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秋田県・秋田美人は湧水が作る!?

時は4月中旬 春のお花たちを愛でたいと…。

例年なら自宅から歩いて散歩するだけで充分にお花見気分を味わえるのだが、今年の桜は、花盛りの期間が短くてタイミングが合わず、なんだか消化不良…。そんなことを思っているとJRの駅のポスターに「東北」とだけ記された見事な桜の写真が目に飛び込んだ。
「行ってみたい。」素直にそう感じて、どこの桜なんだか、調べてみた。
ところが、実際どこの桜、というのはなかなか判明せず、諦めて《東北・桜》で検索に上がった場所を候補に。もし仮に、どこかが判ったとしても、こういう類のポスター写真は、かなり不便な行きにくい場所にあることが多いんだろうな。(すっぱい葡萄か?)(;^_^A
ネットの情報では、やはり東北の桜は開花時期が遅く、4月下旬からGWにかけて見頃を迎えるようだ。まだ間に合う(^^♪  この時期まで【桜まつり】をやっていて、しだれ桜の並木道が美しい秋田県・角館に伺うことにした。
ところが、秋田県へ向かう新幹線【こまち】は、午前中満席。全席指定で席数も少なめのようだ。初日が夕方着になってしまうので、思い切って2泊することにした。

こまちに乗って角館に着くと、やはり美しい桜の看板がお出迎え。
ワクワク♪ 

角館駅ホームより

駅前の観光情報センターに入ると、係の方がすぐに声をかけて下さり、私「桜、まだ見れますか?」係の女性「申し訳ありません。もう終わっちゃったんですよ。」…。 
※旅の最中、この会話は、何度も繰り返されることになる💦
がっかりした私を励ますように、町の見どころ《武家屋敷》についてMAPを拡げて案内してくれる。角館の町は、大きく分けて、重厚な構えの武家屋敷が立ち並ぶ内町と、町人たちが住まう外町が“火除け“と呼ばれる広場によって分断されている。さらに武家の中でも上流武士、中下級武士の別が区分けされている。

新緑が美しい武家屋敷通り 
行き止まりのように見えるが、コの字型に折れ曲がりその先は【上流武士】のお屋敷街となる

いくつかの武家屋敷が旅行者向けに公開されていて、お薦め頂いた中のひとつ、【石黒家】に入ってみた。案内役のスタッフが数名いらっしゃって、私には女性の方が丁寧にご説明下さった。趣のあるお屋敷は、今もまだ実際に十三代目ご当主がお住まいになられている。なのでお庭に面した一部のみが公開されているのだが、ヒトが暮らしている生活感のようなものが感じられて居心地が良かった。
案内役の方のお話では、この辺りの冬の積雪は、2メートルぐらいが普通で、除雪機無しには暮らせない、家庭用が一家に一台はある、とのこと。私には想像することすら難しい。しかしながら、今年の雪は少なかった、桜の時期もいつもと違う、そうだ。

タイミングが合えば、このような景色 コメントがせつない💦

角館の桜は、武家屋敷の枝垂れ桜に加え、桧木内川(ひのきないかわ)の川堤に咲くソメイヨシノの桜並木もある。すっかり初夏の装いになった川堤を歩いてみたが、それはそれで気持ちいい。

大曲の花火 春の章

角館の桜まつりでは、夜のライトアップも期待していたのだが、偶然にも、秋田新幹線こまち隣駅の大仙市大曲で、有名な花火大会のミニVer.が開催される日だと知り、夕刻に移動。私は聞いたことがなかったのだが、毎年8月の最終土曜日に開催される【大曲の花火】は有名で、観覧チケットは早々に売り切れ、当日の宿泊施設は一年前から予約で埋まるそう。この大会は競技会として花火業界での権威があり、日本全国から大勢の花火師が参加するらしい。
この日行われた春の章は、特に若手の花火作家さんがチャレンジする機会、と聞いて、思わず「がんばれ~」と心の中で声援を送りたくなる。意外にも女性が多いことも驚きだった。
夜空に広がる圧巻の花火は、素人の私には撮影はムリ。駅前で記念に写真を撮る。

見た途端、「でかっ!」と叫びそうになる大きさ


この写真は見たことある気がする 知らんけど

『たつ子姫伝説』も何となく聞いたことが… 知らんけど

田沢湖の名前も、このたつ子姫像も、見聞きしたことがあるような気がしつつ訪れた。駅前でレンタカーして周囲をドライブ。思った以上に大きく、そして美しく透き通った湖に感動。 水深423.4m日本一の深さだそう。
伝説は、《昔々、村の辰子という美しい娘が、この美しさと若さを永遠にと大蔵観音に願掛けをし、満願の日に大蛇と化し、湖の底に鎮まって主となる以来、村人は龍神となったたつ子姫を湖の清浄を守る神として崇める》というお話。一説には、このたつ子姫と男鹿半島の八郎潟の主・八郎太郎は恋人同士とも。
瑠璃色に輝く、コバルトブルーなど、その美しさを讃える言葉を超える清らかな水を湛えている。

たつ子姫像付近より 秋田駒ケ岳を望む

秋田は名水の宝庫 秋扇湖・美郷町湧水・銘酒

さらに私を感動させたのは、エメラルドグリーンの秋扇湖(しゅうせんこ) 玉川ダム下流公園を目指して車を走らせていたら、何とも言えない美しい湖のその水色に思わず声を上げてしまった。鎧畑ダムからの水面の色が一番美しいと思ったのだけれど、木々が多くてうまく撮れず。
少し上流の新玉川大橋から撮影した水没林の写真が、この記事のトップの画像。なかなか実際のあの美しい水色を捉えることはムツカシイ。
余談だが、この玉川沿いの国道341号線を走っていたら、《叫沢付近 有毒ガス発生中 駐停車禁止》と電光掲示が⁉ レンタカーの窓を目一杯開けて、爽やかな風を感じていた私は大慌て!! 車を停めて地図で確認すると、かなり先の山中のことだと分かってひと安心。その地名から思わずムンクの《叫び》を連想してしまった(笑)

実は今回、大曲の花火の晩は、若いころ(20代!)に勤めていた会社の友人がご夫婦で経営しているゲストハウスにお邪魔して旧交を温めた。それが三郷町六郷なのだが、そこがまた日本の名水百選に選ばれるほどの町で。

三郷町六郷湧水群の一つ  御台所清水

その自慢の名水で美味しいお酒も造られるわけで(^_-)-☆

お夜食と美酒を用意して待っててくれた❤

もう本当にありがたくて、美味しくて❣ お酒もお水もたくさん頂いてしまいました。

無料休憩所「清水の館わくわく」 六郷地区には他にも六十を超える湧水が点在している 

今回、桜のみならず、刺巻湿原のミズバショウ、八津・鎌足のカタクリ群生地、八幡平のドラゴンアイ(鏡沼)など、例年なら4月下旬~5月に楽しめるはずのものが、すでに終わっている状況だった。残念。
でも、私はどちらかと言うと桃色や紅系統よりも、水色や緑系が好みで、何より〝水〟との縁は深いと思っている。なのでたっぷりと新緑の若葉や湧水に湖が愉しめて大満足。
しかも友人のゲストハウスに泊めてもらった翌朝、裏手の神社にお参りしたら、こんな写真も撮れていた👍

とても気持ち良い神社さんでした  お賽銭弾んだのが良かったのかな?

訪問が月末ぎりぎりだったため、投稿が遅れてしまった。
令和6年4月の旅


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