NFTをやってみた
NFT界隈の様子をみてみたい
お世話様です。温泉宿の九代目こときゅうだいめでございます。web3.0なんて騒がれて久しく、その業界も生成系AIにより覇権争いが混とんとしておりますが、ちょっとそちら系に興味がありまして、このたびNFTというものを体験したお話を書いてみたいと思います。
なんでそんな話かというと、実は私大学の時の専門が経営工学でして、2001年3月に提出した卒論でのちにAjax(Asynchronous JavaScript + XML)と呼ばれるようになる技術について"インターネットはこんな世界になるよ"と書いてるんです。いわゆるweb2.0の基礎の部分。『そのままやってればヒルズ族だった』なんて当時宿を継いでから周りの人にうそぶいてたんですが、ホントにそうなってたかもねぇ…
そんなわけで、web3.0てどんなもんなんだろうなーと思いやってみたわけです。
NFTを買ってみた
NFTをはじめるにあたっては、親切なサイトがたくさんあるので(この交換所使えという広告はうっとおしいけど)、そちらを見ていけばできました。楽天銀行とかのネット口座が必要なのでそれを用意しておくのと、スマホでなくてPCで手続した方がいいというのがアドバイス。あと最後にまさかの現実のノートにパスワードたくさん書くのでその用意もしておく。
(DIOがノートに書き残した14の単語もきっとシークレットリカバリーフレーズに違いない)
英語なので、DeepLとか入れておいて、都度翻訳しながらやったほうがいいです。結構こわいから。ETH(というお金を換えたもの)が減るような表示が出た際には、「署名する」の前に本当に意図したものか、また実際に日本円でいくらなのかなっていうレートも計算しながらやりましょう。
で、はじめて買ってみたNFTがこちら
けんすうさんという方がやっておられる「ナマケモノを飼う」みたいなNFTです。NFTからナマケモノが生まれます。ユニークとなる本体と衣装を組み合わせることで自分だけのNFTができるというものですが、今後さらにペットっぽい機能も追加されていく予定。特にナニ、というわけではなんですが、初心者にとにかく親切なのでオススメです。
どことなく懐かしのポストペット的な感じになっていきそう。
本当は衣装やアイテムを身に付けないといけないんだけど、お金を用意するのにまごついている間に(着せ替えは新たなNFTの生成になるのでお金がかかる!)、手数料がバカ高くなっていて、今もウチのすろーすは裸のままです。
NFTをつくってみた
NFTの世界にはいるとOpenseaという買えるNFTがずらずら並ぶマーケットってのを眺めるんですが、まあわけわからないです。この辺のはやってるものなんかは、ウチの子供の方が詳しくて(有名NFTのイラスト入ったパーカー着てた)、なんでこんなファミコン絵の似たようなもんがずらずらと100万もすんのよ、という感じで、まさに別の世界をのぞいているような気分になります。
そうなると、思うじゃないですか、そういうの出品する側になりたいって。(思わない?)
なんかわけわからないけど、組合せを変えたようなちょっとしたイラストをならべて、ちょっとレアなのとかに値段を高くつけたりとかすればいいんだよねってことで、つくってみました。手で。126体。(ジェネラティブアートなんて言葉を知るのはあと)
https://opensea.io/collection/shibuzarukun
いやー、手間かかるなぁと思ったけど、みんな自動でやってるんスねこういうの。あと、こういうのにはかならずコミュニティやプロジェクトがセットになっていて、「絵」で売っているのではない、ということも知りました。やっぱこういうのも、やってみないとわからないのよね。
しぶざるくんNFTのことについては、結構ギミックいれたイラストにしているので、また別記事で紹介したいと思いますが、もうちょっと寝かせておいてもいいかなと思ってます(伏せカードです)。
あ、あと感動したのは、『どのサービスにも寄らないweb上データが作れた』ってこと。
これ、分かってくれる人きっといると思うんですけど、web上のデータというのは必ず何かのサービスに依存していて、自分で持つことはめったにできなかったんですよね。写真もwebに保存しているけども、googleやappleに場所を借りているだけだし、このnoteやtwitter、fbだったって、そのサービスがなくなれば消えてしまう。自分でサーバ組んでも物理で壊れたら消えてしまう。
「企業のサービスに依存しないwebデータ」をはじめて持った。これはちょっとじーんと来ました。
NFT界隈の感想
そんなワクワクもって覗き込んだNFT界隈なのですが、感想としては、ほとんどが投機目的のものであって、健全じゃあないなというのが印象です。まだ健全に至っていないなというのが正しいですかね。
この感想、誰かに否定してもらいたくて仕方ないんですが、
「絵」を買う(絵や作者に『投資』をする)時代はもう終わっていて、のびる見込みのある『絵』を元に出資を煽ってプロジェクトを動かしていく(もしくは値を上げる仕組みをぶち込んで売り抜ける)ものや、企業やメタバースの会員になれます、ものすごいプレミアムです。そういうNFTプロジェクトというものが今は大半な気がしました。
高度成長の頃のゴルフ会員券というと、ある世代に人にはとてもわかりやすいかも。
大手企業にこの新たなフロンティアへの投資をバンバン持ちかけていった結果が、こんな古臭い感じになってるのかなと。
またそんな大掛かりなプロジェクトではなくて、小さなものやベンチャーの方を見ても、たとえばNFTが売れました、3000万円分になりました。なんてのはザラにあるんだけど、それでプロジェクトを動かそうしとしても、普通に何かをつくって、人を雇ってデザイン料支払ってなんてしてれば、半年もたたずになくなっちゃうような金額。それでまた新たなNFTを発行したり、初期出資者には無料のNFTを配るのでそれを売ってもらえばみたいなことがあったり、ちょっとねずちゃんのような感じになっているのもあって、大変な世界だなあと思っています。
(※ちなみに私の『しぶざるくんNFT』のホルダー特典は、「現実で私にあったら毎回一杯おごります」というもので、初手から爆死しとります。今の手数料分入れても多分3回会えば元とれちゃう。よろしくお願い致します)
https://opensea.io/collection/shibuzarukun
(でも会ったらおごるよって、まったくその組織にも依存しない感じがweb3.0ぽくないですか?笑)
これからどうなるんだろう
今、生成系AIにこの業界の話が全部持っていかれて、ずいぶんちんやりしているNFT界隈です。しかもまたわけわからんミームコインとかいうもののあおりで(?)手数料が超高騰してしまい、なにもできなくなってきてる感もあります。
ただ、技術としてはすごくって(書かないけど)、なにかNFTが活かせるグローバルサービスができれば一気に広まるんだろうけど、そこに矛盾があるというか、グローバルサービスに覇権をとらせないために生まれたweb3.0なので、そもそもそりゃ無理難題なんですよね。
一度潜ってなんとなく理解した気になってるNFT。これからどうなるのか楽しみにしつつ、ウチでは「金具屋へ行きましたペナントNFT」でもつくろうかなとのんびり思っています。
長文お付き合いありがとうございました!
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