意識高い系には絶対にわからない真・Threads攻略法

※今からお教えする内容は、筆者がおおよそ肌感覚によって組み立てた攻略法であり、アルゴリズムなどを正確に分析したものではありません。

ツイッターとかいうインターネットのドブ川のみんな!元気か!
めんどくせえ前置きは省く!一気に力を上げていくぞ!
今日は新SNS、Threadsにおいておれが見出した『攻略法』を説明していくわけだけど、前提として理解しておくことがいくつかある!まずはそれを説明していくぞい!

【前提①】Threadsの住民は、今のところInstagram文化圏に適合するタイプの人たちである。

これはまあ当然といえば当然だよね。運営元がそのまま移動できるように動線を作っているんだから。

【前提②】Instagram文化圏の人間たちは、文章や内的思考よりも視覚・共感ベースの感性の持ち主である。

これもまあ、ある程度は自明なことかと思う。写真や動画を共有するSNSに定住してるわけだからね。
ちょっと気をつけてほしいのは、これはあくまで我々ツイッターの民とは関心や得意分野が異なるというだけで、優劣があるわけではない。
さて、次からがとても重要な話になる。

【前提③】Instagram文化圏の人々は、決して一枚岩ではない。

みんなはInstagramの住人に対して、どういうイメージを持っているだろうか? なんかキラキラしてて、自己啓発とかやってて、自撮りとかしてるみたいな感じではないだろうか。
それはあくまで一端にすぎない。
前提②で言った通り彼らは視覚・共感ベースの感性の持ち主なわけで、そういう意味でツイッターの言語的・文脈的コミュニケーションが水に合わないからInstagramに定住しているという人がたくさんいる。
彼らの関心は綺麗な写真やうまそうなごはんを撮ったり、好きな小物を作ったりしてアップすることに向いているわけだけど、これは自分の生活をキラキラしているように見せたい虚栄心とかっていうよりも、芸術的精神の発露として捉えたほうがわかりやすいし正確だ。
きみらがなんかおもろいこと思いついたらいっちょツイートして仲のいい人達からおもしれーやつと思われたいのと同じだ。
あと『自撮り』についてもちょっと話がこじれてて、自分を被写体として出来栄えのよい写真を撮るというタイプと、自分の『物語』や『キラキラ性』を共有することがファンのみんなにとっての供給になると思ってるタイプの自撮りがいる。きみらが苦手なのはたぶん後者でしょ。

【前提④】Instagram文化圏の一部の人間たちは、意識高いとか自己啓発とかインフルエンサーとかやってるタイプの連中にけっこう飽き飽きしている

よく考えたら当然だよね。綺麗な写真とか撮りたい人にとってはあんなもん邪魔。そりゃそうよ

というわけで、これらの前提を踏まえてThreadsの攻略法を解説していくぞ!

【攻略法①】クソデカインターネットアルファThreadsマンになろうとするのをやめろ

Threadsを『攻略する』とはどういうことか。それはゲームのフィールドにおいて、自分が得られる最大限の利益を手に入れるということ。
今後どうなるかは分からないが、少なくとも現状のThreadsにおいて、インターネット・大喜利・なんかちょっとうまいこと言える・マンが一廉の人物になることはあまり考えられない。
彼らの感性に、きみたちの諧謔的でわかりにくい笑いはあんまり響かない。
でもべつにそれでいいじゃん。あそこにはもっと別の、素晴らしい資源が眠っている。
それは、『美しい映像』コンテンツだ。
前提②で言った通り彼らは視覚性に優れている。ツイッターではなかなかお目にかかれないような美しい風景や、ツイッターには顔を出さない凄腕絵師の美麗イラストがたくさんあるし、もしきみが絵を描く人間なら、あそこにはきみの絵をみてその出来栄えに率直な感想・賞賛を送ってくれる人間がたくさんいるだろう。
あそこで我々が得るべき利益は、沈みゆくツイッターの予備の船ではない。
Instagramで得られるような美しい映像の上澄みを吸うことにある。
じゃあそれ、べつにThreadsにいかなくても Instagramで同じことをやればよくね?と思った人もいるかもしれない。

【攻略法②】アルゴリズムを味方につけろ

その理由をここで語る。ThreadsとInstagramの違いは、ツイッターをパクったUI・文章によるカジュアルな参入性と、アルゴリズムにある。
前者については、お前らもInstagramのなんかよくわかんない画像がバーって並んだ見慣れない画面より、馴染んだツイッターの形式に近いほうが使いやすいよね、という話だ。
で、後者のアルゴリズムについて。すでに始めた人は分かると思うんだけど、最初の方はなんかしゃらくさい自己啓発野郎やインフルエンサー気取りが死ぬほど目に入ると思うし、人によっては全然アルゴリズムが働かない、いつまでたってもポジティブマッチョ野郎が現れ続けると思っているかもしれない。
でもそれは少し違う。多分そういう所感を持っている人たちは、ブロックやミュートによってしゃらくさインフルエンサーを排除することで理想のTLを構築しようとしている。それはツイッターのやり方だ。
ThreadsのTLは、『嫌い』ではなく『好き』によって作られる。おそらくブロックやミュートは最後通牒という役割であり、一人を排除したところでその同類までもがきみの視界からつまみ出されることはない。
きみがThreadsで得たいものはなんだ。映像美。美麗なイラスト。レジン細工。虹色。幻想。寂寥感。犬。猫。ぬいぐるみ。そういったものに❤︎をつけたりフォローしたりすることでアルゴリズムは働き、似たようなものでTLが満たされていく。

【攻略法③】めちゃくちゃフォローしろ

これは攻略法①と②の併せ技だ。結論これだけでいい。アルゴリズムを味方につける上で、好きなものをフォローすればどんどん似たようなものが溢れてくるようになる。
ツイッターで、なぜ人は目に入ったちょっといいなと思ったものをぜんぶフォローして回らないのか。その理由はいくつかあると思う。

【理由①】TLが雑多な情報で埋まらないようにするため。

多くの人はこれだろう。
でも、ThreadsのTLは現状として時系列どおりになんて表示されないし、なにより画像やイラストを伴った投稿の頻度はツイッターのオタクの「ちんちん(特に意味のない汚言)」みたいな思いつきツイートと比べて低い。だから、たくさんフォローしてもTLが埋め尽くされるという心配はそんなにしなくていい。

【理由②】フォロワー数>フォロー数を保ちたいという虚栄心
【理由③】フォロワー数>フォロー数、あるいはフォロワー数≒フォロー数を保つことによるイメージコントロール

②はまあ説明の必要はないとして、③は一応。
たとえば商業や創作に関わる人間であれば、フォローしてる数よりフォロワーの数が圧倒的に多い、いわゆるインフルエンサー的立場を得ていることが宣伝効果に繋がりそうなことは分かるだろう。
また、人によって受け取り方は様々だが、たとえば自分がフォロー数3000、フォロワー数200とかだとしたら、人によっては『なんだこいつ』とか『取るに足らない』とか思ってくる『かもしれない』。自分は同じ状況でそういうことを思わないとしても、そういう風に思う相手もいるかもしれない。そういう不当な扱いは望まないから、まあフォロワー数≒フォロー数ぐらいのバランスを保っておきたい。一切気にしない人もいるだろうが、そういう打算もそれなりに自然なものとして考えられるだろう。

しかし、Threadsにおいてはそういった打算を抱く必要性は薄い。攻略法①で述べたとおりきみはthreadsでインターネットアルファを目指すのをやめるべきだから。というのもあるが、それとは別の理由もある。
threadsでは、自分のフォロー数がパッと相手に見えないのだ。
確認ができないわけではない。ただ、わかりやすくプロフィールのいちばん上には出てこない。1、2クリックぐらいの手間を要する。
このひと手間があることで、人はおどろくほど『フォロー/フォロワー比』に意味性を見出さなくなる。だから、気にせず好きなものをガンガンフォローしまくればいい。

「フォロワー数を稼げ」「インフルエンサーになれ」「バズれ」そんな羽虫の戯言に惑わされるな。
締めの言葉として収まりがよいのでもう一度言う。Threadsの『攻略』とは、Threadsというフィールドにおいてきみが最大の利益を得ることだ。
きみにとって最大の利益とは、きみが鑑賞者であるなら自分の心を震わせる美しいものに触れること。
きみが表現者であるなら、自分の作品に目を通してもらえるように、近しい感性の人間と繋がること。

よいThreadsライフを!

追記:カクヨム公式自主企画『百合小説』に参加している自作です!おもしろいからよかったら読んでね!
https://kakuyomu.jp/works/16817330658261228673

追記2:あわよくば読者増えろとおもって↑貼ったのにぜんぜん読まれねェ〜〜〜!「よかったら」とか甘いこと言わずにもっとちゃんと脅しときゃよかった!てめーらスキ!とかつける気持ちがあるならついでにおれの作品を読んでいきやがれ!!!

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