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チューリップ賞 考察&予想

チューリップ賞 考察&予想


☆想定ラップバランス:後傾瞬発型加速ラップ戦

過去10年の前後半ラップ平均が(47.3-46.7)と0.6秒後傾ラップになっているように後半の瞬発力勝負になりやすいレース。
3~4コーナーで12秒台のラップを刻み、息が入った後L3F目に一気に11秒台前半まで加速する瞬発型加速ラップ戦。
直線が長い外回りなので、直線手前のコーナーでそれほどスピードが上がらず、コーナー角が大きいこともあり、コーナー負荷も小さいので後方の馬も押しあげやすい構図。
決め手があれば長い直線を活かして外差しが利くレース。

現在登録の17頭中、近2走で上がり3位以内の経験がない馬は僅か4頭と決め手のある馬が揃った印象。
Aコース4週目だが、先週までの傾向だと外回りコースはまだ比較的内前有利の決着のレースが多く、今回も先行馬が少なくペースも落ち着きそうなだけに、好位から立ち回ってキレ勝負に強いを上位に取りたい。


☆上位評価馬

※(アイウエオ順)
※木曜日現在 某ネット競馬想定オッズ採用


・アリスヴェリテ(5番人気 13.3倍)
つわぶき賞は4頭勝ち上がり、内2頭が次走OPで勝利している1勝クラスとしてはかなりハイレベルな持続型失速ラップ戦。
つわぶき賞はアルテミスSを逃げて0.1秒差と好走した後に、距離短縮で溜める競馬でやや折り合いを欠く形になっての4着と悲観する内容ではない。
再度の距離延長となった前走は、体重を減らしての持続型加速ラップで上がりのかかる競馬が合わなかった、スローの瞬発型加速ラップ戦は絶好の舞台で近2走よりパフォーマンスを上げてくる可能性は高い。
オッズもそこそこ取れそうで、リバティアイランドに不利があったとはいえ、アルテミスSで0.1秒差の能力は評価したい。


・アンリーロード(10番人気 46.6倍)
新馬戦はライトクオンタムの2着だが上がり最速をマーク。
後半4F(45.9)のレースラップ+瞬発型加速ラップでこのパフォーマンスなら重賞でも通用しそうな脚はある。
前走の前半は少し行きたがっていた様子から、1800からの距離短縮で差し脚は更に活きそう、クラシックに向けて1勝馬の本馬はここで権利を取りたい1頭でもあり、しっかり間隔を開けて調整してきたであろうここは通用していい素質もあり、オッズが相当甘そうなのも良い。


・ダルエスサラーム(8番人気 23.6倍)
決して得意とは感じない持続型失速ラップのレースを近2走は続けていて、2走前のつわぶき賞は、1.20.9~1.21.0で走破した5着馬まで次走で軒並み勝ち上がるハイレベル戦で2着と能力を示している。
新馬戦は1200mだったが道中が緩む純加速ラップ戦で、距離延長で良さそうとのメモ通りに次走1600mで勝ち上がり。
後半2Fが10.8-11.3の実質2F戦を差し切るのは並みの瞬発力ではない。
阪神1600mのほうが合う可能性はあり、折り合いつけばチャンス。


・バースクライ(9番人気 25.5倍)
新馬戦はスタートから道中かなりクビを上げかかり気味に追走、スタミナロスが間違いなくあったなかで、直線のL3Fが11.3-10.8-11.5と高速3F戦で前が止まりにくいラップを差し込んだ内容は強い。
紅梅Sは出遅れからかからないように追いかけず追走し、大外を回して鋭く差し込み2着。
1400mだがマイルの競馬をして差してきた内容はマイルでこそと思わせるが、前進気勢が強く距離延長の今回はいかに折り合えるかが鍵になりそう。
ここは試金石だろうが、能力は通用しても全く驚けないので人気のないここで買いたい。


・ルミノメテオール(7番人気 18.6倍)
新馬戦は実質2F戦を強烈なギアチェンジで抜け出し快勝、前走のつわぶき賞もスタートでやや出負けから追走する形になり、直線も前がフラフラしているところを、しっかり開くまで追い出しを我慢させられたが、ラスト1Fのギアチェンジ力の違いで抜け出し勝利。
文句なしにキレる馬で能力は高い。
懸念は1400mで強すぎるので、外回り+距離延長がどう出るかだが、決め手の鋭さはここでも引けを取らないはずだが、想定通りに人気がなければ。



☆想定上位人気馬短評


・ドゥーラ(1番人気 2.3倍)
札幌2歳Sまで加速ラップ戦を3走、新馬戦は阪神JF3着・クイーンC2着のドゥアイズと0.1秒差。
未勝利戦の勝ち上がり時の2着馬は、ホープフルSの勝ち馬、後のG1馬相手に0.3秒差引き離して快勝は能力は世代トップクラスの証明。
阪神JFはスタートの出遅れから6着も2着馬とは0.3秒差、上がり最速で直線はやや前が塞がる不利もありながらの着差を考えれば、スタートさえ出ればここは勝ち負け必至。
ただスタートがいつも遅く、出遅れの課題は気になり今回も後方からの競馬を強いられると差し届かずの危険性も。



・キタウイング(2番人気 4.0倍)
重賞2勝馬であり、出走馬中唯一の3勝馬。
3勝の内容は差し追い込み決着の展開利もあるなかで差し込んでいるので過大評価はできないが、新潟・中山と真逆のラップバランスで重賞を勝っているのはしっかり評価したい。
新潟戦ではメンバー上位の上がりを使っているが、阪神や東京でどこまで上がりを使えるかがポイントにもなり、さすがに今回はオッズも見込まれ上位人気は必至で期待値は薄い。



・ペリファーニア(3番人気 5.4倍)
エフフォーリアの半妹として注目を集めている一頭。
新馬戦もかなり余裕たっぷりの勝ち方で、3着以下を1秒以上離す快勝。
ただメンバーレベルはやや疑問が残り、圧勝も時計の裏付けは乏しい。
今回は初の輸送競馬でもあり課題は多く、ここをクリアするようなら大物だろうが、実績馬に比べると裏付けとオッズが合わなそうで人気先行型になっているのは間違いなく、ここは嫌って妙味のパターン。



・モズメイメイ(4番人気 9.2倍)
新馬戦から先行して押し切る競馬で、(2-0-1-0)と全て馬券内。
勝ち上がった2戦は加速ラップ戦を先行して押し切る内容、前走も前有利レースを逃げて1着も恵まれた形であって上積みはない。
上位評価馬のところでも評価している、つわぶき賞組でもあり一定の評価は必要だが、このメンバーに入って瞬発型加速ラップ戦ではキレ不足の懸念はある。
先行馬が少なく展開利を活かしてどこまでやれるか、馬群凝縮パターンだとキレ不足とみて人気なら嫌いたい一頭。



☆本命&印

阪神11R(チューリップ賞)

◎ ⑩アリスヴェリテ
つわぶき賞は4頭勝ち上がり、内2頭が次走OPで勝利している1勝クラスとしてはかなりハイレベルな持続型失速ラップ戦。
つわぶき賞はアルテミスSを逃げて0.1秒差と好走した後に、距離短縮で溜める競馬でやや折り合いを欠く形になっての4着と悲観する内容ではない。
再度の距離延長となった前走は、体重を減らしての持続型加速ラップで上がりのかかる競馬が合わなかった、スローの瞬発型加速ラップ戦は絶好の舞台で近2走よりパフォーマンスを上げてくる可能性は高い。
オッズもそこそこ取れそうで、リバティアイランドに不利があったとはいえ、アルテミスSで0.1秒差の能力は評価したい。

◎ ⑩アリスヴェリテ
〇 ⑧ドゥーラ
▲ ③ルミノメテオール
☆ ①アンリーロード
☆ ⑤ダルエスサラーム
△ ⑪バースクライ

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