奪われていくホコリとエイチ

その昔、ニポン國では
子供から、大人にいたるまで、
コヨミといわれる キャレンダーを使いこなしていた。
キャレンダーは3つあった
そのコヨミを 農業 占い などいくつかの用途につかいわけて
様々な呪術を効かせた マツリ ギョウジを
それにのっとって行っていたという

ニポン國という国を、こうした呪術が守っていたし、
一人一人にそれらの知識がふつうにあった
どのような土地でどのような間取りを選んで住むのがよく
どのような時期に どのような方向に移転するか
一つ一つの挙動、動作にも それなりの理由があることをよく心得ていた

ところが、
ある時期を境に、それらの呪術についての知識やならわしが
全く破壊された。

ニポン國の根本たる、それらの知識のもととなる
コヨミを破壊し
代々つながるそれらの知識を伝えるつながりも
次々に 意図的に破壊された

それは、ただ 破壊したいから破壊したのではなく

まったく 積極的な目的をもって
たんねんに、どこからどこまでも、
徹底的に破壊したのである。

だから、ほとんどのニポン人は、

今住んでいる場所がどんな歴史をもって
どのような地に立っているのか知らず、

先人ののこした、もう更新されることもない
ゆらいだ こうぞうの上に
よろよろと立っている。

以前のニポン人なら、その姿をみただけで、
その恐ろしさに気づき、なんとかしなければと
思ったかもしれないが、
今のニポン人は、それに気づくこともない。

おそろしさがわからなければ、毎日ほがらかに。

なにもかも、おわればそれはおわりなのだからと。

季節ごとに行われるマツリの目的も
それにどうして このような儀式がおこなわれるのか、

でたらめのコヨミと ご都合主義の変更でもって
多くの人々が デタラメなマツリになっていることを
しらないのだという。

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