ストマ合併症(2022.12)

確かによく来る、そんなイメージはある。そして術式とかわかってないからCTみて、ストマはここか・・と思いながら。こんなんみんなわかって診察してんのか、すげえな・・・

Babakhanlou R, et al. L Stoma-related complications and emergencies. Int J Emerg Med. 2022 May 9;15(1):17.
doi: 10.1186/s12245-022-00421-9. PMID: 35534817; PMCID: PMC9082897.

ストマ合併症のリスクファクター

小腸ストマと大腸ストマ


●初期合併症
○皮膚潰瘍
開口部は正常皮膚にあまり糞便が接触しないぴったりのものを。

○高出力ストマ
一日1500ml以上出るやつ。電解質異常、脱水、AKIをよく引き起こす。入院の閾値は下げたほうがよさそう。

○ストマ壊死
そのまんま。

●晩期合併症
○大腿ヘルニア
○ストマ脱落
緊急は稀だが外科にコンサル
○ストマ狭窄

ウロストミー


合併症
イレウス、腸閉塞
感染症(でも出てきた尿が無菌では基本的にないので、ストーマに突っ込んで尿を採取する必要があるときも)
ヘルニア、狭窄、皮膚潰瘍
ビタミンB12欠乏(3〜5年枯渇にかかる、血液検査異常、末梢神経障害、視神経萎縮、認知症などを主訴に救急外来に来ることも)
高Cl性代謝性アシドーシス、それによりH+の緩衝材として骨からカルシウムイオンを出す→骨折リスク高い
その他の電解質異常

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?