「譲」「求」

こんばんは。

ギャラ単価Lv.1、集客力Lv.100。

今、吉本興業で最もコスパの良い芸人、9番街レトロ京極です。

相方はこういう自惚れを嫌うのですが、さっき大金を貸したので見過ごされると思います。


ある話を小耳に挟みました。

我々の出演するライブのチケットが、他のライブチケットとの交換に使える強カードとして機能しているらしいです。

なるほど。

転売とは違って等価交換ですし、客席に空きを作るわけでもないので、こと交換に関しては口を挟むほどのことでもないなと思っていたんですが。

元々赴く気が無かった方に、「強引換券」として押さえられてしまうのはなかなか由々しき事態ですよね。

「来るつもりがないなら買わないでください!」

って言葉に意味が無いのも知ってます。

交換は転売より言い訳しやすいですし、悪意のあるものかどうかなんてのは、とどのつまりコチラでは判別できませんので、まぁアレなんですけど。

僕が心配なのは、「引換券として使うにしては信用が薄いですよ」って部分です。

ライブそのものが楽しみならいいんですが、演者が楽しみな場合ですよね。(なので、単独ライブ系は除いた話です)

まずなんですが、「取引に使える程、信用に足る芸人」なんてのはこの世に存在しないと思うんです。

「出演を前提とした取引」が果たして成立しているのかと思うわけです。

個人的にはFXより危ないと思いますよ。

体調不良、解散、不祥事、仕事の優先度。

結果的にライブに出られないケースは掃いて捨てるほどあります。

もちろんコチラとしても約束は守って活動していきたいですが、人間×2で運営してるコンビですので、100%の約束は生涯不可能なわけです。

「譲」と「求」は、お互い不安定なものを交換しているんです。

吉本のチケットページにも「出演者変更うんぬん」みたいな注意喚起はあるはずです。

それでも良いなら「勝手にどうぞ」で終わりですが、交換を経てダメになった時に文句を言わないで頂きたいものです。

ストレート購入の方に関して、出演キャンセルは本当に「申し訳ない」以外にありませんし、私としても出演キャンセルは罪だと思っていますし、「入手経路関係なく、出ないのは裏切りだ」という意見も理解しています。

しかし、今回の記事の趣旨は、「興味のない公演が交換材料として優秀だという認識が間違っている」という話なので、このまま進めさせて頂きますね。

本当によく聞いてください。

「求側」の皆様。そのチケットに関して、今一度冷静になって、自分が買いたかった公演が"こうなったんだ"と、考えて頂きたい。

『9番街レトロは都合により休演、〇〇が出演いたします。』になったんだと。

演者が目的の皆様におかれましては、その場合買っていないですよね?

それでも尚、ほしい公演であれば交換して頂ければ幸いです。

我々はまだまだまだまだライブに出ます。

チャンスは飽きる程あります。

全通が偉いと思ったこともありません。

お笑いの現場は、どうか健全でありますように。

四字熟語でお礼します。