パルスチェックにエコーを使う(2022.9)

EMAの記事から。へえ〜〜〜エコー使ってみたらいいのかもしれないねって話。

Soo YK, et al. Point-of-care ultrasound compression of the carotid artery for pulse determination in cardiopulmonary resuscitation. Resuscitation.2022 Jul 2; S0300-9572(22)00590-1
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35792305/

POCUSを用いたパルスチェックの方法について検討した論文。

CVを入れる時のように、リニアプローベで頸静脈と頸動脈をエコーで描出し、まずは頸静脈が潰れるまで圧迫します。
頸動脈に拍動が見える、または動脈の管腔構造が保たれて潰れない→脈あり
・動脈も頸静脈のように潰れる→脈なし
と判断しました。ドップラーエコーは使用していません。

POCUS-CACプロトコルでは2分ごとのパルスチェックに加えて胸骨圧迫中も30秒ごとに評価をしていました。興味深かったのは、10例のROSC症例のうち6例では胸骨圧迫中のPOCUS-CACの所見で脈ありと判断し、次のパルスチェックで実際にROSCと判断されたことです。

まだ夢物語かもしれませんが、胸骨圧迫を中断することなくパルスチェック、ROSCの判断ができる日も来るのかもしれません。


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