順)

・ジャックドール
天皇賞秋はパンサラッサ以外の後続集団は、実質後傾ラップの上がり32秒台が出る究極のトップスピード勝負になったが、ジャックドール自身は33.5秒の上がりを使っても完全にキレ負けのレースでここは展開不利判定。
香港はスタートから先手を取れず中団からの競馬になってしまい全く持ち味を活かせないままレースを終えこれもノーカウント。
札幌記念でパンサラッサ・ウインマリリンを負かしてるように能力はこのメンバーなら最上位クラス。
昨年の大阪杯、前半58.8は過去10年で最速ラップの厳しいラップを逃げたもの、今年はメンバーで見ても楽にペースを取れる可能性があり、鞍上(武豊騎手)も魅力。
もう少し息を入れられれば展開はかなり向きそうで上位人気では最上位評価の一頭。



・ポタジェ
昨年の勝ち馬でこのレースへのラップ適性は高い。
昨秋は結果が出ていないが、有馬記念のレース後コメントで『夏のダメージが尾を引いているのか、いいときと比べて物足りなかった』と鞍上がコメントしているように、昨秋は宝塚記念のダメージがあった可能性がコメントから示唆できる。
前走の走りは悪くなかったが斤量59キロの外回しで脚が上がった内容、斤量を考えると悲観する内容ではない。
後半の区間ラップに11秒台前半〜10秒台に入るようなトップスピード勝負は向かないが、平均して長く脚を使う平均持続力勝負で最も力を発揮できる馬なので、コース設定としては阪神2000mはベスト。
昨年も瞬発型失速ラップの金鯱賞を後方から差して届かずからの巻き返しでローテも良い。ジャックドールが作るであろう淀みないペースも合いそうで昨年の再現の可能性は十分。



・マテンロウレオ
ダービーまでは後方からの競馬が続いていたが、休み明けのアンドロメダSは今までと違う先行競馬で結果を出した。
そのアンドロメダSで負かした相手は金鯱賞5着のディープモンスター、愛知杯2着のアイコンテーラーなどそこまでメンツも軽くない中での快勝。
ハイレベルな中日新聞杯を少差2着、中山金杯は前有利の上り幅が小さいレースを後方から差して展開負けと負けたレースも内容が良い。
前走はドウデュースは別格だったが最内から道中動きにくいポジションで(5-5-8-9)と位置を下げてしまいながら、直線は僅かに開いたスペースをついて3着馬が残れる流れを差して2着に上がったレースは成長を感じる走りだった。
好位をスッと取れるように先行力がついてきたのも良いし、ここ3戦は内容のある競馬をしていて、1Fの短縮で更に末脚が活きそう。
先行力が出てきて、一段成長している今なら流れが向けば一発あっても。



・マリアエレーナ
圧巻の小倉記念の内容をみても、良馬場の高速持続ラップ戦になれば相当強い。
ただ馬場悪化時はパフォーマンスを落としているので、好走には今回も馬場が一つポイントになってきそう。(良馬場で走れそうなのはプラス)
前走の金鯱賞は直線どん詰まりでノーカウント。
天皇賞秋もラチに激突する決定的な不利を受けながらよく巻き返している内容で、このメンバーであれば良馬場ならマークせざる得ない。
夏に調子を上げてくる牝馬らしく、4月〜9月は(3-2-1-0)と馬券外がなく暖かくなってきた今の時期もプラスになりそうで、オッズが甘くなるようなら強く買うべき馬。



・ラーグルフ
最強4歳牡馬世代の一頭。
世代限定戦の皐月賞は前有利のレースを追い込み0.6秒差と展開負けも少差。
セントライト記念も前有利の競馬を後方からの展開負けと同世代の中距離戦では展開不利が多かったが、内容としてはしっかりと走れていた馬。
2走前の中山金杯は前有利の上がり幅小さいレースを差して勝利、前走の中山記念は差し有利の展開こそ味方したが、ロスなく走った勝ち馬のヒシイグアスに比べ、4コーナーで必要以上に外を回る形に、11.4と最も加速した区間での外回し負荷は見た目以上に負荷があったが、ゴール前は勝ち馬を凌ぐ脚色で差してきた内容は評価大。
斤量増に対応できればここは一発あっていい存在。



・ヴェルトライゼンデ
JC、日経新春杯と連続好走。
前走は59キロを背負っての快勝でもあり、ここへきての充実ぶりは顕著。
ラップバランスも合いそうで、能力的にはここでも素直に上位評価。
近走が2200~2400のレース続きだったので、2000mへの距離短縮+直線短いコースへの対応が鍵だが、追走力もあるのでそれほど苦にしなさそう。
川田騎手で過剰に売れないようなら強く買っておくべき馬。



・ノースブリッジ
前走のAJCCは前有利の競馬を押し切った内容で展開が向いたとはいえ、道中かなりの前向きな気性でかかり気味になるのを、岩田パパがどうにかなだめて走っていたように、もう少しレースが流れたほうが競馬はしやすそう。
前走の走りから距離短縮+前走よりペースが上がりそうな組み合わせに替わる今回はプラス。
昨年の夏から馬が一皮向けてきた印象で、差し有利のエプソムCを先行押し切り、得意のラップバランスや展開ではない後方からの競馬でも好メンバー相手に0.5秒差の5着と成長を見せ、天皇賞秋も実質上がりの差し競馬を先行してイクイノックスの0.9秒差なら及第点。
G1でもうワンパンチ利かすのに内枠はほしいところだが、ジャックドールの番手を取れれば展開利の恩恵は受けれそうでチャンスはある。



☆その他人気馬他、気になる馬の見解



・キラーアビリティ
自身の勝ち鞍3戦で記録した上がりタイムが、34.0〜35.8と自身の上がりにはやや限界があるタイプ。
中日新聞杯のように、持続型失速ラップで差し脚を活かすレースに持ち味を発揮。
前走の京都記念は瞬発型加速ラップ戦で適性ラップバランスではなかったが、ドウデュースに0.9秒差なら一定の評価はできる。
そこそこ人気が先行しそうで、評価は上げづらいが人気がないようなら印は回しても。


・ジェラルディーナ
昨秋~冬にかけては充実の走りだったが、オールカマーは内有利の馬場で内差し、エリザベス女王杯は外有利馬場を活かした外差し、有馬記念も結果差し有利の流れで3着と、この3戦は展開にかなり恵まれているレースで上積みは小さい。
実績は十分で結果を出しているだけに軽視は禁物だが、メンバー的に混戦のここで上位人気になるようなら、このレースへの上積み疑問のここで印は回しても無理に上位で買うのはどうか。


・スターズオンアース
近5走は(2-2-1-0)と連対率100%、負けても0.1秒差の僅差負けで、様々なラップバランスにも対応している4歳牝馬では最上位に位置する馬。
スタニングローズ・ナミュール・アートハウスなど古馬になってからも好走できていることから、能力の裏付けと下地があり人気は必至。
とはいえ、そこまで絶対的に抜けた存在ではないなかで鞍上ルメール込みで過剰人気になる感もあり、また過去走で最も着差をつけられたレースは、自身の上がりが34秒~35秒台と上りがかかった競馬の際で、Aコース連続開催で上りがかかりやすくなるとどうか。
また近走は後方から脚を溜める競馬になっているので、前が止まりにくい流れだと展開負けの可能性も。


・ダノンザキッド
好走ラップバランスと凡走ラップバランスの差が激しく、瞬発型ラップ(2-1-4-1)、持続型失速ラップ(1-0-0-4)と溜めが利いて加速力を求められるレースに強く、一定のトップスピードを保つようなレースで凡走をしている。
馬格はあるがトップスピードが出るタイプで、直線が長くしっかりトップスピードに乗れるレースでこそ能力を発揮する馬。
中山は精神的面以上に、コース形態がダノンザキッドの加速力を活かしづらいコース形態である可能性は高い。
阪神内回りもベストとは言い難く、またトップスピードを活かすにはかなりペースが落ち着かないと厳しそうだが、今年もペースはそれなりに流れそうで、ダノンザキッドにとって楽なラップバランスにはならなそう。



・ヒシイグアス
前走の中山記念は差し有利の展開を(10-9-8-8)の位置取りから、馬群の真ん中をきれいに割って差してくるレースで展開利もあった。
直線抜け出してから、ラストはやや迫られていたし、内で詰まった馬がスムーズなら勝ち切ったかはやや疑問の内容ではあった。
昨年の宝塚記念や大阪杯の内容から能力は高いだろうが上位人気が必至であることに加え、近走は中団~後方からの競馬になっているので前有利の展開になった場合には人気ほどの好走率は見込めない可能性はある。


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