『NO』と言える優しさ

普段は会社員として働きながら、子どもにバドミントンを教えたりしています。

自分は20年近くボランティアの運営に携わる機会がありますが、自戒を込めて書きたいと思います。ちなみに、不快に思う方もいるかもとだけ、先に書いておきます。

子ども関係(福祉方面)に関わる事が多いのですが、SDGSよろしく、『誰一人取り残さない』という目標を掲げて、どんな子でも受け入れると宣言している団体さんが本当に多いなと。自分もそうでしたが。

自分は、夜間定時制の後輩に指導していた時に、自分の限界を感じる出来事がありました。世の中、熱意だけではどうにもならない壁が存在すると。自分に出来ることは、その後輩が堕ちていく姿を見守ることだけでした。
世の中、どれだけ頑張ってもどうしようもない出来事は存在します。それが現実です。
福祉系の仕事やボランティアに携わる人は、その現実から目をそらしてら理想に邁進するケースが多々あるなと感じています。

自分がやっていた、発達障害の子どもにバドミントンを教えるという活動は、親御さんからは本当にありがたいと言われてきました。替えがきかない活動だと称賛されてきました。
そういう活動をやってきたからこそ思うのは、『NO』という場面は必要不可欠だなと。
自分の場合は、特にスタッフにはメチャクチャ拘ります。資格や肩書きといったネームバリュー的な要素は一切無視します。この活動に合うかどうか、それだけです。
子どもにしても、本当に必要としている家庭が多く存在するのはわかってるけど、断わらないといけないケースも存在します。心が痛むけど、仕方ないと思っています。

最近は、スタッフに対して、『あなたはこの活動に向いてないから辞めてくれ』と言うようにもしました。それを言わないと、組織が停滞さるので。

ボランティアは特にこう言うことをいう人間は少ないと思います。でも、こういう事をいう人間は必要だと思います。

これから自分は、ボランティアでは悪役として生きる事になるんだなと。それもまたよしかなと思う今日この頃です。


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