みずぶくれ

さるとうの写真 といわれるものや、あの薬剤注入後の副反応で足などに巨大な水膨れが複数できた悲惨な写真

見るたびに、母にできたみずぶくれのことを思い出す。
何年か前、痒みなどの皮膚症状が強く現れ、複数の皮膚科を梯子してまわった時期があった。夜間も痒みが強く軟膏を塗っても塗ってもなおらなく、難儀していた。
そんなある日、突然足首に現れた大きな(2センチくらい)複数の水疱。気持ち悪いし、何事かと思った。かかりつけの先生は「これは天疱瘡(てんぽうそう:難病に指定されている)かどうか調べる必要がある」と言うので皮膚科に行って診断を受けた。結果 天疱瘡は否定された。
今思うと、痒みに長い間(2年以上)処方されていたステロイド系軟膏のせいで、免疫力が下がっていたのでは、と推測している。

(天疱瘡という言葉で画像検索してみると、
凄まじい水疱の写真が目に飛び込んでくる。
こんなものが身体にできたら、どうやって生活したらいいのだろう。)

その時
かかりつけの先生が「免疫抑制剤を使うという手もあります。皮膚科の先生と共同でエビデンスもあります」とおっしゃった
その時あたえられた免疫抑制剤は、移植手術などに使うようなものだったそう。
たまたま親族がそれを知っており、止めてくれたがあの時飲んでいたらどうなっていただろう。


結局、母の水疱は悪化せず、根本的な問題(皮膚を清浄にするように濡れタオルなどで清拭する回数を増やす・夜間でも汗をかいた時は衣服等取り替える カビアレルギーだと分かったので、エアコンを洗浄しカビを取り除くなど)を改善し、痒み止めは必要なくなった。

これとは別に、
母の水虫が完治したのを皮膚科の医師が非常に驚いていたことがあった。ただ言われた通りに清浄にして軟膏を塗っていただけなのだが。それができない場合は、なかなか治癒できないケースもあるだろうな、と思った。

結局は根本的な問題は生活の現場にあるのだろう。今の医療は病院に医者が待っていて、患者がそこへいくのが当たり前なところから違う。原因を探るような体制にはなっていないのである。


ある症状がでる。それを特別な病気として、薬で対処する。

でも、その前にできることもあるかもしれない。

そんなことを、学ぶ機会を与えられた体験だったと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?